G-Lounge #20
波多野睦美、バルバラを歌う
~自らの詞を歌い続けたシャンソン歌手の一生~
2015年4月17日(金) 19:00開演
全席指定 5,000円
(c)河野俊之 |
波多野睦美(歌) |
黒い装いにショートカットと印象的な瞳。自らの作詞作曲による人種差別、戦争、死、孤独、愛などを深い声で歌い、多くの聴衆を魅了したフランスを代表するシャンソン歌手バルバラ。自身の経験を通して書かれた詩は文学性豊かで溢れんばかりの思いに満ち、聴く人の胸を打ちます。1997年に67歳で亡くなった今も圧倒的な存在感で数々の逸話が後を絶たないバルバラの一生を、大人の歌手、波多野睦美が日本語で歌い語ります。
※本公演ではPA(音響機材)を使用いたします。また本公演には休憩がございません。
バルバラ:
いつ帰ってくるの
ナントに雨が降る
ピエール
死にあこがれて
サンタマンの森で
小さなカンタータ
あなた
わが麗しき恋物語
黒い太陽
黒い鷲
花と泉と愛と
時は戻せない
春
プレシー公園
あの頃にかえる
(c)河野俊之 |
波多野睦美(歌) 英国ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。シェイクスピア時代のイギリスのリュートソングでデビュー後、バッハ「マタイ受難曲」、ヘンデル「メサイア」などの宗教作品、オラトリオのソリストを含め、さまざまなバロックオーケストラと共演し、国内外で多くのコンサート、音楽祭に出演。現代音楽の分野でも、間宮芳生作品の世界初演、サイトウキネン武満徹メモリアル、水戸芸術館「高橋悠治の肖像」、サントリーホール「作曲家の個展2013権代敦彦」他に出演。また、モンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」のオッターヴィア、パーセル「ダイドーとエネアス」のダイドー、モーツァルト「イドメネオ」のイダマンテ役など、オペラ出演でも深い表現力と存在感で注目される。放送ではNHK「ニューイヤーオペラコンサート」「ららら♪クラシック」「名曲アルバム」「BSクラシック倶楽部」「日本の叙情歌」「題名のない音楽会」等に出演。王子ホールでの「歌曲の変容シリーズ」、朝11時からの「朝のコンサートシリーズ」など独自の企画も続け、広く聴衆の支持を得る。古楽、イギリス・フランス・日本の近現代歌曲などのレパートリーで数多くのCD作品を発表。ジャズ、ポップスのアーティストからのジャンルを越えたオファーも多く、活動の幅は広い。現在、音楽言論誌『アルテス』にエッセイ「うたうからだ」を連載するほか、朗読、ナレーションの分野にも活動を拡げている。 波多野睦美ブログ http://www.hatanomutsumi.com |
(c)井村重人 | 北村 聡(バンドネオン) 1979年生まれ。関西大学在学中にバンドネオンに出会い、小松亮太に師事。アルゼンチンではフリオ・パネのレッスンを受ける。03年レオポルド・フェデリコのジャパンツアーに参加。07年バルパライソ世界タンゴサミット、またミゲル・バルベーロ・セステートのメンバーとしてモントリオール国際タンゴフェスティバルに出演。10年オルケスタ・アウロラでブエノスアイレス、モンテビデオのタンゴフェスティバルに出演、成功を収める。11年元ピアソラ五重奏団ピアニスト、パブロ・シーグレルのアジアチームに選抜される。12年ピアソラ没後20年記念公演「ブエノスアイレスの四季」でフェスティバルオーケストラの一員として演奏。14年東京オペラシティB→Cに出演、好評を得る。これまでに、鈴木理恵子、店村真積、須川展也、鈴木大介、大萩康司、菊地成孔、川井郁子、夏木マリ、中島ノブユキ、畠山美由紀、EGO-WRAPPIN'、カルロス・アギーレ、ビクトル・ラバジェン、いずみシンフォニエッタ大阪、仙台フィル等と共演。NHK「龍馬伝」、「カーネーション」、「八重の桜」、映画「人間失格」「そこのみにて光輝く」はじめ様々なレコーディングに参加、美しい音色と繊細な表現には定評がある。現在オルケスタ・アウロラ、クアトロシエントス、パブロ・シーグレルTJTE、喜多直毅クアルテット、西塔祐三&オルケスタティピカ・パンパ等で活動中。 |
