transit Vol.4
ナレク・アフナジャリャン
2013年10月25日(金) 19:00開演
全席指定 5,000円
(c)Ruth Crafer |
ナレク・アフナジャリャン(チェロ) |
若い才能をご紹介するシリーズtransitの第4弾は、第14回チャイコフスキー国際コンクール第1位、ゴールドメダル、2つの特別賞に輝くアルメニアが生んだチェロの新星、ナレク・アフナジャリャンをご紹介します。音楽一家の中で育ったこの若者は既に成熟した音楽を奏で、ステージ・マナーも品性が漂い、居ずまいの美しい新世代のチェリスト。日本での初の本格的リサイタルでは、ラフマニノフのソナタから母国アルメニアの民謡まで、現在の瑞々しい姿を余すところなくみせてくれることでしょう。
ベートーヴェン:モーツァルトの「魔笛」の『恋を知る男達は』の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
ショパン:序奏と華麗なポロネーズ ハ長調
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ブロナー:ユダヤ人~生と死
フドヤン 無伴奏チェロ・ソナタ 第1番
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
ロストロポーヴィチ:ユーモレスク Op.5
(c)Ruth Crafer |
ナレク・アフナジャリャン(チェロ) 1988年にアルメニア・イェレヴァンの音楽一家に生まれる。モスクワ音楽院で初期教育を修了し、すぐに第14回チャイコフスキー国際コンクール(1位、ゴールドメダル、2つの特別賞)、韓国の慶南国際コンクール(2位)、ヨハンセン国際青少年弦楽コンクール(アメリカ/1位)、ハチャトゥリアン国際コンクール(2007年、1位とゴールドメダル)を含む主要なコンクールの受賞者として国際的な名声を獲得。アルメニア共和国大統領より賞を授与されている。08年にはヤング・コンサート・アーティスト・オーディションで優勝してヤング・コンサート・アーティスツInc.の登録アーティストとなり、ニューヨークのカーネギーホールとワシントンDCのケネディ・センターで行われたヤング・コンサート・アーティスト・シリーズでデビューしている。「この年齢の音楽家がここまでのレベルに達しているのを見るのはいつもぞくぞくするものだ……彼の楽器の扱い方は、熟練したプロのものだ。彼はすべての音域で力強く色彩豊かな音を奏で、大きなシフトをすべて完璧にやってのけ、名人のあらゆる妙技(飛ぶように速いスタッカート、人工的なハーモニクス、ジュテ等)を不遜にもやすやすと見せつけた」(ワシントン・ポスト)。カーネギーホール・デビューでは「アフナジャリャンは注目に値する技術的能力を披露した……彼はラフマニノフの『ヴォカリーズ』をゴージャスに演奏した……彼の音は細身だが暖かくしなやかで、シューマンの叙情的なフレーズに優雅さを吹き込んだ。ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタの威厳ある演奏では、入り組んだスケルツォに向こう見ずな活気を持ち込んだ。最後の最後まで、アフナジャリャンの強烈な集中と表現の芸術性は一度も緩むことはなかった」(ニューヨーク・タイムズ)。現在まで、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、デビッド・ゲリンガス、ラルフ・カーシュバウム、ローレンス・レッサー、 ポール・カッツ、スティーヴン・イッサーリス等の著名アーティストのマスタークラスに参加している。この数年の間にロシア、米国、カナダ、ドイツ、イタリア、オーストリア、フランス、英国、スロヴァキア、クロアチア、ギリシャ、中国、日本、韓国、アルメニア、トルコでツアーを行っている。現在はニューイングランド音楽院(ボストン)の有名なアーティスト・ディプロマ・プログラムでローレンス・レッサーに師事し、モスクワ音楽院ではアレクセイ・セレズニョフに師事している。11/12年のシーズンには、ソリストとして東京フィルハーモニー交響楽団、ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団及びマリインスキー歌劇場管弦楽団、ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団等と共演。 |
ノリーン・ポレーラ(ピアノ) ノリーン・キャシディ=ポレーラは、今、最も高く評価されている現役室内楽奏者のひとりであり、アメリカのあらゆる主要な音楽センターに加え、ヨーロッパ、ロシア、アジア(香港、上海、北京、ソウル)でもキャリアを重ねている。最近の活動としては、アリス・タリー・ホール、ザンケル・ホール、ワイル・リサイタル・ホール、ナインティセカンド・ストリートY、ジョーダン・ホール、ガードナー美術館、ケネディ・センター、サル・コルトーでの演奏、カラムーア、バード、グランド・ティトン、ケープコッドでの室内楽音楽祭への出演、フィラデルフィアとラ・ホヤの室内楽協会との契約などがある。またソニー、EMI、オーディオフォン、セントール・レコーズとレコーディングを行っている。共演した著名なソリストにはデイヴィッド・シフリン、マット・ハイモヴィッツ、カーター・ブレイ、アントニオ・メネセス、アウロラ=ナトーラ・ヒナステラ、ヨーヨー・マ、レナード・ローズらがいる。モスクワの第8回チャイコフスキー国際音楽コンクール(1986年)で伴奏者賞を受賞しており、エリザベート王妃国際音楽コンクール、チャイコフスキー国際音楽コンクール、ナウムバーグ国際コンクールの受賞者たちと定期的に共演している。チェロとピアノのためのスタンダードな作品全般に熟練し、好んで演奏するのに加え、現役の作曲家の新しい作品にも関心をもっており、積極的に取り上げる。近年のシーズンはパリ、ニューヨーク、フィラデルフィアのツアーで、エリオット・カーターの重要な作品《チェロとピアノのためのソナタ》を、ローウェル・リーバーマン、ベンジャミン・C・S・ボイル、ケンジ・バンチの新作とともに演奏して、高い評価を受けている。CD『サウンド・ヴェッセルズ』(チェリストのスコット・クルクスダールとの共演)では、リチャード・ワーニック作曲の《デュオ》を初録音したほか、ロバート・ヘルプス、オーガスタ・リード・トマス、エリオット・カーターの作品を演奏、収録している。ジュリアード音楽院でマーティン・ケイニンに師事し、音楽学の学士課程と修士課程を修了した。 |