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Concert  コンサート情報

モイツァ・エルトマン

2016年422日(金) 19:00開演

全席指定 6,500

完売
2016年1月30日(土)

モイツァ・エルトマン(ソプラノ)
マルコム・マルティノー(ピアノ)

ザルツブルグ音楽祭、ドイツ・グラモフォンからのデビューを経て瞬く間に新時代のスター歌手としての存在を示しているモイツァ・エルトマン、3度目のリサイタル。毎回考え抜かれたプログラムを披露してくれますが、今回はR.シュトラウスを中心に珠玉のロマン派の歌曲や現代の作品をさり気なく散りばめて、歌曲を愛する上でのこだわりが伺えるもの。確かな技巧を卓越した表現力と可憐な美しさ、人懐っこいサービス精神で蔽うパフォーマンスで、また皆さまを虜にしてしまうことでしょう。

 

>>マルコム・マルティノー インタビューを読む

プログラム

R.シュトラウス:8つの歌(『最後の花びら』より)より もの言わぬ花 Op.10-6
モーツァルト:すみれ K.476
R.シュトラウス:6つの歌より 花束を編みたかった Op.68-2
シューベルト:野ばら 0p.3-3, D257
R.シュトラウス:8つの歌(『最後の花びら』より)より サフラン Op.10-7
シューマン:6つの詩より 重苦しい夕べ Op.90-6
R.シュトラウス:6つの歌より [第1部]オフィーリアの歌
 愛するひとをいかに見分けよというのか Op.67-1
 おはよう、今日は聖ヴァレンタインの日 Op.67-2
 女はむき出しで棺にのせられ Op.67-3 
リーム:オフィーリアは歌う

********** 休憩 **********

ライマン:ハインリッヒ・ハイネの4つの詩による連作歌曲『オレア』第2曲 ヘレナ
R.シュトラウス:8つの歌(『最後の花びら』より)より 夜 Op.10-3
シューマン:6つの詩より追加 レクイエム Op.90bis
R.シュトラウス:8つの歌(『最後の花びら』より)より 万霊節 Op.10-8
シューベルト:万霊節の日のための連祷 D.343
R.シュトラウス:5つの歌より 私の漂う Op.48-2
メンデルスゾーン:6つの歌より 歌の翼に Op.34-2
R.シュトラウス:5つの小さな歌より 星 Op.69-1
ライマン:ハインリッヒ・ハイネの4つの詩による連作歌曲『オレア』第4曲 かしこい星たち

プロフィール

モイツァ・エルトマン(ソプラノ)

ハンブルクに生まれ、6歳よりヴァイオリンのレッスンを開始。ヴァイオリンと並行してハンブルク国立歌劇場の児童合唱団で歌う傍ら、声楽の個人レッスンも受けた。その後ケルン大学に進み、声楽をハンス・ゾーティンに師事。さらに同大学ではヴァイオリンも学んだ。2002年には、ドイツ連邦コンクール(声楽部門)で1位、並びに現代音楽特別賞を受賞。05年8月には、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でNDR(北ドイツ放送)音楽賞を、またバート・キッシンゲンの夏音楽祭ではルイトポルト賞を受賞した。06年にモーツァルト《ツァイーデ》(ボルトン指揮)でザルツブルク音楽祭にデビュー。07年、09年にはハイドン「アルミーダ」で再登場。14年には新作の《ばらの騎士》(ウェルザー=メスト指揮)のゾフィーで出演している。メトロポリタン・オペラには、11年に《ジークフリート》の森の小鳥、および新演出の《ドン・ジョヴァンニ》のツェルリーナでデビューし、翌年《フィガロの結婚》のスザンナ役で再登場。ミラノ・スカラ座には15年シーズンに《フィデリオ》(バレンボイム指揮)のマルツェリーネでオペラデビューを飾っている。極めて多彩なレパートリーを持ち、現代音楽作品の歌い手としても非常な人気を博す。ベルリン国立歌劇場における武満徹《マイ・ウェイ・オブ・ライフ》世界初演(ケント・ナガノ指揮)で同歌劇場へのデビューを果たす。09年にはヴォルフガング・リームのモノドラマ「プロセルピナ」のタイトルロールを歌い、翌年本人により新作オペラ《ディオニュソス》のソプラノの主役の指名を得て、10年ザルツブルク音楽祭で世界初演を行っている。12年にはベルリン国立歌劇場でダニエル・バレンボイム指揮《ルル》タイトルロールの役デビューを果たし、大成功を収めた。ドイツ・グラモフォンと専属契約を結んでおり、同レーベルでの最初のソロ・アルバムとなる「モーツァルト・ガーデン」はモーツァルトおよび彼の同時代の作曲家のアリア集である。

