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Concert  コンサート情報

transit Vol.6
ファミ・アルカイ ~ア・ピアチェーレ~

2016年512日(木) 19:00開演

全席指定 5,000

公演終了
2016年1月30日(土)

ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

新しい才能、未知の音楽に出会うシリーズtransit 第6弾は、スペイン古楽界に現れるやたちまち次代を担う存在となったヴィオラ・ダ・ガンバの若き鬼才、ファミ・アルカイの日本初リサイタルです。16世紀から18世紀の音楽のために奏でられていた楽器を現代に於いて驚くほど自由に生き生きと開花させ、その演奏は刺激的でさえあります。“ア・ピアチェーレ”と題されたプログラムは、スペイン、イギリス、フランスのバロックと自身の編曲・作曲の変奏曲から天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスまでやってしまう文字通り“自由”が溢れているもの。自由な発想、自由な演奏で古楽の既成概念を爽快にスクラップ&ビルドしていく瞬間にさあ、お立合い。

 

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プログラム

ガスパル・サンス/ファミ・アルカイ:マリサパロス
                  :カナリオス
トバイアス・ヒューム:ヒューム大佐のパヴァン
          :ガンボの魂
サント=コロンブ:涙
マラン・マレ:アラベスク
      :人間の声
      :ギター
アントワーヌ・フォルクレ:シャコンヌ 「モランジスまたはプリセ」
カタルーニャ民謡/ファミ・アルカイ:鳥の歌による変奏曲
ジョー・サトリアーニ/ファミ・アルカイ:オールウェイズ・ウィズ・ミー・オールウェイズ・ウィズ・ユー
ジミ・ヘンドリックス/ファミ・アルカイ:パープル・ヘイズ

※出演者の都合により曲目が一部変更になりました。

プロフィール

ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

ファミ・アルカイは現代のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の中で最も異彩を放つ高名な若手演奏家と評価され、その独特で伝達能力に優れたアプローチからも、古楽レパートリーの解釈者としても認められている。1976年、スペインのセビリャで生まれ、11歳までシリアで過ごし早い時期から音楽の勉強を始める。後に94年セビリャのマヌエル・カスティーヨ音楽院でヴェントゥーラ・リコに師事するまで独学で学ぶ。その後も名門バーゼル・スコラ・カントルムでパオロ・パンドルフォに、スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院(ルガーノ)でヴィットリオ・ギエルミに師事し更なる研鑽を積む。また、音楽の勉強と並行してセビリャ大学にて歯学の学位も取得。98年、ドイツ作品のレパートリーでヴィオラ・ダ・ガンバのソリストとしてキャリアを開始。2002年、アカデミア・デル・ピアチェーレを創設、アンサンブルの音楽監督を務める。また、兄のラミ・アルカイとレコード・レーベル ALQHAI & ALQHAIを設立し、4作のCDをプロデュースし録音。14年、グロッサ・レーベルでソロ・アルバム「ア・ピアチェーレ」を初録音、その楽器への革新的な着想はスペイン、ドイツそして欧州全域で暖かく迎え入れられる。またイギリスのグラモフォン誌は“並外れた特別なもの”であり、“ファミ・アルカイはヴィオラ・ダ・ガンバを喜びの可能性に満ちた新境地へと導く”、“すべてのヴィオラ・ダ・ガンバへの過去と未来へのトリビュート”と絶賛。若い頃から世界的に名高い古楽アンサンブルに招待され、例えばエスペリオン XXI(ジョルディ・サバール)やイル・スオナール・パルランテ(ヴィットリオ・ギエルミ)などの有名なグループでレギュラー・メンバーを務める。これらのアンサンブルとともにヨーロッパ、日本、アメリカの主要コンサート・ホールを訪れる。音楽監督を務めるアカデミア・デル・ピアチェーレとウィーンのコンツェルトハウス、ベルリン・コンツェルトハウス、ケルンのフィルハーモニー、リスボンのグルベンキアン財団等に出演。ソリストとして、スペイン国立管弦楽団、ガリシア・フィルハーモニー管、ローザンヌ・声楽アンサンブル(ミシェル・コルボ指揮)、セビリャ・バロック管弦楽団等と共演。コンテンポラリー・ミュージックの世界にも足を踏み入れ、ジャズのユリ・ケインなどのアーティストともコラボを展開。09年以来、スペインで最も重要な古楽音楽祭、アーリー・ミュージック・フェスティヴァル・セビリャ(FeMAS)で芸術監督を務めている。