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Concert  コンサート情報

銀座ぶらっとコンサート #19
ギターと声の邂逅

2007年117日(水) 13:30開演

全席指定 2,500

福田進一(ギター)
望月哲也(テノール)

協賛:株式会社ヨックモック

平日の昼下がり、銀座でのお買い物のついでに、お友達との銀ぶらの途中に立ち寄れる気軽なコンサート、『銀座ぶらっとコンサート』 第19回は、精力的に活動の場を広げているスーパー・ギタリスト福田進一と和製ヴンダーリッヒの呼び声高いテノールの望月哲也が、ジャンルと年齢の違いを超えて湧き出でる泉のように創造する音楽をお届けします。
プログラム

シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」 D.957より セレナーデ  
モーツァルト:オペラ「ドン・ジョヴァンニ」 K.527より
カンツォネッタ (ドン・ジョヴァンニのセレナーデ)
林 望/野平一郎:演劇的組歌曲「悲歌集」より 第4曲 八年の痛み
ブリテン:テノールとギターのための「中国の歌」 Op.58
メルツ:ヴェルディのアリアによる幻想曲 (ギター・ソロ)

プロフィール

福田進一(ギター)

1955年大阪に生まれる。12歳より斎藤達也に師事、ギター奏法と音楽の基礎を学ぶ。78年パリ・エコール・ノルマル音楽院にて、A.ポンセにギターを学ぶ。また音楽学、和声楽、楽曲分析をN.ボネに師事し首席で卒業。さらに80年イタリア・キジアーナ音楽院にてO.ギリアに学び、最優秀ディプロマを受賞する。81年パリ国際ギターコンクールで優勝。一躍注目を集め、さらに内外で輝かしい賞歴を重ねた。すでに、デュトワ指揮NHK交響楽団をはじめとする内外のメジャーオーケストラとの協演、ジャズの渡辺香津美などジャンルを超えた一流ソリストとの共演は常に話題を集め、常に絶賛を博している。2004年~06年にかけては、世界15カ国以上の主要都市に招かれリサイタルを開催、数多くの国際ギターコンクールに審査員としても招かれた。05年8月には山形県庄内町「響ホール」にて開催された"庄内国際ギターフェスティヴァルin響"の音楽監督を務め、第1回にしてフェスティバルの名声を国際的に高めることに成功した。また、06年8月には「Hakuju Hall ギターフェスタ 2006」を荘村清志とともに立ち上げ、プロデューサーとして斬新な企画とプログラムにより大きな注目を集める。キューバの生んだ大作曲家L.ブローウェルは、「かつて聴いたことのない真のヴィルトゥオーゾ、そして"音楽"家である」と称賛し、「悲歌~イン・メモリアム・タケミツ(96年)」を献呈、06年には新作「ハープと影」を献呈、5月の日本での世界初演に引き続き台湾、ドイツ、フランスなど各国で初演。06年2月には野平一郎作曲の大作「悲歌集」を津田ホールで世界初演するなど、19世紀ギター音楽の再発見から現代音楽までのボーダーレスな活動は世界的な評価を獲得している。発表したCDはすでに50枚を超え、近年ではスペイン音楽第2集「セビリア風幻想曲(マイスターミュージック)」、「ロッシニアーナ(コロムビア)」をリリース。殊にスペイン音楽第2集「セビリア風幻想曲」は、平成15年度第58回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞。本年夏には「福田進一ギター協奏曲集(飯森範親指揮ヴュルテンベルグ・フィルハーモニー管弦楽団/コロムビア)」がリリースされるなど、ますます精力的に活動の場を広げるスーパー・ギタリストである。

オフィシャルHP http://cadenza-f.seesaa.net/


望月哲也(テノール)

東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学大学院オペラ科修了。在学中に安宅賞、松田トシ賞、二期会オペラスタジオ修了時には最優秀賞、川崎静子賞を受賞。第35回日伊声楽コンコルソ第3位。第11回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位。第70回日本音楽コンクール第2位。2000年にハワイ、01年にはドイツ4都市でのバッハ「ロ短調ミサ」のソリストとして招請された。これまでに02年小澤征爾音楽塾『ドン・ジョヴァンニ』(演奏会形式)ドン・オッターヴィオ、二期会ニューウェーブオペラ劇場『ポッペアの戴冠』ネローネ、新国・二期会『ナクソス島のアリアドネ』スカラムッチョ、04年二期会『エジプトのヘレナ』(日本初演)ダ・ウド、宮本亜門演出で話題となった同『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッタ-ヴィオ、05年 同『魔笛』タミーノで出演、何れも一際光る存在感で聴衆を魅了した。06年4月にはハンブルク州立歌劇場と二期会の共同制作『皇帝ティトの慈悲』で主役を演じ、コンヴィチュニーの演出意図を見事に表現し満場の喝采を浴びた。またその声質から宗教曲も得意としており、サヴァリッシュ指揮N響定期シューベルト「ミサ曲」、アシュケナージ指揮同定期モーツァルト「レクイエム」などでソリストを務め、着実にキャリアを築いている。また06年2月には、津田ホールの委嘱作品 演劇的組歌曲《悲歌集》(作詞:林 望 作曲:野平一郎)を世界初演し好評、07年には津田ホールと静岡音楽館AOIで再演される。天性のリリックな美声と堅実な音楽性は若手の中でも群を抜き、「NHKニューイヤーオペラコンサート」に出演して次世代の声楽界を担う歌い手として各方面から注目を浴びている。《Il mio tesoro》および《イタリア古典歌曲集》の2枚のソロ・アルバムをリリース(マイスター・ミュージック)。鈴木寛一、故 エルンスト・ヘフリガーほかに師事。ウィーン在住。二期会会員。