ユリアンナ・アヴデーエワ
2023年2月21日(火) 19:00開演
全席指定 7,000円
2010年のショパン国際コンクール優勝以来、今やショパンだけではない幅広いレパートリーと卓抜した演奏が世界で認められているピアニスト、ユリアンナ・アヴデーエワが王子ホールに初登場。この空間だからこそ聴くことができる極限的なピアノの音色で、武満の水が消え入るほどの繊細さ、リストの宗教画のような神々しさ、そしてベートーヴェンのハンマークラヴィーアという最高峰を極めます。高度なテクニックは勿論のこと、彼女の魅力は、凛とした佇まいで多彩な音色を駆使し、気持ちが良いほどの弾きっぷりで表現するその音楽。そこにはピアノへの愛が満ちています。コロナ禍で中止となった21年2月から待ちに待ったコンサートです。
武満 徹
:雨の樹 素描
:リタニ ―マイケル・ヴァイナーの追憶に
リスト
:調性のないバガテル
:凶星! S208
:「伝説」より 水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 Op.106 「ハンマークラヴィーア」
(c)Sammy Hart | ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ) 2010年のショパン国際ピアノ・コンクールで「ショパン自身と調和する緻密な演奏法」(テレグラフ紙)と評されて見事優勝、一躍世界が注目するピアニストとなる。燃えるようなテンペラメントと卓越したテクニックを持ち、力強く、確信をもって自信に満ちた演奏は、世界中の聴衆を魅了している。21年秋には、ハンブルク、シュトゥットガルト、ウィーンでテオドール・クルレンツィス指揮南西ドイツ放送交響楽団とプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番を演奏し、ウィーン・コンツェルトハウスにリサイタル・デビューを果たし、シーズンを締めくくった。22年には、アメリカでマンフレート・ホーネック指揮ピッツバーグ交響楽団や、アンドレイ・ボレイコ指揮ネイプルズ・フィルハーモニックとのデビューコンサートで演奏。その後、ソウルではKBS交響楽団とチャイコフスキー、ロバート・トレヴィーノ率いるバスク国立管弦楽団とのスペイン・バスク地方へのツアーではバーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」を演奏した。さらに、エルサレム国際室内楽音楽祭では、ラフマニノフの2台のピアノのための組曲第2番をラハフ・シャニと演奏してデビューを飾った。22/23年シーズンは、アメリカのティペット・ライズ・オーパス音楽祭でのリサイタルに始まり、その後、カーネギーホールでリサイタル・デビューが決まっている。また、ウィーン交響楽団との共演、クルレンツィス指揮南西ドイツ放送交響楽団とのミュンヘン、ハンブルク、ウィーンへの再ツアーも予定されている。録音も数多く、主なものではブリュッヘン指揮18世紀オーケストラとのショパンのピアノ協奏曲(2013)、バッハ、モーツァルト、シューベルト、ショパン、リスト、プロコフィエフの作品を取り上げた3枚のソロ・アルバム(2014、16、17)、ギドン・クレーメルと共演したミェチスワフ・ヴァインベルクの室内楽作品(2017)など。また、ドイツ・グラモフォンのショパン国際ピアノ・コンクールの優勝者に捧げるマイルストーン・コレクション(2019)には、アヴデーエワのソロが収められている。これらすべての録音は、アヴデーエワの芸術性の頂点を収めた集大成となっている。
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