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Concert  コンサート情報

波多野睦美 歌曲の変容シリーズ 第3回
薔薇の中の薔薇 ~スペインの700年

2007年511日(金) 19:00開演

全席指定 5,000


波多野睦美(メゾ・ソプラノ)
つのだたかし
 (ウード、ビウエラ、 バロック・ギター、19世紀ギター)

サロンや広間などの小さな会場で生まれ、親しい人の中で歌われ、文化や教養、感性を共有する人々の親密な交流の中で育まれた歌曲。ルネサンスから20世紀までの歌曲の歴史を見渡し、その時代ならではの様式の変化、また同時に時代を越えても変わらず聴く人の心に訴える歌曲の魅力を、熟成期を迎えた大人の歌手、波多野睦美が伝えていくシリーズ。第3回は、中世の聖母マリア賛歌からルネサンスの民衆歌曲ビリャンシーコ、バロック歌曲、スペイン古典派、そして近代の民族楽派まで、700年にわたるスペインの歌の流れを追います。時代によって変わる伴奏楽器の音色や音楽の成り立ち、そしてまた時代を経ても変わらないスペイン音楽の独特な香りを、中世から現代にいたる歴史を思い浮かべながら楽しんでいただきたいと思います。
プログラム

アルフォンソ賢王編:「聖母マリア頌歌集」より 薔薇の中の薔薇 (13C.)
J.バスケス/M.デ・フェンリャーナ:ポプラの林へいってきたよ (16C.)
J.マリン:もう思わないで メンギーリャ (17C.)
F.ソル:女とギター (18-19C.)
アンダルシア民謡/G.ロルカ:アンダハレオ (20C.)
J.ロドリーゴ:ドゥランダルテのロマンセ (20C.)

プロフィール

(c)Yuriko Takagi
協力:ヨーガンレール

波多野睦美(メゾ・ソプラノ)

ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科を修了。1990年にリュート奏者つのだたかしとリュートソング・デュオとしての演奏活動を始め、日本、イギリス、ドイツで数多くのコンサート、録音を行う。ケンブリッジ、リンカーン音楽祭などに出演し、高い国際的評価を得る。その後もバロック歌曲、カンタータ、宗教歌曲、日本・イギリス・フランスの近現代の歌曲を重要なレパートリーとして活動の場を広げ、アメリカでの中日韓米世界平和祈念コンサート、パンパシフィック音楽祭での間宮芳生作品の世界初演および再演。また「ダイドーとエネアス」「イドメネオ」などのオペラ出演でもドラマティックな表現で注目される。歌う言葉への誠実な取組み、常に新鮮な音楽へのアプローチで、陰影に富む表情、心に残る人物像を描き出し、あたたかく潤いのある声で歌われるその歌は聴衆を魅了する。CD作品はエヴリン・タブとの「涙の形」(2006年度『レコード芸術』レコードアカデミー賞[音楽史部門]受賞)、「優しい森よ/ダウランドのリュートソング」(リュート=つのだたかし)、「ひとときの音楽」(寺神戸 亮指揮)、「美しい日本の歌」(ピアノ=野平一郎)、「アルフォンシーナと海」(ギター=つのだたかし)、BCJの「聖母マリアの夕べの祈り」など多数。2004年には「ふたりの音楽」(つのだとの共著)を発表している。

オフィシャルHP  http://www.linkclub.or.jp/~dowland


つのだたかし(ウード、ビウエラ、バロック・ギター、19世紀ギター)

ドイツの国立ケルン音楽大学リュート科を卒業。リュート、バロックギターなどの古典撥弦楽器の独奏、リュートソング等の歌曲伴奏者として共演者から深い信頼を得て活動している。ジャンルを越えたユニークな音楽スタイルの古楽器バンド《タブラトゥーラ》、宗教的な音楽を演奏する《アンサンブル・エクレジア》を主宰。「オルフェーオの悲しみ」「コロンブスの夢」などの舞台作品をプロデュース。 ソロ、リュートソング・デュオでの多くの国内外公演の他、《タブラトゥーラ》では国際交流基金の主催・後援事業として世界各地で公演を行なっている。自らのCDレーベル『パルドン』から「悲しみよとどまれ」「サリー・ガーデン」「リュート」「古歌」「イスパニアの歌」など、美しい装丁に包まれた多数の古楽CD作品を発表、その他にも「時どき静かに」他のソロ作品がある。

オフィシャルHP http://www.linkclub.or.jp/~dowland/