アントワン・タメスティ&鈴木優人
~バッハ・プロジェクト~
ガット弦とチェンバロが領域を越えて見せてくれる未知の世界。世界で最も活躍しているヴィオラ界のスーパースター、アントワン・タメスティとバッハを知り尽くす才人、鈴木優人が信頼のタッグを組んで取り組むバッハ・プロジェクトをお届けします。昨秋ヨーロッパでスタートして以来、各地の聴衆を魅了した二人の叡智とパッションが生み出すバッハの音楽が遂に日本へ。
J.S.バッハ:
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第1番 ト長調 BWV1027
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004 より
シャコンヌ(ヴィオラ編 ト短調)
********** 休憩 **********
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028
(c)Julien Mignot | アントワン・タメスティ(ヴィオラ) 今世界で最も活躍しているソロ・ヴィオラ奏者。ARDミュンヘン(2004年)を始め4つの国際コンクールで1位受賞。ウィーン・フィルとムーティ及びウェルザー=メストの指揮で共演。バロックから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、世界初演も多い。15年、J.ヴィットマンに献呈されたヴィオラ協奏曲をP.ヤルヴィ指揮パリ管、D.ハーディング指揮バイエルン放響及びスウェーデン放響と初演し、大成功を収めている。コンセルトヘボウ、ムジークフェライン、カーネギー、ウィグモアを始めとする世界の著名ホールでリサイタルを行い、06年リンカーン・センター(NY)が主催する初のヴィオラ・リサイタルに出演。ルツェルン、ザルツブルク、エディンバラなど数多くの著名音楽祭に招かれ、アーティスト・イン・レジデンスとして数々のオーケストラに招かれている。これまでに、チェコ・フィル、ロンドン響、パリ管、北ドイツ放響、ドレスデン国立歌劇場管、ケルン放響、ウィーン響などに登場。共演した指揮者はJ.E.ガーディナー、ゲルギエフ、ハーディング、ヤノフスキ、パッパーノ、F.X.ロトなど。13年より今井信子と共にヴィオラ・スペースの企画・プログラミングに携わっている。フランク・ペーター・ツィンマーマン、クリスチャン・ポルテラと“トリオ・ツィンマーマン”を結成。無伴奏~ゲルギエフ指揮ロンドン交響とのベルリオーズを含むCDが各社より多数発売されている。パリ高等音楽院ヴィオラ科教授を経て、現在はソロ活動に専念。Habisreutinger財団より貸与されている1672年製ストラディヴァリを使用。 |
(c)Marco Borggreve | 鈴木優人(チェンバロ) 東京藝術大学及び同大学院修了。オランダ・ハーグ王立音楽院修了。第18回齋藤秀雄メモリアル基金、第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)首席指揮者、読売日本交響楽団指揮者/クリエイティヴ・パートナー(2020年4月から)、アンサンブル・ジェネシス音楽監督。指揮者としてアンサンブル金沢、NHK交響楽団、九州交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、読売日本交響楽団等と共演。アントワン・タメスティとは、19年にハルモニア・ムンディより新譜「J.S.バッハ: ヴィオラ[・ダ・ガンバ]とチェンバロのためのソナタ集」をリリース。ヴェルヴィエ音楽祭などにも招かれ好評を得た。日本公演にも注目が集まっている。バロック・オペラの上演にも精力的に取り組んでおり、2017年モンテヴェルディ生誕450周年を記念し、歌劇「ポッペアの戴冠」を国際的で魅力に富む歌手陣で上演。高い芸術性と優れたキャスティングを生かした躍動感を伴った上演はバロック・オペラの新機軸として高い評価を得た。20年秋にはヘンデル:歌劇「リナルド」をBCJと上演予定。NHK-FMの「古楽の楽しみ」にレギュラー出演。調布国際音楽祭エグゼクティブ・プロデューサー、舞台演出、企画プロデュース、作曲とその活動に垣根はなく各方面から大きな期待が寄せられている。 twitter / eugenesuzuki |