銀座ぶらっとスペシャル #205
西山まりえの歴女楽 Vol.11 ~本当は怖いヴェルサイユ~
2025年4月23日(水)13:30 開演
全席指定 4,000円
平日の昼下がり、銀座でのお買い物のついでに、お友達との銀ぶらの途中に立ち寄れる気軽なコンサート、『銀座ぶらっとコンサート』第205回は、クラシック音楽界きっての(?)歴女、西山まりえが歴史上のヒーロー、ヒロインの物語をチェンバロやハープで綴っていくシリーズの11回目。豪華絢爛、ヨーロッパ中の羨望の的であったフランス、ヴェルサイユ宮殿。王族・貴族の暮らしぶりの実態を、昨今マラン・マレのチェロ編曲に取り組むチェロ奏者・中木健二、バロック時代のジェスチャーを用いる突出した表現力で評価の高いフランス人歌手、クレール・ルフィリアートルと共に探ります。
クープラン:さまよう亡霊たち
ジョゼフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ
:多感なひと
:スキタイ人の行進
マラン・マレ
:膀胱結石切開手術の描写
:グラン・バレ
ミシェル・ランベール
:あなたの蔑みは毎日
:楽しみましょう、ひとときの甘い休息を
:羊飼いの娘
西山まりえ(チェンバロ/バロック・ハープ) チェンバロとヒストリカル・ハープ2種の古楽器を自在に操る希有なプレーヤーとして世界的に知られ、数多くのコンサート、音楽祭や録音に参加。ルネ・ヤーコプス、カルロス・ヌニェス、ミカラ・ペトリ、山下洋輔、波多野睦美、藤原道山、森山開次など幅広いジャンルに亘るアーティストとの共演は常に多くの反響を呼んでいる。国内外レーベルでの録音はその多くが「レコード芸術」誌特選盤や朝日新聞推薦盤に選ばれるなど高く評価されている。2019年リリースの「J.S.バッハ:トッカータ集」は、令和元年度文化庁芸術祭参加作品、朝日新聞推薦盤、「レコード芸術誌」特選盤に選ばれた他、様々な雑誌で採り上げられ話題となっている。東京音楽大学ピアノ科卒業、同大学研究科修了後、ミラノ市立音楽院、バーゼル・スコラ・カントールムに留学。第11回山梨古楽コンクール・チェンバロ部門第1位(第23回同コンクール審査員)および栃木[蔵の街]音楽祭賞受賞。「信州アーリーミュージック村音楽祭」芸術監督。武蔵野音楽大学非常勤講師。 |
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(c)塩澤秀樹 |
中木健二(チェロ) 愛知県出身。東京藝術大学を経て2003年渡仏、パリ国立高等音楽院、スイス・ベルン芸術大学の両校を首席で卒業。第5回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位、第1回Note et Bien国際フランス音楽コンクールでグランプリを受賞するなど受賞多数。アンサンブル「天下統一」(ヴァイオリン:長原幸太、ヴィオラ:鈴木康浩)を結成し定期的に演奏活動を行うなど室内楽にも情熱を注ぎ、S.アッカルド、B.ジュランナ、A.メネセス、C.イヴァルディ、P.ドゥヴァイヨン、E.ル・サージュ他と共演。キングレコードより「美しき夕暮れ」、「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」、「La Folia〜狂気のチェロ〜」をリリース。上山音楽祭“ル・シャトーかみのやま”音楽監督。紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。第11回名古屋音楽ペンクラブ賞受賞。岡崎市教育功績者。使用楽器は宗次コレクションより貸与されたヨーゼフ・グァルネリ(1700年)。Thomastik Infeld社契約アーティスト。東京藝術大学准教授。 |
クレール・ルフィリアートル(ソプラノ) カーンのコンセルヴァトワールにてディプロマを得た後、バロック時代の歌と表現の魅力に強く惹かれ、歌をアラン・ビュエ、ヴァレリー・ギヨリ、そしてバロックの朗唱法と表現法(ジェスチャー)をウージェンヌ・グリーン、バンジャマン・ラザールの下で確立する。身体と声との関わりの重要さへの思いから、パリの国立アレキサンダーテクニックセンター(Centre de Formation TechniqueAlexander)ディプロマコースでアニエス・ブリュノフに師事する。ル・ポエム・アルモニークをはじめ、数多くのアンサンブルと共演。オペラ、歌曲にとどまらず、型にはまらない新しいプロジェクトを生み出すなど、名実ともにフランスバロック界を代表するカリスマ的存在である。また、教育への強い情熱を持ち、世界各地でマスタークラスを行い、受講者からの信望も厚い。度々来日しており、その心に響く歌唱力で日本にも多くのファンを持つ。 |