《バロック・ライヴ劇場》第11回公演
アマンディーヌ・ベイエ&リ・インコーニティ
~めくるめくバロック音楽ツアー~
アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン独奏/音楽監督)
リ・インコーニティ(古楽アンサンブル)
アルバ・ロカ、 川久保洋子(ヴァイオリン)
マルタ・パラモ(ヴィオラ)
マルコ・チェッカート(チェロ)
バロドメーロ・バルシエーラ(ヴィオローネ)
フランチェスコ・ロマーノ(テオルボ)
アンナ・フォンターナ(チェンバロ)
こんな美し、楽し音楽知らなきゃ損!王子ホールが放つライヴ感溢れるバロック音楽のコンサート・シリーズ、《バロック・ライヴ劇場》第11回公演。フランス古楽界のニューリーダーであるバロック・ヴァイオリンのベイエとアンサンブル3度目の登場。回を重ねるごとに新しい発見と魅力に満ちている彼女たちと、ラテン気質溢れる演奏で変化に富んだバロック音楽の旅へ。
MESSAGE
日本の皆さまへ
公演がキャンセルとなったこと、とても残念です。しかし、私たちはこの状況を充分理解し、皆さまのお気持ちを察しています。
ヨーロッパでもこの3日間で多くのCovid-19の事例があり、一部の国(スイス)では公演がすべてキャンセルされました。パリのルーヴル美術館も今朝は閉鎖されています。
みんなが苦労していますが、1、2か月後にはすべてが正常に戻ることを願っています。
いつかあらためて、日本に行くことができたらどんなに幸せでしょう。
今回、日本のみなさまにお会いできないことはとても悲しいですが、 リ・インコーニティのメンバーと共に、私たちは皆さまに親愛なる心を捧げます。
――アマンディーヌ・ベイエ
G.P.テレマン:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ト長調 TWV40:201
ヴィヴァルディ:シンフォニア ト短調 RV157
:リュート協奏曲 ニ長調 RV93
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042
********** 休憩 **********
C.P.E.バッハ:チェンバロ協奏曲 イ短調 H430
G.P.テレマン:協奏曲 変ロ長調 TWV43:B1
(c)Oscar Vazquez | アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン独奏/音楽監督) フランス古楽界の新世代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者。エクス=ン=プロヴァンスでオーレリア・スパダロに師事したのち、パリ国立高等音楽院、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムに入学。キアラ・バンキーニのもとで古楽奏法への研鑽を深め、同時にクリストフ・コワン(バロック・チェロ)、ホプキンソン・スミス(リュート)といった巨匠たちにも薫陶を受けた。1998年ボンポルティ国際コンクール、2001年トリノ・ヴィヴァルディ・コンクールで入賞。その後フランスのカフェ・ツィマーマンの第2ソリストとして共演関係を続けながら、アサンブレー・デゾネート・エ・キュリュを共同主宰。06年アンサンブル・リ・インコーニティを結成。ソリストとしては、12年にリリースしたバッハの『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ』が数々の賞を受賞。パルティータ第2番をベルギーのダンスカンパニー「ローザス」のアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルらと共演する企画を続けている。また、G.カルミニョーラ、K.ベザイデンホウトなどともたびたび共演。演奏会での数々の名演をくりひろげながら、AlphaおよびZig-Zag、ハルモニア・ムンディに多くの名録音CDを残している。10年からバーゼル・スコラ・カントルムで、キアラ・バンキーニの後任としてバロック・ヴァイオリン科教授。 |
(c)François Sechet | リ・インコーニティ(古楽アンサンブル) 2006年アマンディーヌ・ベイエによって設立。アンサンブルの名前はヴェネツィアの「Accademia degli incogniti (名もなき者たちのアカデミー)」からとられた。響きの実験、新しいレパートリーの探求、「古典」の再発見など、すべての「知られていない」ものに対する興味を養うことにより、インコーニティの名の精神をさらに取り入れることを試みている。モンテ・カルロ歌劇場、パリ市立劇場、レーゲンスブルク古楽音楽祭、サブレ・シュル・サルト音楽祭(フランス)など、ヨーロッパ、アジア、アメリカの著名なホール、古楽音楽祭で演奏している。最初のレコーディングであるJ.S.バッハの4つのヴァイオリン協奏曲集のCDはショック・ド・モンド・デ・ラ・ムジーク賞などを受賞。ヴィヴァルディの『四季』および三つの珍しい協奏曲とコレッリの合奏協奏曲集Op.6(全曲)& 2つの未出版合奏曲は、ディアパソン・ドール、ショック・ド・クラシカ、グラモフォン・エディターズ・チョイスなど多くの賞を受賞。特にヴィヴァルディの『四季』は数週間、フランスのクラシック音楽CDセールスの首位を飾った。また、ハルモニア・ムンディに移籍後初のCD、F.クープラン作品集『アポテオーズ』はディアパソン・ドールを受賞。ヴィヴァルディの「四季」からマッテイスのヴァイオリン作品まで、11年間有名無名のバロック作品を探求した後、17年に前古典派とクラシックのレパートリーの演奏をスタート。フォルテピアノ奏者アレクセイ・リュビモフとクリスティアン・ベザイデンホウトを迎えて、ハイドンの協奏曲とC.P.E.バッハのシンフォニーを披露した。18-19年にはベルギーのダンスカンパニー「ローザス」とビー・ロック・オーケストラとの大規模なコラボレーションがはじまり、J.S.バッハの6つのブランデンブルク協奏曲集によるツアーで、ベルリン、ニューヨーク、リスボン、ブリュッセル、パリ、ルクセンブルクなど世界40都市での開催が予定されている。また19年にはシャンゼリゼ劇場とドイツ、フィルハーモニー・エッセンへのデビューが決定。16年に次いで3回目の来日。 |