東京クヮルテットの室内楽 Vol.2
2008年3月4日(火) 19:00開演
全席指定 6,000円
(c)J Henry Fair |
マーティン・ビーヴァー(ヴァイオリン) |
東京クヮルテットの室内楽シリーズ第2回です。東京クヮルテットは2009年に結成40周年を迎えます。様々な変遷を経ての40周年への道ですが、彼らは今がとても楽しそうで、飄々と着実に歩を進めています。4人が奏でる音楽は自由で喜びに溢れています。2人の日本人のおじさんは、年下のアメリカ人2人の刺激を享受しながら大人の余裕で対話を楽しんでいるよう。その様を見ていると、こちらもわくわくしてきて人知れず笑みがこぼれ、なんだか幸せな気分になってきます。今回のプログラムも室内楽の醍醐味を十分味わって頂ける3本立て。今の東京クヮルテットの音楽を聴く喜びを、どうか多くの方に満喫して頂けますよう。
ハイドン:6つの弦楽四重奏曲 第49番 ニ長調 Op.50-6 「蛙」
シューベルト:弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 D.804 「ロザムンデ」
********** 休憩 **********
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 Op.96 「アメリカ」
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東京クヮルテット 東京クヮルテットの起源は桐朋学園まで遡る。斎藤秀雄の薫陶を受けた当時の創立メンバーがそれぞれの室内楽への深い思いを胸に渡米し、1969年、ニューヨークのジュリアード音楽院で結成。その翌年ミュンヘン国際コンクールで優勝し、以来35年を経てメンバー交代をしながらも世界最高峰の弦楽四重奏団として人々を魅了し続けている。現在のメンバーになったのは2002年から。注目される多数のアーティストが彼らと喜んで共演し、作曲家が新曲を提供している。各シーズン、世界中で100以上のコンサートを行っており、主要な音楽の中心地だけではなくオーストラリアからスカンジナビア、エストニア、日本まで献身的なファンがいる。地元ニューヨーク「92丁目Y」やスペインのマドリードでは、室内楽の魅力を多角的に伝えるシリーズ・コンサートを続けている。 メンバーは、76年以降レジデンス・カルテットとしてイエール大学音楽院に勤めている。彼らは若い弦楽四重奏団を育てることに専念し、授業のある期間はイエールで、夏は名門ノーフォーク室内楽音楽祭で多くの時間を教育に捧げており、北米、ヨーロッパ、アジアでも定期的にマスタークラスを開催している。彼らが築き上げた数々の録音は批評家から称賛され、優れた記録を誇っている。ドイツ・グラモフォンとの専属契約で世界の主要なカルテットの1つとして確固たる地位を確立。そして、BMG/RCAビクターレッドシール、EMI、CBSマスターワークスとVox Cum Laudeを通してリリースされた録音は、30を超えている。それらの録音は、ステレオ・レヴューとグラモフォン誌において「その年の最高の室内楽CD」賞、ディスク・モントルー・グランプリ、及び、7つのグラミー候補のような様々な栄典を得た。モーツァルトの後期プロシア王四重奏曲(Biddulph Recordings)の最近のリリースでもその勢いは続いている。ハルモニア・ムンディから発売になったブラームス「クラリネット五重奏曲」が多くの称賛を得、このリリースに続いて彼らはマルチ・レコード・プロジェクトに乗り出すと同時に、ベートーヴェンの中期の作品、ラズモフスキー四重奏曲を05年に発売、08年までにベートーヴェン・チクルスを録音する予定である。95年より日本音楽財団から、パガニーニが所有し演奏していた「パガニーニ・クヮルテット」というストラディヴァリウスによる4台の楽器セットを貸与されている。 |