ojihall


Concert  コンサート情報

庄司紗矢香

2009年115日(木) 19:00開演

全席指定 7,000


(c)Mark Harrison

庄司紗矢香(ヴァイオリン)
イタマール・ゴラン(ピアノ)

庄司紗矢香が10代にして初めて王子ホールのステージに立った時から9年が経ちます。時折戻ってきては置いていく強い残像。若さゆえの懊悩がちらっと覗く時もあれば、大人びた演奏姿から一変、弾けるような笑顔を見せる時もありました。でもこの間変わらずにあるのは、音楽に対する真摯な眼差しと立ち位置の確かさです。早くから文学や美術などにも深く親しむ人でしたが、近年はより自然体で音楽家としての生活を楽しんでいるのではないでしょうか、一瞬の表情が生き生きしています。4年ぶりの待望のリサイタルで見せてくれる瞬間を心待ちにいたしましょう。

 

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プログラム

シューベルト:ソナチネ 第3番 ト短調 Op.137-3, D408
ブロッホ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番

********** 休憩 **********

メシアン:主題と変奏
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op.100

プロフィール

(c)Mstislav Chernov

庄司紗矢香(ヴァイオリン)

5歳からヴァイオリンを始める。1995年以降キジアーナ音楽院においてヴァイオリンをウート・ウーギ、室内楽をリッカルド・ブレンゴラに学び、1997年には奨学金をイスラエルより得てシュロモ・ミンツに学んだ。14歳でルツェルン国際音楽祭にバウムガルトナー指揮ルツェルン祝祭管のソリストとして出演。この公演の成功により、同オーケストラのオーストリア・ドイツ・ツアーのソリストに抜擢される。権威あるウィーン楽友協会主催によるウィーン・ムジークフェライン・ザールにも出演した。1997年ヴィエニアフスキ国際コンクール<17歳までの部門>に日本人として初めて優勝。99年6月にはヴィオッティ・ヴァルセシア国際コンクールで優勝。同年10月には第46回パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールにコンクール史上最年少、かつ日本人として初めて優勝し、一躍世界中から注目を集めるところとなった。2001年、ルーヴル美術館でのリサイタルでパリ・デビューを果たしたほか、テミルカーノフ指揮ボルティモア響のイギリス公演のソリストとしてロンドン・デビュー、02年にはテルアビヴで行われた「アイザック・スターン・メモリアル・コンサート」でメータ指揮イスラエル・フィルと、ザルツブルクではヤンソンス指揮ベルリン・フィルと共演した。03年にはメータ指揮ロサンジェルス・フィル定期公演に出演してアメリカ・デビューを、04年にはマゼール指揮ニューヨーク・フィル定期公演でニューヨーク・デビューを果たした。これまでに共演した指揮者は、メータ、テミルカーノフ、サヴァリッシュ、S.C.デイヴィス、マズア、シャイー、ビシュコフ、デュトワ、アシュケナージ、ベルティーニ、I.フィッシャー、チョン、ナガノ、ギルバート、P.ヤルヴィ、ベリオなど。また共演したオーケストラは国内主要オーケストラをはじめイスラエル・フィル、バイエルン州立管、ロンドン響、フィルハーモニア管、サンクトペテルブルク・フィル、チェコ・フィル、ケルン放送響、ベルリン響、ベルリン・ドイツ響、ハンブルク北ドイツ放送響、バンベルク響、フランス放送フィル、シンシナティ響、ローマ・サンタ・チェチーリア管、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、フィレンツェ5月音楽祭管、ベルゲン・フィルなどが挙げられる。またヴェルビエ音楽祭へは定期的に出演しており、これまでにコジェナ、ブロンフマン、プレトニョフ、グリモー、ラン・ラン、レーピン、マイスキー、ハレル、ジャン・ワン、イッサーリスらと共演している。近年はビシュコフ指揮ケルン放送響との中南米ツアー、テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルとのヨーロッパ・ツアー、チョン・ミョンフン指揮ミラノ・スカラ座管、ボルティモア響やイスラエル・フィル、ロンドン響の定期公演などに出演。「多くのヴァイオリニストが当たり障りのない画一的な演奏をするなかで、確固たるカリスマ性と情熱的に作品に取り組む姿勢を兼ね備えた演奏家」と各国で高い評価を得ている。今後はテミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィル、ヴァーレク指揮プラハ放送響、キタエンコ指揮ミラノ・スカラ座管等との共演のほか、サンクトペテルブルクで開催されるテミルカーノフ70歳記念ガラ・コンサートへの出演を予定している。録音では、ドイツ・グラモフォンから5枚のCDをリリース。メータ指揮イスラエル・フィルとの共演によるCDデビュー以来、これまでにパリ・ルーヴル美術館におけるリサイタルのライブ録音とプロコフィエフのソナタ、ショスタコーヴィチのプレリュードを集めた作品集、チョン指揮フランス国立放送フィルとのメンデルスゾーンとチャイコフスキーの協奏曲集などがある。これまでにザハール・ブロン、原田幸一郎、海野義雄らに師事。ケルン音楽大学卒業。99年度都民文化栄誉章、00年出光音楽賞、07年第8回ホテルオークラ賞およびS&Rワシントン賞受賞。使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1715年製ストラディヴァリウス“Joachim”である。

オフィシャルサイト http://www.sayaka-shoji.com/

イタマール・ゴラン(ピアノ)

リトアニアの首都ビリニュス生まれ。1歳の時に移住したイスラエルでラーラ・ヴァドヴォーズとエマヌエル・クラソフスキーに師事。7歳の時には初めてリサイタルを行い、1985年から89年までボストンのニューイングランド音楽院でレナード・シュア、パトリシア・ザンダーにピアノを、後にチム・タウブに室内楽を学んだ。またゴランはアメリカ・イスラエル財団の名誉奨学生に繰り返し選ばれている。これまでにバーバーラ・ヘンドリックス、マキシム・ヴェンゲーロフ、タベア・ツィンマーマン、イダ・ヘンデル、シュロモ・ミンツ、チョン・キョンファ、ジュリアン・ラクリン、ミッシャ・マイスキー、シャロン・カム、ワディム・レーピン、マット・ハイモヴィッツなどといった演奏家と共演しており、またラヴィニア、シカゴ、タングルウッド、ザルツブルグ、エジンバラ、ブザンソン、ルードヴィヒスブルク、ヴェルビエ、ルツェルンなどといった著名な国際音楽祭に頻繁に出演している。またソリストとしてイスラエル・フィル、メータ指揮ベルリン・フィル、ムーティ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団と共演。ドイツ・グラモフォン、テルデック、EMI、ソニークラシカルなどといったレーベルで数多くの録音を残している。91年から94年までマンハッタン・スクール・オブ・ミュージックで教鞭を執った。現在はパリ音楽院で教える傍ら室内楽、演奏旅行、そして詩作などの芸術活動を行っている。