G-Lounge #13
サンセヴェリーノ
2009年9月24日(木) 19:30開演
全席指定 6,000円
サンセヴェリーノ(ヴォーカル、ギター) |
粋でいなせといえばちゃきちゃきの江戸っ子、ところがどっこい生粋のパリジャンのなかにも粋でいなせなチョイワルオヤジがいました。その名はサンセヴェリーノ。
マヌーシュ・スウィングに乗せ、おどけたシャンソンを渋い声で歌うその男、要注意。
人生の酸いも辛いも味わい尽くして40にしてソロ・デビューアルバムをヒットさせた、その歌の、音楽の素敵なことといったら!
歌詞には自らの人生経験や、庶民生活、皮肉、社会風刺をどっさりぶち込んで、冗舌に、ときには弾丸のように歌い倒し、ご機嫌スウィングで決める。どこかひょうきんなのに、かっこいいのです。
イタリア系フランス人なのに、マヌーシュ・スウィング? いえいえ、マヌーシュ・ スウィング界のドンであり非マヌーシュ系に否定的な、かのドラド・シュミットが 「あいつは例外」と言ったお墨付きの「本物」。
サンセヴェリーノは、ユーモアとペーソスとロック魂で味付けした独自の音楽を、 『スウィング・オブ・ライフ』と呼びます。そう彼の音楽は人生に対する愛(真心) が基盤なのでしょう。アップテンポの曲もバラードと同じように心に暖かいのです。
日ごろのうっぷんを吹き飛ばすかのようなリズム、一瞬にして聴き手をパリにつれていってくれるようなフランス語のリアルな響き。王子ホールがパリのライブハウスに早変わり。必聴のライブです!!
当日発表
1. DEMOLISSONS LES MOT 言葉を殺そう
2. CAYENNE ボリス・ヴィアンのカバー
3. ENBOUTEILLAGE 交通渋滞
4. MA FLEUR フランスアベランジュのカバー
5. LES FAUX TALBINS 仏版ライブアルバム収録
6. LES FIMS DE GUERRES 戦争映画
7. LA CIGARETTE 命は惜しいが吸っちまう
8. LES OUVRIERS 労働者
9. J’AI UN HOMME DANS MA VIE 男と一緒に暮らしてる
10. ANDRE アンドレ
11. MAL AUX MAINS
12. 10 JOURS AVANT PARIS 仏版ライブアルバム収録
13. TAPR DE MOI 新曲
14. LA FEMME DU MARIN
15. EXACTEMENT エグザクトマン
16. IL SE LA PETE (TOUT SEUL STEFF) やつは独断専行
17. A MA GRAND MERE ばあちゃんの埋葬
サンセヴェリーノ(ヴォーカル/ギター) 1962年10月9日、仏パリ生まれ。4~14歳まで父親の仕事の海外転勤のおかげでブルガリア、ルーマニア、ニュージーランド、メキシコ…と家族と共に転々とする。ブルガリア時代に出会った民族音楽に大きな影響を受ける。好きな音楽は、ジャンゴ・ラインハルトにジミ・ヘンドリックス、AC/DC、東欧(ジプシー、ルーマニア~ブルガリア伝統音楽)、インド/パキスタン、カントリー/ブルーグラス、ミュゼット、シャンソン。高校卒業後にホテルマン養成学校に通うが、20歳で役者になる決心をして修行を始めると同時にギターやバンジョーなども勉強する。20代前半から、サーカスや即興劇で、道化師をやったり、ギターを演奏していたりしたという。80年代後半、音楽に転身。数バンドを渡り歩き、ギタリストやベーシストとして活動したり、自作曲を発表する。この頃、短編映画に主役としても出演したという。92年にルーマニア音楽愛好者のワークショップで知り合ったサビーヌ・ピエロンと、東欧音楽とスウィング・ジャズとシャンソンの融合をコンセプトにした「ヴォルール・ド・プール(ニワトリ泥棒)」というバンドを結成。ギター、バンジョー、歌、作詞、作曲を担当する。バーや映画館などでアコースティック・ライヴ行いながら、地道に人気を高めていき、95年に1stアルバムを発表。バンドは更に人気を高め、92~95年の間に500回のコンサートをこなすほどになったが、音楽の方向性の違い等々により99年にバンドは解散。サンセヴェリーノはソロ・キャリアを追求することとなる。2001年9月にサンセヴェリーノの新しい音楽スタイル「アコースティック・サウンドによる、マヌーシュ・スウィングとシャンソンレアリストの融合」を聴かせる、1stソロ・アルバム『タンゴ・デ・ジャン』を発表。フランスはもとより、世界中で大ヒットを飛ばす。01年にアカデミー・シャルル・クロ大賞、03年にヴィクトール・ド・ラ・ミュージック賞(仏版グラミー賞)を受賞。05年セカンドアルバム『セネガレーズ』07年にはビッグバンド編成の『エグザクトマン』をリリース。05年に初来日。 オフィシャルHP www.sanseverino.net |
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エルヴェ・レジェ(ギター、コーラス) 1957年生まれ。60/70年代、ストーンズやツェッペリンに影響を受け、80年代に(フランスでは当時珍しい)英語で歌うロックバンドThe Nights, the Stepping Stonesを結成。その一方ジャズ、ブラジル音楽、オペラ、クラシック、特にエイトル・ヴィラ=ロボスの大ファン。オペレッタの合唱団にいたこともある。98年にはロマーヌのアルバム"Samois-sur-Seine"に参加。盟友Frédéric LoizeauとMecro Swingを結成、パトリック・ソッソワ、ストーケロ・ローゼンバーグなど著名なギタリストと共演。それがきっかけで2001年からサンセヴェリーノに出会い、ギタリストとして活躍。 |
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エルヴェ・プリカン(ギター、コーラス) 1979年生まれ、幼い頃から音楽に囲まれて育つ。ビレリ−・ラグレーンのバンドのギタリストJohn Yves Dubantonに師事、15歳の時に友人のMarc Rousseauxと初めてマヌーシュ・スウィングのカルテットを結成。18歳のときパリで東欧のジプシー音楽に出会い、ロシアのキャバレー音楽、ジャズなどを演奏、多くのジプシーギタリストと共演。23歳でクロアチアのシンガーDarko Rundekと旧ユーゴスラビアをツアーした時にサンセヴェリーノに出会いグループに加わることになった。自身のカルテットでも活動中。 |
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ジョヴァンニ・ピエトロ・クレモニーニ(コントラバス) 1961年にイタリアのパドヴァ(Padoue)に生まれ、クラシック、ジャズを聞いて育つ。国立音楽院に通うが短期間で辞め、その後本などから独学でベースを学ぶ。パリでフランスの著名なダブルベース奏者François Rabbathと出会い影響を受ける。当時役者だったサンセヴェリーノとはオーディションで出会って意気投合。プライベートでベースのソロではバッハを好んで弾く。 |
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クリストファ・クラヴェロ(ヴァイオリン) 1974年、マルセイユ生まれのピアニスト/ヴァイオリニスト。13歳でジャズ・ピアノに出会い、17歳で初めて作曲し、パリのクラブで弾き始める。 94年に初リーダー作ア"Alcedo"を発表。数々のレコーディングに参加し、ビリー・コブハム、ロマーヌ、トマ・フェルセン、ジェーン・バーキン、ルドヴィック・ベイエ・カルテットなどのツアー・メンバーとして活躍中。2008年にはアルバム2作目を発売した。 |