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Concert  コンサート情報

ファミ・アルカイ&荘村清志
~スペイン音楽の黄金時代 16&17世紀~

2023年69日(金) 19:00開演
全席指定 6,500

ご好評につき完売いたしました
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ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
荘村清志(ギター)

なんという贅沢なコンサートでしょう。国籍を問わず人を惹きつけるギタリスト荘村清志と、ひときわ異彩を放つスペインの若きガンビスト、ファミ・アルカイの共演。それぞれのフィールドでトップ・アーティストであるふたりが、世代を超えて奏でるスペイン音楽の黄金時代を共に旅しようではありませんか!

プログラム

ディエゴ・オルティス
  :レセルカーダ オッタヴァ「ラ・フォリア」
  :レセルカーダ 1番
  :イタリア・テナーによるレセルカーダ 1番、2番
アントニオ・デ・カベソン:「貴婦人の望み」による変奏曲
作者不詳&F.アルカイ:「ラ・シャカラ」と「ラ・フォリア」による変奏と即興
アントニオ・デ・カベソン:「アヴェ・マリス・ステラ」による4つの対旋律
L.V.d.エネストローサ&F.アルカイ:「牛を見張れ」による変奏曲
ルイス・デ・ミラン:6つのパヴァーヌ(ギター・ソロ)
サンティアゴ・デ・ムルシア:ファンダンゴ
アンドレア・ファルコニエーリ:甘美なる旋律、スア・コレンテ
ガスパル・サンス&F.アルカイ
  :マリサパロス(ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソロ)
  :マリオナス
  :カナリオス

プロフィール
(c)Javier Diaz de Luna

ファミ・アルカイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

ファミ・アルカイは現代のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の中で最も異彩を放つ高名な若手演奏家と評価され、その独特で伝達能力に優れたアプローチからも、古楽レパートリーの解釈者としても認められている。1976年、スペインのセビリャ生まれ。94年セビリャのマヌエル・カスティーヨ音楽院でヴェントゥーラ・リコに師事するまで独学で学ぶ。その後、名門バーゼル・スコラ・カントルムでパオロ・パンドルフォに、スヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院(ルガーノ)でヴィットリオ・ギエルミに師事し更なる研鑽を積む。2002年、アカデミア・デル・ピアチェーレを創設、アンサンブルの音楽監督を務める。14年、グロッサ・レーベルでソロ・アルバム「ア・ピアチェーレ」を初録音、その楽器への革新的な着想は欧州全域で高く評価され、グラモフォン誌(英)は“ファミ・アルカイはヴィオラ・ダ・ガンバを喜びの可能性に満ちた新境地へと導く”と大絶賛される。若い頃から世界的に名高い古楽アンサンブルに招待され、エスペリオン XXI(ジョルディ・サヴァール) やイル・スオナール・パルランテ(ヴィットリオ・ギエルミ)などのグループでレギュラー・メンバーを務める。09年以来、スペインで最も重要な古楽音楽祭、アーリー・ミュージック・フェスティヴァル・セビリャ(FeMAS)で芸術監督を務めている。

(c)Hiromichi NOZAWA

荘村清志(ギター)

9歳よりギターを始める。1963年に巨匠イエペスに認められ、翌年スペインで師事。69年の日本デビューで、「テクニック、音楽性ともに第一人者」との高い評価を得る。74年にはNHK教育テレビ「ギターを弾こう」に講師として出演し、一躍全国にその名と実力が知られることになった。日本人作曲家にも多数作品を委嘱、新作の初演にも意欲的である。とくに武満 徹には74年に「フォリオス」、93年に「エキノクス」(初演94年)を委嘱し、ギタリストにとって重要なレパートリーの一つとなっている。「ギターのための12の歌」は荘村清志のために編曲され77年に初演・録音、「森のなかで」は96年全曲初演を行った。2008年ビルバオ交響楽団の定期演奏会に出演。同団とは《アランフェス協奏曲》を録音、09年にCDをリリース、また同団との日本ツアーを行い好評を博した。14年デビュー45周年を記念して東京にて大友直人指揮東京都交響楽団と協奏曲3曲を演奏。15年10月にはイ・ムジチ合奏団と共演、レコーディングを行い、ジュリアーニ、ヴィヴァルディのギター協奏曲を含むアルバムが16年1月にリリースされた。また16年は武満 徹の没後20年に際し、荘村が委嘱、初演を数多く手がけた同氏のギター曲を各地で演奏、好評を得た。17年から20年のデビュー50周年に向けてギターの様々な可能性を追求する「荘村清志スペシャル・プロジェクト」(全4回)に取り組む。現在、東京音楽大学客員教授。