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Concert  コンサート情報

アルカント・カルテット

2009年925日(金) 19:00開演、928日(月) 19:00開演

全席指定 各日6,500円 セット券12,000 


(c)Marco Borggreve

アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)
ダニエル・セペック(ヴァイオリン)
タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)

2006年11月、当ホールでの日本デビュー・コンサートは、一人ひとりの際立った個性を遺憾なく発揮しつつ、もの凄い集中力で4人で結集していくスタイルで音楽の未来をスリリングに予感させてくれた、まさに衝撃的なデビューでした。そして今回、彼らは自らが特に意欲を持って演奏したい作品を集めて帰って来ます。第1夜は、メンバー全員が日本での演奏を心待ちにしているドビュッシーで始まります。豊かな色彩とエキゾティックな音色の作風を持つこの印象派の傑作をスタイリッシュに描いていくことでしょう。デュティユーはケラスの強い希望によるもの。彼は協奏曲でもデュティユーから直接アドヴァイスを受け、「私の作品にその才能を注いでくれること、常に見事なやり方で演奏してくれることに感謝している」との言葉も贈られています。メンデルスゾーンはヴァイトハースの希望で取り上げられました。彼女は現在メンデルスゾーンの室内楽作品に取り組んでおり、ヴァイオリン・ソナタ集をリリースしたばかりです。エナジーと題した第2夜の1曲目に選ばれたのは、アルカント・カルテットにとって非常に特別な作品であるバルトークの弦楽四重奏曲。この第5番は彼らが一緒に演奏した初めの頃の作品で、デビューCDにも録音している思い出深い曲であり、皆のお気に入りの一つです。ハイドンの作品64-2は、昨年カルテットのレパートリーに加わりました。そして2夜の最後を締めくくるのは、やはりベートーヴェン。数ある弦楽四重奏曲の中でもベートーヴェンの作品を真の傑作であると考えている彼らが選んだのは、拡大された内容のみならず各パートに高度な技術が求められる「ラズモフスキー第1番」。演奏の醍醐味をストレートに伝えてくれることでしょう。全編通して、偉大な作曲家の、またその作品の、そして音楽へのエネルギーを届けたいというアルカント・カルテットのメッセージを感じていただけるでしょうか…。

プログラム

<第1夜 9/25 ~夜はかくの如し~>

ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
デュティユー:弦楽四重奏曲 「夜はかくの如し」

********* 休憩 **********

メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調 Op.80


<第2夜 9/28 ~エナジー~>

バルトーク:弦楽四重奏曲 第5番 Sz.102
ハイドン:弦楽四重奏曲 第64番 ロ短調 Op.64-2, Hob.Ⅲ-68

********** 休憩 **********

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 Op.59-1 「ラズモフスキー第1番」

プロフィール

アルカント・カルテット

ヴィオラのタベア・ツィンマーマンとチェロのジャン=ギアン・ケラスを中心に、2002年春に結成。04年6月にシュトゥットガルトで行われ絶賛を博したオフィシャル・デビューを皮切りに本格的活動を開始、ルートヴィヒスベルク・シュロス音楽祭、レイフ・オヴェ・アンスネス主宰の音楽祭(ノルウェー・リソール)等に招かれ出演。また、フランクフルトのアルテオパー、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ロンドンのウィグモア・ホールを始めとするヨーロッパの主要コンサートホールでも公演を行い、高い評価を獲得している。07年バルトークの弦楽四重奏曲第5番・第6番、08年にはブラームス作品を収録したCDをリリース(ハルモニア・ムンディ/キングインターナショナル)。

アンティエ・ヴァイトハース(第1ヴァイオリン)

ベルリン生まれ。ベルリン国立音楽大学でヴェルナー・ショルツに師事。91年ハノーファー国際等3つのコンクールで優勝。現代ドイツを代表する女流ヴァイオリニストで、ベルリン・ドイツ響、ドレスデン国立歌劇場管、ボストン響、BBC響、ザンテルリンク、メッツマッハー、アシュケナージ等と共演。ベルリン国立音楽大学教授。

ダニエル・セペック(第2ヴァイオリン)

ドイツ生まれ。ディーター・フォルホルツ、ゲルハルト・シュルツに師事、シャーンドル・ヴェーグ、アルバン・ベルク弦楽四重奏団にも学ぶ。1983年からドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務め、現在は指揮者、ソリストとして活躍。優れたバロック・ヴァイオリニストでもあり、ブリュッヘン等多くの名演奏家から絶賛を博す。

タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)

ドイツ生まれ。フライブルク音楽大学でウルリッヒ・コッホ、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でシャーンドル・ヴェーグに師事。1982年ジュネーヴ国際等3つのコンクールで優勝。世界最高の女流ヴィオリストとして名高く、ベルリン・フィル、パリ管、イスラエル・フィル等と共演。多くの作曲家が作品を献呈している。ベルリン国立音楽大学教授。


(c)Marco Borggreve

ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)

モントリオール生まれのフランス人。リヨンの音楽院でレーヌ・フラショーにチェロを学び、フライブルク音楽大学、ジュリアード音楽院でも研鑽を積む。ロストロポーヴィッチ国際、ミュンヘン国際各コンクール受賞。チェロの新世代として近年急速に注目を集めており、ウィーンのムジークフェライン、アムステルダムのコンセルトヘボウ、シャンゼリゼ、ウィグモア、カーネギー等、欧米の主要会場でコンサートに出演、いずれも絶賛を博す。ハルモニア・ムンディ、ドイツ・グラモフォン等から多数のCDをリリース。ドイツ・シュツゥットガルト音楽大学教授。