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Concert  コンサート情報

《バロック・ライヴ劇場》第12回公演
フォー・タイムズ・バロック

2020年1027日(火) 19:00開演

全席指定 5,500

【公演中止】>>公演中止のお知らせ

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トマス・トリーシャイン(リコーダー)
ヨナス・チェンダーライン(バロック・ヴァイオリン)
カール・シムコ(バロック・チェロ)
アレクサンダー・フォン・ハイセン(チェンバロ)

こんな美し、楽し音楽知らなきゃ損!王子ホールが放つライヴ感溢れるバロック音楽のコンサート・シリーズ、《バロック・ライヴ劇場》第12回公演に登場するのは、ドイツの若き腕利きピリオド楽器クヮルテット、フォー・タイムズ・バロック。2013年に結成されて以来、流星の如くヨーロッパの音楽界を虜にしています。確かな技量があるからこその彩り溢れる自由なパフォーマンスは流れるように美しく、バロックの名曲がエネルギッシュな輝きを発しながら聴衆を惹きつけていく様が眩しいばかり。さあ、愉しさ4倍のライヴ劇場にお越しください。

MESSAGE

フォー・タイムズ・バロックのメンバーから日本の聴衆のみなさまへ

 

日本公演に寄せて

この日本ツアーは僕たちにとって多くの点で特別です。ヨーロッパ以外での初めてのツアー、さらにメンバーの内の2人は初めてアジアを訪れます。ヨーロッパのバロック時代の音楽を地球の反対側のお客さんを前に演奏できること、両国の文化交流の場をいただけたこと、大変嬉しく思います。
今回演奏するプログラムは、ソニークラシカルから発売されたCD「Caught in Italian Virtuosity」の作品と、僕たちが敬愛する作曲家テレマンの曲を組み合わせたものです。テレマンのトリオ・ソナタは僕たち4人にぴったりな編成で書かれており、それぞれの楽器の良さを引き出してくれます。彼の曲は18世紀前半の様々な国の作曲スタイルを取り入れており、そしてその彩り豊かな曲調がミックスされています。当時人気だったのは、ヨーロッパでも有名だったイタリアンスタイル、特に超絶技巧が多く取り入れられるスタイルでした。コレッリとヴィヴァルディはイタリアン・バロックの巨匠ですが、サンマルティーニ、そしてストラデッラは隠れた名作曲家です。僕たちにとって「ピリオド奏法」は、バロック時代の精神とエネルギーを再び生き返らせることを意味しています。古楽に対する感動と演奏できる喜びを、日本のお客さんも共に感じていただけることを願っています!

 

>>「楓Vol.9」のインタビューを読む

プログラム

ヘンデル:歌劇「リナルド」 HWV7より 序曲
プローヴォ:トリオ・ソナタ ニ短調 TWV42:d10
コレッリ:コンチェルト・グロッソ Op.6-3 ハ短調
テレマン:トリオ・ソナタ イ短調 TWV42:a1

********** 休憩 **********

ストラデッラ:(ヴァイオリン、チェロとチェンバロのための)シンフォニア ニ短調
サンマルティーニ:ソナタ 第4番 ヘ長調
テレマン:トリオ・ソナタ イ短調 TWV42:a4
ヴィヴァルディ/フォー・タイムズ・バロック:室内協奏曲 ト短調 RV104 「夜」

