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Concert  コンサート情報

ピエール・アンタイ

2009年1126日(木) 19:00開演

全席指定 5,500 


(c)林 喜代種

ピエール・アンタイ(チェンバロ)

若くして頭角を現し、古楽シーンで独自の存在感を放つようになったパリ生まれの鬼才チェンバロ奏者、ピエール・アンタイ。指揮活動や室内楽も盛んに行っている彼ですが、日本でのソロ・リサイタルは実に10年ぶりとなります。王子ホールでは幼少から親しんでいるJ.S.バッハの作品を披露。チェンバロからときにはサイケデリックな色彩を引き出し、この楽器からは生まれえないほどのダイナミズムを感じさせるアンタイのこと、「パルティータ」や「イギリス組曲」が新鮮な説得力をもって迫ってくることでしょう。

プログラム

オール・J.S.バッハ・プログラム

コラール 「神の御心に委ねるものは」 BWV691
前奏曲とフーガ ニ短調 BWV899
「ヴィルヘルム・フリードマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」より
 前奏曲 ニ長調 BWV936/メヌエット (トリオ) ト短調 BWV929/前奏曲 ハ長調 BWV924/
 前奏曲 ヘ長調 BWV927/前奏曲 ニ短調 BWV940
前奏曲とフーガ ト長調 BWV902a

********** 休憩 **********

イギリス組曲 第4番 ヘ長調 BWV809
パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826

プロフィール

(c)林 喜代種

ピエール・アンタイ(チェンバロ)

1964年パリ生まれ。10歳のころからバッハの音楽に熱中しはじめ、グスタフ・レオンハルトに触発されチェンバロを学び始める。当初は独学だったが、ほどなくアメリカ人のチェンバロ奏者アーサー・ハースの門下生となり、ごく若いうちからソロ、あるいは兄弟であるマルク・アンタイ(フルート)やジェローム・アンタイ(ヴィオール)とともに演奏活動を開始、数々の賞を受賞する。その後アムステルダムで2年間グスタフ・レオンハルトに師事し、同時に彼のアンサンブルでチェンバロ奏者として迎え入れられる。つづく何年かの間、アンタイは実に様々な音楽家たちや指揮者たちと共演してゆくこととなる。フィリップ・ヘレヴェッヘ、クイケン兄弟、「ラ・プティット・バンド」、フランソワ・フェルナンデス、マルク・ミンコフスキ等の名があげられる。そして彼自身のアンサンブル「ル・コンセール・フランセ」を結成するに至る。近年の彼はおもにソリストとしての活動によって世界中に知られている。ジョルディ・サヴァールはしばしば共演者に彼を指名しているが、彼自身も好んでユゴー・レーヌやセバスチャン・マルク(以上リコーダー奏者)、クリストフ・コワン、ジャン=ギアン・ケラス(以上チェロ奏者)といった友人たち、あるいはマルクやジェロームら兄弟たちを交えて室内楽を演奏している。録音は数多いが、なかでもバッハの「ゴールドベルク変奏曲」「平均律クラヴィーア曲集」やスカルラッティのソナタ集などMIRAREレーベルからのCDは近年における彼の代表作に数えることができる。フランスを代表する若手チェンバロ奏者、古楽演奏家として、今もっとも活躍が期待されるひとりである。