《バロック・ライヴ劇場》第11回公演
レア・デザンドレ&トーマス・ダンフォード ~恋心の言葉~
2023年9月20日(水) 19:00開演
全席指定 6,500円
フランス音楽界の最先端を行くセンス抜群の素敵なデュオがバロック・ライヴ劇場に登場。レア・デザンドレはウィリアム・クリスティに見いだされ、近年欧州の指揮者、歌劇場から引っ張りだこの美しくチャーミングなメゾ・ソプラノ。一方のトーマス・ダンフォードは多くのコンクールで優勝後、世界各国でソリスト、アンサンブルの主宰者として活躍する天才的なリュート奏者。この同世代の息も気もぴったり合う二人が生み出すライヴ空間は、たとえようのない至福に満ちた別世界なのです。
<イタリアン・プログラム>
クラウディオ・モンテヴェルディ:いとも甘美なこの苦しみ
ジローラモ・フレスコバルディ:そよ風がやさしく吹けば
ジローラモ・カプスベルガー:トッカータ 第6番*
ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ:スペイン風カラータ*
ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル:棘は除けて、バラを摘むのです(オラトリオ「時と真実の勝利」 HWV46aより)
ジローラモ・カプスベルガー:トッカータ 第5番*
クラウディオ・モンテヴェルディ:恋心の言葉
ジローラモ・カプスベルガー:息子や、お眠り
ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル:オンブラ・マイ・フ(なつかしい木陰よ)
ジローラモ・カプスベルガー:トッカータ 第1番*
タルクイニオ・メールラ:さあ、眠る時間よ(子守唄の調べに乗せた宗教的カンツォネッタ)
ジローラモ・カプスベルガー:トッカータ 第3番*
タルクイニオ・メールラ:おかしな話だ、思い込みで
クラウディオ・モンテヴェルディ:蔑みに満ちたまなざしだ
*器楽のみ
※本公演は休憩がありません。
(c)Stefan Brion |
レア・デザンドレ(メゾ・ソプラノ) 幼少より12年間バレエ・ダンサーの訓練を受ける。声楽はヴェニスでサラ・ミンガルドに師事。20歳で、ウィリアム・クリスティが創設したプロジェクト、“ジャルダン・デ・ヴォワ”に選ばれる。2017年、フランスのヴィクトワール音楽賞、HSBC賞、18年、フランス・メディアからヤング・ソリスト賞など受賞。オッフェンバックの「ペリコール」でザルツブルク音楽祭にデビュー。その夏、「ポッペアの戴冠」(クリスティ指揮)、19年にはカルダーラのオラトリオ「アーベルの死」、バルトリとのガラ・コンサート、ザルツブルク音楽祭100周年にあたる20年、「コジ・ファン・トゥッテ」(マルヴィッツ指揮、ウィーン・フィル)にデスピーナ役で出演、その模様はNHKで放映、エラートからDVDも発売。21年以降は、パリ・オペラ座(ガルニエ宮/ドゥダメル指揮)、バルセロナ・リセウ大劇場(ミンコフスキ指揮)、チューリッヒ歌劇場(モンタナーリ指揮)など「フィガロの結婚」のケルビーノ役で全35公演に出演。ヨーロッパ著名オペラハウスやコンサートホールで活躍中。リサイタルとしてリュート奏者のトーマス・ダンフォードと、また彼のアンサンブル、ジュピテールとも定期的に共演。21年秋、ソロ・アルバム、“アマゾーヌ”がエラートよりリリース。 |
(c)Julien Benhamou |
トーマス・ダンフォード(リュート) 「リュート界のエリック・クラプトン」(BBCミュージックマガジン)と評された古楽界注目のリュート奏者。フランス・パリ生まれ。9歳からクレア・アントニーニの下でリュートを始め、パリ国立音楽院で学ぶ。2006年、シャルル=エドゥアール・ファンタンのクラスで最優秀賞を獲得。その後、バーゼルのスコラ・カントルムに進学。リュート奏者ホプキンソン・スミスに師事し、多くのコンクールで優勝。フランス古楽界の大御所ガンバ奏者ジョナサン・ダンフォードを父に持つ。ソリストとしてニューヨークのカーネギー・ホールやロンドンのウィグモア・ホールをはじめ世界各国で演奏するほか、室内楽やオーケストラの共演者としても活動している。クリスティ指揮レザール・フロリサン、ヘレヴェッヘ指揮コレギウム・ヴォカーレ・ゲントなど数多くの古楽名門オケと共演。近年は自身が主宰するアンサンブル、ジュピテールの活動が脚光を浴びている。通奏低音にはジャン・ロンドーが参加するほか、メゾ・ソプラノのレア・デザンドレが頻繁にゲストとして招かれ、グループとしての評価もすこぶる高い。レア・デザンドレとのデュオは、二人の重要なライフワークである。 |