クンウー・パイク
2021年7月13日(火) 19:00開演 ※6月10日(木)より公演日が変更になりました
全席指定 6,500円
アジアの時代を築き上げた孤高の巨匠、クンウー・パイクのピアノを聴く。2020年、日常が奪われ霧の中を彷徨っているように過ごした日々の中で、来る夜も来る夜も詩を読むように繰り返し聴いたパイクのノクターン。詩情溢れる上質な美しい音色が時に力強く胸を突く。そこには研ぎ澄まされた感受性と知性が構築する静謐な世界がありました。彼は今も変わらずに、独自の至高の世界を築くため極限を極めようとしています。私たちはただパイクのノクターンに身を委ねるのみ。
ショパンの夜想曲より
第1番 変ロ短調 Op.9-1
第5番 嬰へ長調 Op.15-2
第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
第8番 変ニ長調 Op.27-2 (※第18番 ホ長調 Op.62-2から変更)
第19番 ホ短調 Op.72-1
第20番 嬰ハ短調 遺作
第16番 変ホ長調 Op.55-2
第2番 変ホ長調 Op.9-2
第17番 ロ長調 Op.62-1
第14番 嬰へ短調 Op.48-2
第4番 へ長調 Op.15-1
第13番 ハ短調 Op.48-1
※本公演は出演者の意向により休憩がございません。演奏時間は約80分となります。
また、曲目が一部変更となりました。
(c)Seong Jin Oh | クンウー・パイク(ピアノ) ソウル生まれ。弱冠10歳で韓国国立オーケストラとの共演でデビュー。15歳でニューヨークに渡り、ジュリアード音楽院にてロジナ・レヴィーンに師事。さらにイローナ・カボス、グイド・アゴスティ、ヴィルヘルム・ケンプのもとでも研鑽を積んだ。1969年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで金賞、71年ナウムバーグ国際コンクールで優勝。ニューヨークのリンカーン・センターでリサイタル、カーネギー・ホールでオーケストラ・デビューを果たし、国際的な演奏活動を開始した。 これまでに指揮者ではロリン・マゼール、マリス・ヤンソンス、ウォルフガング・サヴァリッシュ、ドミトリ・キタエンコ、エリアフ・インバル、ユーリ・テミルカーノフ、アントニー・ヴィット、オーケストラではニューヨーク・フィル、サンクト・ペテルブルク・フィル、ロンドン響、BBC響、パリ管、ベルリン響、ワルシャワ・ フィル、イギリス室内管等と共演。また、韓国や中国でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を4度行い、とりわけ2020年12月に台湾の台中国家歌劇院において連続8日間で行ったベートーヴェン・サイクルでは、さらに円熟し、高みを極めた演奏で聴衆を熱狂させた。録音も数多く、「プロコフィエフ:ピアノ協奏曲全曲」は93年に年間最優秀ディアパゾン金賞およびフランスのヌーヴェル・アカデミー・ドゥ・ディスク賞を受賞。その後デッカ・レーベルの専属アーティストとして、バッハ/ブゾーニとフォーレのピアノ作品を録音し、いずれも高い評価を得た。05年~07年に渡り、デッカ・レーベルに録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲の演奏は「パイクのドラマを組み立てていくセンス、ウィット、絶妙なニュアンス、考え抜かれた和音のコントロール、敏速な指が織り成す超絶技巧・・・その全てが素晴らしい」 (インディペンデント紙)等と絶賛された。最近ではドイツ・グラモフォン・レーベルでショパンのノクターン全集(19年)、シューマン作品集(20年)を発表している。現在、パリ在住。93年から14年までフランス・ディナールのエメラルド・コースト音楽祭の芸術監督を務める。00年フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章。 |