漆原啓子&阪田知樹
~ブラームス ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会~
2023年11月17日(金) 19:00開演
全席指定 5,500円
2022年にデビュー40周年を迎えた漆原啓子。この数年の演奏を聴くにつけ、まさに今が頂点というべき円熟を迎えていると感じます。その演奏スタイルは王道と言うに相応しく、ヴァイオリンという楽器の美点を真に伝えるアーティストです。そして対するは、今や代表的な若手スター、阪田知樹。この1~2年の大活躍には目を見張るものがあります。ブラームスのソナタでのピアノは決して「伴奏」ではありません。これらの曲は深くブラームスを理解し、対等に音楽を作り上げていかなければ真価を発揮しないのです。彼ならその期待に必ずや応えてくれるに違いありません。二人が構築するブラームスの世界。滋味深き演奏に乞うご期待。
Message from the Artist
ブラームス
:「F.A.E.ソナタ」から スケルツォ ハ短調 WoO2 *追加
:ヴァイオリン・ソナタ全曲
第1番 ト長調 Op.78 「雨の歌」
第2番 イ長調 Op.100
第3番 ニ短調 Op.108
(c)谷口大輔 | 漆原啓子(ヴァイオリン) 1981年東京藝術大学付属高校在学中に、第8回ヴィニャフスキ国際コンクールに於いて最年少18歳、日本人初の優勝と6つの副賞を受賞した。その翌年、東京藝術大学入学と同時に本格的演奏活動を開始。86年、ハレー・ストリング・クァルテットとして民音コンクール室内楽部門で優勝並びに斎藤秀雄賞を受賞。これまで国内外での演奏旅行の他、TV出演、海外主要音楽祭、マスタークラスなどに多数出演。また、V.スピヴァコフ、E.ルカーチ、J.ビエロフラーヴェク等の指揮者や、ハンガリー国立響、スロヴァキア・フィル、ウィーン放送響等のオーケストラと共演し賛辞を浴びた。また、リサイタル、室内楽でも高い評価を得ている。CDは数多くリリースしており、J.S.バッハの無伴奏CD(日本アコースティックレコーズ)がレコード芸術特選盤に選ばれた。また、漆原朝子との録音「無伴奏ヴァイオリン・デュオ」(日本アコースティックレコーズ)は文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞。常に第一線で活躍を続け、安定した高水準の演奏は音楽ファンのみならず、指揮者、オーケストラ・メンバー等の音楽家の間でも非常に高い信頼を得ている。現在、国立音楽大学客員教授、桐朋学園大学特任教授。 |
(c)HIDEKI NAMAI | 阪田知樹(ピアノ) 2021年エリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門第4位入賞。16年フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ハンガリー・ブダペスト)第1位、6つの特別賞。第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて弱冠19歳で最年少入賞。ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞等5つの特別賞、クリーヴランド国際ピアノコンクールにてモーツァルト演奏における特別賞、キッシンジャー国際ピアノオリンピックではベートーヴェンの演奏を評価され、日本人初となる第1位及び聴衆賞。国内はもとより、世界各地20カ国で演奏を重ね、国際音楽祭への出演多数。クレムリン音楽祭では、オール・リスト・プログラムによるリサイタルをニコライ・ペトロフが「世界一のリスト」と絶賛。15年CDデビュー、20年3月、世界初録音を含む意欲的な編曲作品アルバムをリリース。内外でのテレビ・ラジオ等メディア出演も多い。東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校、及び同大学を経て、ハノーファー音楽演劇大学にて学士、修士首席修了、現在同大学院ソリスト課程に在籍。世界的ピアニストを輩出し続ける「コモ湖国際ピアノアカデミー」の最年少生徒として認められて以来、イタリアでも研鑽を積む。パウル・バドゥラ=スコダに10年に亘り師事。17年横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。 |