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Concert  コンサート情報

MAROワールド Vol.9 “チャイコフスキー” by 篠崎“まろ”史紀

2008年321日(金) 19:00開演

全席指定 6,000


篠崎史紀(ヴァイオリン)
上森祥平(チェロ)
清水和音(ピアノ)
原 日向子(ハープ)
ゲスト:宮本益光(朗読/バリトン)

特別協力:株式会社 ヨックモック

王子ホールが、“まろ”の愛称で親しまれているN響コンサートマスター、篠崎史紀と創る音楽サロン、“MAROワールド”。毎回ひとりの作曲家をテーマにして、“まろ”が楽しいひとときをお贈りするシリーズです。第9回はロシアが生んだ大作曲家“チャイコフスキー”。ロマンティックなヴァイオリン曲からバレエ音楽の有名なシーンを編曲でお楽しみ頂いて、メインに大曲「偉大な芸術家の思い出に」を据えた“MAROワールド”ならではのプログラム。ゲストの朗読者は、音楽ドラマ「チャイコフスキー」の主役を演じたバリトンの宮本益光。名手、清水和音と俊英、上森祥平とで繰り広げる真剣勝負は、まさに彼らから偉大なチャイコフスキーに捧げる名演になることでしょう。

プログラム

チャイコフスキー
 :「なつかしい土地の思い出」 Op.42より メロディ
 :感傷的なワルツ Op.51-6
 :「くるみ割り人形」 Op.71より 花のワルツ
 :「白鳥の湖」 Op.20より アダージョ         
トークコーナー (まろ&宮本益光)

********** 休憩 **********

 :ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50「偉大な芸術家の思い出に」 (曲間に朗読が入ります)

プロフィール

篠崎史紀(ヴァイオリン)

3歳から父・篠崎永育によってヴァイオリンの手ほどきを受ける。15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国第1位。高校卒業と同時に8年間のウィーン留学へ。師トーマス・クリスティアンの門戸を叩き、ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たす。1988年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経て、97年に34歳でNHK交響楽団のコンサートマスターに就任。以来、”N響の顔”として、ソリスト、室内楽奏者、指導者として国内外で活躍中。96年から東京ジュニアオーケストラソサエティの音楽監督を続けている他、WHO評議会委員を務めている。完璧なテクニックもさることながら類い稀な美音は他の追随を許さない。その風貌から「まろ」の愛称で親しまれており、自然なサービス精神で人の心を掴む魅力的なキャラクターを持つアーティストである。著書の音楽エッセイ「ルフトパウゼ」に、彼の音楽への熱く強い思いが込められている。

上森祥平(チェロ)

東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。同大学院音楽研究科を経てベルリン芸術大学に留学、ヴォルフガング・ベッチャーのクラスで研鑚を積み、2005年に国家演奏家資格を得て帰国。 1997年、第66回日本音楽コンクール第1位入賞、併せて「松下賞」受賞。98年、安宅賞受賞。99年、『京の俊英演奏家シリーズ』第1回公演アーティストに選ばれ各地でデビュー・リサイタルを開催。高い表現力による多彩な音色と包容力が高く評価される。03年、ベルリンフィル定期演奏会にオーケストラの一員として出演。京都市芸術文化特別奨励者に選出され、初の無伴奏チェロリサイタルを成功させる。04年のJ.S.バッハ無伴奏チェロ組曲連続演奏会に続き、帰国後、ドイツ3大Bチェロ作品全曲演奏に挑み、ベートーヴェン、ブラームスのチェロソナタ全曲演奏会を成功させる。06年より東京藝術大学において後進の指導にあたる。

清水和音(ピアノ)

1981年、弱冠20歳でパリのロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝、あわせてリサイタル賞を受賞。82年、NHK交響楽団と初共演、また、デビュー・リサイタルを開き高い評価を得た。その後国内外の著名なオーケストラ、指揮者と多数共演。95年から2年にわたって行われたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲演奏会はその完成度を新聞紙上で高く評価され、ライヴ録音がリリースされている。04年からショパンの全曲録音を開始、これまでにオクタビア・レコードから5枚のCDをリリース。いずれも高い評価を受けている。05、07年にN響を指揮するアシュケナージと共演、最大級の賛辞を贈られ、今後、彼が指揮するシドニー交響楽団定期演奏会への出演が決まっている。06年にはゲルギエフ指揮マリンスキー歌劇場管とも共演。完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えたピアニストである。

原 日向子(ハープ)

2002年日本ハープコンクール・ジュニア部門で最年少第4位、06年日本ハープコンクール・アドヴァンス部門で最年少第3位に入賞。桐朋学園大学付属子供のための音楽教室の校外演奏会(浜離宮朝日ホール)出演。06、07年には札幌にてリサイタルを行う。これまでに武川奈穂子、井上久美子に師事し、05年からは篠崎史紀主宰の東京ジュニアオーケストラソサエティでハーピストとして活躍している。現在、藤女子中学校3年生。

宮本益光(朗読/バリトン)

東京藝術大学卒。同大学大学院修士課程、博士課程修了。オペラでは『ドン・ジョヴァンニ』でデビュー以来、『ラ・ボエーム』ショナール、『シャーロック・ホームズの事件簿』タイトル・ロール、『遠い帆』徳川家康役、『欲望という名の電車』(日本初演)スタンリー役などに出演。2004年には宮本亜門演出の『ドン・ジョヴァンニ』タイトル・ロールで二期会デビューを果たす。古典作品から現代作品、邦人作品までレパートリーは幅広い。最近では07年8月の日生劇場音楽ドラマ『チャイコフスキー』にタイトル・ロールとして出演。歌唱だけにとどまらず、べテラン俳優との共演に於いても極めて完成度の高い演技を披露し、表現者としてのいっそうの幅と深みを加えた。05年にユニバーサルミュージックよりデビューCD「おやすみ」をリリース、07年8月にはシングルCD「千の風になって」がリリースされ、話題となっている。二期会会員。