レイフ・オヴェ・アンスネス
2008年10月21日(火) 19:00開演
全席指定 7,000円
(c)SimonFowler / EMI Classics |
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ) |
世界的な評価を得て巨匠の道を堅実に行くピアニスト、2回目のリサイタル。2007年、当ホール初登場の演奏は、繊細で一音一音粒だった美しさを極めるグリーグ、深遠な心の底を打つような打鍵が印象的なベートーヴェン最後のソナタで聴衆を魅了しました。今回は、王子ホールのイメージから前半にベートーヴェンの二つの「幻想風ソナタ」、後半にドビュッシーの前奏曲集を配したプログラムを考えてくれました。ここには、ピアノに向かいながら、命あるものへの慈しみを讃え、ただ一人森や草原を彷徨い、月が冴え冴えとした夜の窓辺に佇んで自然と相対しているアンスネスの姿が見えるようです。ここ数年取り組んでいるベートーヴェンと、ドビュッシーはこれから弾きたい好きな作曲家と語っているだけに、期待が高まります。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第13番 変ホ長調 Op.27-1
:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2 「月光」
********** 休憩 **********
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻、第2巻より
2-1.霧 / 1-3.野を渡る風 / 1-5.アナカプリの丘 /
1-6. 雪の上の足あと / 2-3. ビーノの門 /
1-7. 西風の見たもの / 2-5. ヒースの草むら /
1-9. さえぎられたセレナード / 2-10. エジプトの壷 /
2-8. オンディーヌ / 2-7. 月の光がそそぐテラス
※アーティストの希望により第2部の曲目・曲順は上記のように変更になりました。ご了承ください。
(c)SimonFowler / EMI Classics |
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ) 1970年ノルウェーのカルメイに生まれ、ベルゲン音楽院でチェコ人教授イルジ・フリンカに師事した。87年オスロでデビュー。89年にはアメリカとカナダに、92年にはベルリン・フィルにデビューし、これらの国際的なデビュー以来、「新世代の中で最も確立されたピアニスト」(ニューヨーク・タイムズ)として注目を集め、いまや最も魅力あるアーティストのひとりとして確固たる地位を築いている。ノルウェーのリソールでは自身が芸術監督を務める音楽祭を開催。また彼自身も、アスペン、ラヴィニア、タングルウッド、ヴェルビエ等の夏の主要音楽祭やニューヨークのモーストリー・モーツァルト・フェスティバルに常連として出演している。EMIクラシックの専属として行っているCD録音では、ノルウェー室内管を弾き振りしたハイドンの協奏曲集、グリーグ自身のピアノで収録した「抒情小曲集」、ヤンソンス指揮/ベルリン・フィルと共演したグリーグとシューマンの協奏曲で3度のグラモフォン賞を受賞。このほか、幅広いディスコグラフィには、ハイドン、シューベルト、ショパン、シューマンのソナタ、リストの作品集、ブラームスの協奏曲1番、ショスタコーヴィチ、ブリテンの協奏曲などがあり、また、ノルウェー室内管とのモーツァルトの協奏曲第9番・18番、ボストリッジとのシューベルト「冬の旅」は、共にニューヨーク・タイムズのベストCDオブ・ザ・イヤーに選ばれた。2007/8年のシーズンには、没後100年を迎えた作曲家グリーグの作品集とDVDを、EMIクラシックスよりリリース。グリーグの「バラード」を、ヨーロッパや北米の主要都市を含む22回のリサイタルで演奏した。また、ブラームスの「ピアノ協奏曲 第2番」をパリ、フィラデルフィア、ニューヨーク、ロスアンジェルス、サンフランシスコで、ノルウェー室内管弦楽団とモーツァルトの協奏曲をスペインで行った。08年春、ノルウェー室内管とのモーツァルトの協奏曲第17番・20番と、シューベルトのピアノソナタ集をEMIクラシックスよりリリース。数多くのTVドキュメンタリーにも登場しており、英国の「サウス・バンク・ショー」は01年秋のツアーに同行して密着取材し、03年12月のノーベル平和賞授賞式での演奏は世界中にTV中継された。02年、ノルウェーで最も権威あるノルウェー王国聖オラフ勲章を、07年にはペール・ギュント賞を受賞。07年からは、オスロのアカデミー・オブ・ミュージックの教授を務めている。93年ベルゲン・フィルとの共演で初来日。08年は通算11回目の来日となる。 オフィシャルHP http://www.andsnes.com |