《バロック・ライヴ劇場》第10回公演
ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテ
~華麗なる、イタリアンバロックの世界~
こんな美し、楽し音楽知らなきゃ損!王子ホールが放つライブ感溢れるバロック音楽のコンサート・シリーズ、《バロック・ライヴ劇場》第10回公演を飾るのは、24年ぶりに王子ホール再来を果たす、イタリア古楽界を再生させた立役者ビオンディ率いるアンサンブル、エウローパ・ガランテ。今やイタリアを代表する存在となった彼らの華麗なるイタリアン・バロック音楽の世界を堪能していただきます。当時、古楽界を震撼させ、現在も更に進化している『四季』に心躍らせましょう。
MESSAGE
神奈川県立音楽堂でのオペラのリハーサルがいざスタートするタイミングで公演の中止が決まり、メンバー一同とても残念に思います。私たち自身、オペラに限らず今回の日本での公演を楽しみにしておりました。自分たちでどうしようもないことなので、本当に残念です。
私たちの住むイタリアのロンバルディア州でも、自宅待機が余儀なくされる状況です。世界的なコロナウィルスの流行が早く終息し、平穏な日常に戻り、早いうちにまた日本公演が出来る事を願っています。
――ファビオ・ビオンディ &エウローパ・ガランテ
(招聘事務所との談話より)
コレッリ:合奏協奏曲 ニ長調 Op.6-4
ジェミニアーニ:合奏協奏曲 ト短調 Op.3-2
ロカテッリ:合奏協奏曲 ニ長調 Op.1-5
********** 休憩 **********
ヴィヴァルディ:『四季』全曲
「春」RV269
「夏」RV315
「秋」RV293
「冬」RV297
ファビオ・ビオンディ(指揮&ヴァイオリン) 現在、バロック・ヴァイオリン奏者及び指揮者として、世界中で活躍している第一人者である。イタリア、パレルモ出身。12歳でソリストとしてイタリア国立放送交響楽団(RAI)と共演し、国際的キャリアをスタート。1990年イタリア・バロック音楽アンサンブル「エウローパ・ガランテ」を結成し活動を始める。その演奏は「新鮮で活気に満ちた公演」と評され、たちまちのうちに著名な音楽祭に加え、ミラノ・スカラ座、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ロイヤル・アルバート・ホール、ウィーン・ムジークフェライン、ニューヨーク・リンカーンセンター、シドニー・オペラハウス、東京・サントリーホールなどに招待される。ソリスト、指揮者としては、サンタ・チェチーリア管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、ハレ歌劇場管弦楽団、マーラー室内管弦楽団など数多くのオーケストラと共演。ピアノやハープシコード、フォルテピアノとのデュオでも、世界中で活動を行っている。2005年よりノルウェー・スタヴァンゲル交響楽団のバロック音楽のための芸術監督となり、15年には同交響楽団とアントニオ・カルダーラのオラトリオ「キリストの死と埋葬Morte e Sepoltura di Christo」 をレコーディングする大プロジェクトを行った。11年よりサンタ・チェチーリア音楽院学芸員。15年よりバレンシアのパラ・ド・ラ・アルテオーケストラの音楽監督を務める。オープニングシーズンにはヘンデルの「シッラ」と、モーツァルトの「イドメネオ」と「ダヴィデ・ぺニテンテ」を上演。15年、フランス文化省から芸術と文学の国家学術員を指名された。19年に卓越した文化的功績を称えて、ポーランド政府から勇気と真実の勲章を授与。使用楽器は1686年クレモナ製のアンドレア・グァルネリ。また1766年製のカルロ・フェルディナンド・ガグリアーノも使用しており、この楽器はパレルモの彼の師匠が携わる、サルヴァトーレ・シチェーロ基金から貸与されている。 |
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エウローパ・ガランテ(古楽アンサンブル) 1990年、音楽監督であるファビオ・ビオンディによって設立された古楽アンサンブル。パルマのドゥーエ劇場を活動拠点とし、バロック期、古典派の作品を当時の楽器、もしくはそのコピー楽器で演奏する。バロック期の器楽曲に限らず、オペラ等の声楽作品も演奏している。ヴィヴァルディの協奏曲を収録した最初のCDで衝撃的なデビューを飾り、世界的に認められる。以後、ミラノ・スカラ座、サンタ・チェチーリア音楽院といったイタリア国内だけでなく、ヨーロッパ、オーストラリア、アジア、北米、南アフリカと世界各地の主要なコンサートホールや劇場で演奏、著名な音楽祭にも数多く出演している。ヴィヴァルディのオペラ「バヤゼット」、「デデルモドンテ川のエルコレ(ヘラクレス)」「メッセニアの神託」のほか、ヘンデルの「アグリッピーナ」、「イメネオ」といったバロック・オペラ、オラトリオ等声楽をふくむ作品もレパートリーとしている。さらにローマのサンタ・チェチーリア音楽院と共同で、アントニオ・カルダーラの「キリストの受難」、レオナルド・レーオの「カルヴァリオの丘の聖エレナ」のような前18世紀のイタリア・オペラの再発掘や復元に尽力している。Opus111レーベルでの数々のCDで注目され、その後はヴァージン・クラシックスにてヴィヴァルディの器楽曲、オペラをはじめ、イタリア・バロックの作品、バッハ等をリリース、それぞれが高い評価を得て、多くの賞に輝いている。グロッサ・レーベルからここ数年、リリースされたヴィヴァルディ「Farewell Concertos」、ベッリーニ「カプレーティとモンテッキ」、ヘンデル「イメネオ」、「シッラ」、ルクレールのヴァイオリン協奏曲、そして最新作ヴェルディ「マクベス」といずれも好評を博している。2018年8月、スタニスワウ・モニューシュコの10周年を記念して、国際ショパン・フェスティバルで彼のオペラ「ハルカ」を公演、絶賛され、同時にCDも制作された。 |