ojihall


Concert  コンサート情報

イザベル・ファウスト

2007年1112日(月) 19:00開演

全席指定 6,000


(c)Alvaro Yanez

イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ジルケ・アーヴェンハウス(ピアノ)

今ヨーロッパで最も活躍している音楽家の一人、イザベル・ファウストは、その並外れた演奏技術と洗練された音楽性で高い評価を得ています。ソリストとしてのみならず、ジャン=ギアン・ケラスらとの室内楽でも大変魅力的な演奏を聴かせます。共演するアーヴェンハウスもピアニストとして評価が高く、ヴァイオリンとピアノパートが拮抗している今回のプログラムでは、デュオ・ソナタの醍醐味を十分に満喫させてくれることでしょう。楽しみに待ちたい当ホールでの初リサイタルです。

 

MESSAGE

 

日本を訪れることは、私にとり、いつも大きな喜びです。東京の中心地、銀座に位置する素晴らしいホールで、演奏できることを大変楽しみにしております。王子ホールは、室内楽の名門、ロンドンのウィグモア・ホールのような存在だと聞いております。今回の演奏会は、NHKテレビ放映も予定されており、聴衆の皆様との共同作業の証として、ベートーヴェン、プロコフィエフ、フランクの名曲を演奏できれば、この上ない幸せです。

――2007年10月 イザベル・ファウスト

プログラム

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 Op.30-2
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.80
 (※アーティストの希望によりバルトーク作品から変更になりました)

********** 休憩 **********

フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

プロフィール

(c)Alvaro Yanez

イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)

クリストフ・ポッペンとデネス・ジグモンディに師事し、1987年アウグスブルクの「レオポルド・モーツァルト・コンクール」で優勝。また、93年の「パガニーニ国際コンクール」第1位を獲得。さらに97年には、バルトークのソナタのデビュー録音で、グラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。これまでに、ミュンヘン・フィル、ハンブルク・フィル、バーミンガム市響、ロンドン・フィル、バイエルン放送響をはじめ多数のオーケストラと共演しており、ヨーロッパ、イスラエル、日本などにツアーを行っている。古典作品に加えフェルドマンやリゲティのヴァイオリン協奏曲のように前衛的なレパートリーも持っており、世界初演も多く行っている。97年ワルシャワ音楽祭でのミュンヘン室内管弦楽団とのヴィットマンの「Insel der Sirenen」や、同じく彼女に捧げられた「EtudeII」、2001年春、マレク・ヤノフスキ指揮バイエルン放送交響楽団とのエックの「ヴァイオリン協奏曲」に加え、今後ヴィットマンの別の曲や、デンマークの作曲家ラース・グラウゴーの作品の世界初演も行う。また室内楽奏者として、ロッケンハウス、リヨン、オックスフォードなどの音楽祭に定期的に出演し、共演者にはラルス・フォークト、クリスチャン・テツラフ、ジョゼフ・シルバースタイン、タベア・ツィンマーマン、ボリス・ペルガメンシコフ、クレメンス・ハーゲン、ジャン=ギアン・ケラスなどがいる。CDでは、バルトークのヴァイオリンとピアノのための作品全集、フォーレ作品集(以上ハルモニア・ムンディ)、ジルケ・アーヴェンハウスと共演したシューマンのヴァイオリン・ソナタ全集(cpo)などをリリース、協奏曲では、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲(カップリングのピアノ三重奏曲Op.65ではケラスと共演)、ジョリヴェの協奏曲他(以上ハルモニア・ムンディ)などをリリースしており、いずれも大変評価が高い。
使用楽器は1704年製ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」(バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行から貸与)。


ジルケ・アーヴェンハウス(ピアノ)

南ドイツのカールスルーエに生まれ、6歳からピアノを始める。幼少の頃から数々のコンクールで入賞し、エドウィン・フィッシャー財団から奨学金を受ける。アンナ・シュタットラー、ビアンカ・ボダリア、クラウス・シルデ、ジョルジ・シュベック、アンドラーシュ・シフ等に師事。ミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院を最優秀の成績で卒業。ソリストとして、ミュンヘンのフィルハーモニー・ホールやヘラクレスザール、ベルリン・フィルハーモニー室内楽ホール、ドレスデンのゼンパー・オーパー、ケルンのフィルハーモニア・ホール、ロンドンのセント・マーティン・イン・ザ・フィールズやウィグモア・ホール、パリのサル・ガヴォー、アムステルダムのコンセルトヘボウなどでリサイタルを行う。また各地の音楽祭から招かれて、ベルリン祝祭週間、バース音楽祭、ラインガウ音楽祭、オランダ音楽祭、マルボロ音楽祭などに参加している。現在はソロ活動のみならず、室内楽にも情熱を注ぎ、意欲的に現代作品に取り組み、世界初演を数多く行っている。彼女の演奏はドイツのあらゆる放送局から放送され、ラジオ・フランス、スイス・ロマンド放送、BBC放送、オーストリア放送でもリサイタルの様子が放送された。1997年ミュンヘン市文化賞を受賞。

オフィシャルHP http://www.silke-avenhaus.de/