サンドリーヌ・ピオー
~夢想のおもむくところ Chimère~
フランスのソプラノ歌手サンドリーヌ・ピオー、待望の6年ぶりのリサイタル。ウィリアム・クリスティのミューズとしてバロック・オペラで名声を得、昨今では近現代作品にも熱心に取り組んでいます。持ち前のセンスの良さで練り上げたプログラムとチャーミングなパフォーマンスで、毎回聴衆を魅了するリサイタル。今回は“夢想のおもむくところ”と題して、シューマン、ドビュッシー、ヴォルフ、プーランクなどの歌で一夜の夢を見せてくれることでしょう。
レーヴェ:ああ向けてください、悲しみの聖母よ(歌曲集 Op.9より)
シューマン:ミニヨン-君よ知るや南の国(ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」によるリートと歌およびミニヨンのためのレクイエム Op.98より)
:あなたの顔は (5つのリートと歌 Op.127より)
:はすの花 (ミルテの花 Op.25より)
ドビュッシー:華やかな饗宴 第1集
ひめやかに
あやつり人形
月の光
ヴォルフ
:秘めた愛 (アイヒェンドルフの歌曲集より)
:水の精 – ビンセフース (メーリケ歌曲集より)
:捨てられた乙女 (メーリケ歌曲集より)
:風の歌 (メーリケ歌曲集より)
ガーニー:眠り (5つのエリザベス朝の歌より)
バスカ:心よ、あの人を忘れよう
プーランク:よくある話(バナリテ)
1. オルクニーズの歌
2. ホテル
3. ワロニーの沼地
4. パリへの旅
5. すすり泣き
バーバー:峠に孤立したホテル(それでも、と、また Op.41より)
プーランク:あなたはそういう人 (メタモルフォーゼ(変容)より)
プレヴィン:3つのディキンソンの歌
1. 悲しみのように気配を消して
2. 朝はまた来るのだろうか?
3. おはよう、夜更けよ
(C)Sandrine Expilly |
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ) 古楽演奏の世界で高い評価を得てきたサンドリーヌ・ピオーは、近年より広範なレパートリーを開拓、フランスの新世代を代表する歌手として、オペラ、オーケストラ・コンサート、歌曲と世界中の舞台で活躍している。W.クリスティ、P.ヘレヴェッヘ、C.ルセ、G.レオンハルト、S.クイケン、I.ボルトン、T.コープマン、R.ヤーコプス、M.ミンコフスキ、N.アーノンクール等と共演を重ね、古典派からロマン派にまたがる多様な作品に出演、ヨーロッパ各地の重要な歌劇場に登場している。古楽の舞台でも活躍を続けており、モンテヴェルディ、カヴァッリ、ヘンデルなどの作品で名演を重ねている。オーケストラ公演にも数多くゲスト出演、ハイドン「天地創造」、モーツァルト「ミサ曲 ハ短調」、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」、ラヴェル「子供と魔法」、オネゲル「火刑台のジャンヌ・ダルク」といった傑作を歌っている。リサイタル歌手としてもフランス、ドイツ歌曲のレパートリーをメイン曲目として、A.タロー、G.プリュデルマシェ、C.ミュンフン、J.v.インマゼール、C.イヴァルディ、S.マノフ等、世界的ピアニストを共演者に選び、コンサートそして録音においても高い評価を博している。CD録音は、harmonia mundi france, Virgin, ERATO, Naïve, Alpha, Aparte などのレーベルから数多くリリース、グラモフォン賞、ディアパゾン賞などを受賞している。 |
エリック・ル・サージュ(ピアノ) 南仏のエクサン・プロヴァンスに生まれる。パリ国立高等音楽院を17歳で卒業後、ロンドンでマリア・クルチオに師事.1985年ポルト国際および89年ロベルト・シューマン国際第1位などのコンクール受賞歴を持つ。ウィグモア・ホール、シャトレ座、アムステルダム・コンセルトヘボウ、フランクフルト・アルテ・オーパー、ケルン・フィルハーモニー、カーネギーホールを含む著名コンサートホールに出演するほか、フィラデルフィア管、トロント響、シュトゥットガルト放送響、ドレスデン・フィル、フランス放送フィル、トゥールーズ・キャピトル国立管、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管、ロッテルダム・フィル、読響、都響を含む数々のオーケストラと共演。優れた室内楽奏者としても知られ、92年よりポール・メイエ(クラリネット)、エマニュエル・パユ(フルート)等と共にサロン・ド・プロヴァンス国際室内楽音楽祭を主宰。また、レ・ヴァン・フランセ(管楽アンサンブル)と共に演奏活動を行っている。プーランクの室内楽作品全集、シューマンのピアノ曲・室内楽作品全集(2010年ドイツ・レコード批評家賞受賞)、フォーレの室内楽作品全集を含む多数のCDをリリース。フライブルク音楽大学教授。 |