プロフィール
 

フォー・タイムズ・バロック

4人の若手ミュージシャンによって2013年に結成。フランクフルトに本拠を置くこのクヮルテットは、新世代の古楽パフォーマーの中で最も期待されているアンサンブルとして、ドイツ国内をはじめ欧州の著名な音楽祭に招かれ、その演奏は「新鮮で、力強く、かつ、スリリングなパフォーマンス」(フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙)、「古楽シーンのポップスター」「四人の若い流星たち」(シュヴェービッシェ・ポスト)など、高く評価された。単に音楽を演奏するだけではなく、聴衆との親密な関係を大切にし、演奏する音楽とその音楽の歴史的背景の提供に心を注いでいる。メンバー4人の熱い友情は、プロとしてキャリアをスタートさせてからも変わらず、ステージ上では、その比類のない素晴らしい信頼関係を見ることができる。13年、ノイブルクで開催された国際マリーニコンクールで、聴衆賞を受賞。ラインガウ音楽祭、チューリンゲン・バッハ・フェス、ヴュルツブルクのモーツァルトフェスト、ハレのヘンデル・ハウス、アンブロネ音楽祭、ベルリンのコンチェルトハウス、ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭、リガ古楽祭などに招聘されている。18年3月にドイツ・ハルモニア・ムンディ/ソニーより、ファースト・アルバムをリリースし、高い評価を得る。同年10月にはドイツで最も権威のあるエコー・クラシック賞改め「オーパス・クラシック賞」の第1回新人賞を獲得した。

(c)Kenta Kawamura

ヨナス・チェンダーライン(バロック・ヴァイオリン)

1995年生まれ。11歳よりバロック・ヴァイオリンをはじめる。10代ですでにプロの古楽グループで演奏し、自身のアンサンブルを創設。早期入学生としてケルン音楽舞踊大学、フランクフルト音楽・舞台芸術大学で学ぶ。シュトゥットガルト・バッハアカデミー、イングリッシュ・コンサート、ダニーデン・コンソート、アニマ・エテルナ・ブルージュ、バルタザール・ノイマン・アンサンブル、イル・ポモドーロなどヨーロッパの多くの古楽アンサンブルで演奏し、ときにはソリストやコンサートマスターとしても依頼される。2018年にはドイツ・ハルモニアムンディ/ソニー レーベルからチェンバロとヴァイオリンのデュオCDをリリース。

(c)Sasha Ivantic

トマス・トリーシャイン(リコーダー)

1992年オランダ生まれ。7歳のときにリコーダーと合唱をはじめた。2005年ハーグ王立音楽院のヤングタレントスクールに入学。中等教育と並行して音楽教育と実技を学んだ。10年同スクールを卒業後、ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャンズ・コンクールにおいてオランダでの4名のファイナリストの1人に選ばれる。11年プリンセス・クリスティーナ・コンクールで最高位を受賞。その後、ハーグ王立音楽院で音楽学士号を取得、16年にはユトレヒト芸術大学で修士号を得た。ルセ、ムニエなどの指揮のもと、タラン・リリク、ヴォクス・ルミニスなど著名アンサンブルで欧州、アメリカ、アジア各地で演奏活動を行っている。

(c)Gilbhart

アレクサンダー・フォン・ハイセン(チェンバロ)

1995年生まれ。ドイツ国際ユース・コンペティションでは2度、第1位となり、ドイツ・ムジークレーベン財団特別賞を受賞。2018年ブルージュ国際古楽コンクールで第2位、ライプツィヒのバッハ国際コンクールでは特別賞を受賞。これまでにヘンデル・ハレ国際音楽祭、テューリンガー・バッハ週間、ラインガウ音楽祭、フランクフルト古楽祭などに出演、オーバーリンガー、ショル、シンコフスキー、ゲーベルなどと共演している。フランクフルト音楽・舞台芸術大学でチェンバロと通奏低音を学ぶと同時にジャズピアノを学ぶ。現在ケルン音楽舞踏大学にてコレペティトールとして教鞭を執る。

(c)Gilbhart

カール・シムコ(バロック・チェロ)

1993年生まれ。5歳でチェロをはじめる。リコーダー奏者の両親をもち、幼少期よりバロック音楽に親しんで育つ。14歳でバロック・チェロを手に入れ、若者たちのバロック・オーケストラ、バッハス・エルベンに加入。室内楽を中心に多くのプロジェクトを通して、4 TIMES BAROQUEを共同設立した。ブタペストのリスト音楽院でチェロ奏者ラスロ・メズーに師事。2016年からダルムシュタットのトンクンスト・アカデミーでペーター・ヴォルフに師事している。1766年ブラティスラヴァのセバスティアン・ラウフ製作のチェロを使用。