■公式ホームページ:http://www.mojcaerdmann.com

マルコム・マルティノー(ピアノ)

エジンバラに生まれ、ケンブリッジ大学のセント・キャサリンズ・カレッジと英国王立音楽大楽に学ぶ。同世代の中でもトップレベルの伴奏者として認められており、これまでに、トーマス・アレン、ジャネット・ベイカー、オラフ・ベーア、バーバラ・ボニー、イアン・ボストリッジ、アンジェラ・ゲオルギュー、スーザン・グラハム、トーマス・ハンプソン、デッラ・ジョーンズ、サイモン・キーンリーサイド、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、マグダレーナ・コジェナー、ソルヴェイグ・クリンゲルボーン、ジョナサン・レマル、フェリシティ・ロット、クリストファー・モルトマン、カリタ・マッティラ、リサ・ミルネ、アン・マレー、アンナ・ネトレプコ、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、ジョアン・ロジャース、アマンダ・ルークロフト、ミヒャエル・シャーデ、フレデリカ・フォン・シュターデ、サラ・ウォーカー、ブリン・ターフェルら数多くの世界的名歌手たちと共演している。これまでにウィグモア・ホール(ブリテンとプーランクのシリーズ、ドイツ歌曲シリーズ「デケイド・バイ・デケイド~ドイツ歌曲の100年」、BBCで放送された「ソングライヴ」シリーズ)や、エジンバラ・フェスティバル(フーゴ・ヴォルフの歌曲の全曲リサイタル)で自身のコンサート・シリーズを行っている。また、ヨーロッパ各地(ロンドンのウィグモア・ホール、バービカン・ホール、クィーン・エリザベス・ホール、ロイヤル・オペラハウス、ミラノ・スカラ座、パリ・シャトレ座、バルセロナ・リセウ大劇場、ベルリン・フィルハーモニー・ホール、ベルリン・コンツェルト・ハウス、アムステルダム・コンセルトヘボウ・ホール、ウィーン・コンツェルトハウス、ウィーン楽友協会ホールなど)、北アメリカ(ニューヨーク・アリス・タリー・ホール、カーネギー・ホールなど)、オーストラリア(シドニー・オペラハウスなど)で演奏し、エクサン・プロヴァンス、ウィーン、エジンバラ・、シューベルティアーデ、ミュンヘン、ザルツブルクなどの各音楽祭に出演している。CDでは、ブリン・ターフェルとの共演による、シューベルト、シューマン、イギリス歌曲などの歌曲集(ドイツ・グラモフォン)、サイモン・キーンリーサイドとの共演による、シューベルトとリヒャルト・シュトラウスの歌曲集(EMI)をリリースしている。この他のCDとしては、アンジェラ・ゲオルギュー(デッカ)、バーバラ・ボニー(デッカ)、マグダレーナ・コジェナー(ドイツ・グラモフォン)、デラ・ジョーンズ(シャンドス)、スーザン・バロック(クリア・クラシックス)、ソルヴェイグ・クリンゲルボーン(NMA)、アマンダ・ルークロフト(オニックス)との共演による歌曲集がある。さらに、サラ・ウォーカーとトム・クラウゼとの共演によるフォーレの歌曲全集、ブリテンの編曲による民謡全集(ハイペリオン)、ベートーヴェンの編曲による民謡全集(ドイツ・グラモフォン)、プーランクの歌曲全集(シグナム)、フロリアン・ベーシュとの共演によるブリテンの歌曲チクルスとシューベルトの「冬の旅」(オニックス)、クリスティアーネ・カルクとの共演によるリヒャルト・シュトラウス歌曲集などのCDをリリースしている。昨シーズンは、サイモン・キーンリーサイド、ブリン・ターフェル、エリーナ・ガランチャ、スーザン・グラハム、クリスティアーネ・カルク、ケイト・ロイヤル、フロリアン・ベーシュ、マルクス・ヴェルバ、アンネ・シュヴァーネヴィルムスと共演。2004年、英国王立スコットランド音楽院から名誉博士号を授与される。また、09年には同音楽院伴奏科の「インターナショナル・フェロー」に任命され、後進の指導にあたっている。11年には、リーズ・リーダー(歌曲)・フェスティバルで音楽監督を務めた。