山田武彦(ピアノ、編曲) 東京藝術大学作曲科卒業、同大学院作曲専攻修了。1993年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科に入学、同クラスの7種類の卒業公開試験を、審査員の満場一致により首席で一等賞(プルミエ・プリ)を得て卒業。フランスの演奏団体である2E2M、L'itineraire、Triton2等でソリストとして演奏し、現代音楽の紹介を務める。またフランス北部のランス市において大戦後50周年記念式典のために、ヘブライ語による委嘱作品を発表。帰国後はピアニストとして数多くの演奏者と共演、的確でおおらかなアンサンブル、色彩豊かな音色などが好評を博し、コンサート、録音、放送等の際のソリストのパートナーとして厚い信頼を得る。2004年より“イマジン七夕コンサート”音楽監督、2007年より“下丸子クラシックカフェ”ホスト役を担当するなど、ユニークなコンサートの企画にも参加している。現在は洗足学園音楽大学教授・作曲コース統括責任者。楽曲分析、和声法、対位法、伴奏法などの講座を担当。全日本ピアノ指導者協会正会員、日本ソルフェージュ研究協議会理事。 |
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(c)ノザワヒロミチ | 藤本優子 (翻訳) 東京都渋谷区出身。文芸翻訳家。桐朋女子高等学校音楽科を卒業後、マルセイユ国立音楽院に入学。1987年、パリ国立高等音楽院ピアノ科を卒業。留学してすぐの頃からレッスン通訳を手がける機会に恵まれ、音楽表現と言葉の関連性に興味を持つようになる。帰国後、ライター業のかたわら、通訳および翻訳家としての活動を始動。近年では、有楽町の風物詩となった音楽祭ラ・フォル・ジュルネで、特にマスタークラスでの演奏家の言葉を生き生きと伝える通訳での評価が高い。主訳書に『パリのレストラン』『マーチ博士の四人の息子』『テロル』『昼が夜に負うもの』(早川書房刊)、『永遠の七日間』『あなたを探して』(PHP研究所)、『マルタ・アルゲリッチ 子供と魔法』(音楽之友社)など。 |
(c)平岩 亨 | 田尾下 哲 (構成・演出) 1972年兵庫県生まれ、横浜育ち。第20回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。ミヒャエル・ハンペに西洋演劇、演出を学ぶ。2000年から演出家として活動。03年から09年まで新国立劇場に所属し、オペラ・チーフ演出スタッフを務めた。09年、チューリヒ歌劇場『カヴァレリア・道化師』で、共同演出・振付を担当しヨーロッパデビュー。作・演出として『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』、一柳慧作曲『ハーメルンの笛吹き男』、新国立劇場『スペース・トゥーランドット』、翻訳・演出としてT.ウィリアムズ『ガラスの動物園』、リリック『ザ・クラブ』、フジTV『プロミセスプロミセス』、ホリプロ『ボニー&クライド』、新国立劇場『フラ・ディアヴォロ』、演出としてびわ湖ホール『リゴレット』、あいちトリエンナーレ『蝶々夫人』、二期会『チャールダーシュの女王』『カヴァレリア/道化師』、新日本フィル『トリスタンとイゾルデ』『ペレアスとメリザンド』、日生劇場『カプレーティ家とモンテッキ家』、ホリプロ『天才執事ジーヴス』、東宝『ソングス・フォー・ア・ニューワールド』、日生劇場『三銃士』等がある。今後も新作戯曲・演出等が控えている。 |