波多野睦美 歌曲の変容シリーズ 第13回
3人の作曲家×3人の演者
~モーツァルト・ベートーヴェン・シューベルト~
2019年11月12日(火) 19:00開演
全席指定 5,500円
時代を超えた歌曲の魅力を波多野睦美の歌で再発見する「歌曲の変容シリーズ」。
さまざまな楽器との共振、音楽的な対話を経て、歌曲の新しい横顔が見えてきます。
今回は、古典のみならず現代作品を主要なレパートリーとする歌手、ピアニスト、ダンサーの3人によるコラボレーションをお届けします。
《ケミストリー》
新しい共演者との出会いは不思議だ。これまで考えもしなかったプログラムを思いつく。
ジュリア・スーの演奏でベートーヴェンのピアノ・ソナタ32番を聴き、リートの中でもかなり縁遠いと感じていたベートーヴェンの作品を歌ってみたくなった。また、ダンサーであり俳優でもある辻田 暁のステージに触れ、その身体から響いてくるものに興味をひかれた。
モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトと三様の世界を、三つのインストゥルメントで響き合わせる。どんな反応が起こるのか。楽しみでならない。
2019年 春 波多野睦美
:老婆 K517
ベートーヴェン:悲しみの喜び Op.83-1
:アデライーデ Op.46
:ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 「告別」 Op.81a
シューベルト:夜曲 Op.36-2, D672
:菩提樹 Op.89-5, D911
:魔王 Op.1, D328
(c)Toshiyuki Kohno | 波多野睦美(メゾ・ソプラノ) 英国ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。シェイクスピア時代のリュートソングでデビュー。その知られざる魅力を紹介して話題を呼び、国内、英国の専門誌で高く評価される。以来、レパートリーと活動の場を広げ、バッハ、ヘンデルの宗教作品、オラトリオなどのソリストとして寺神戸 亮、鈴木雅明、C.ホグウッド指揮のバロックオーケストラと共演、国内外で多くのコンサート、音楽祭に出演し、独自の存在感を放つ。オペラではモンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」の孤独な王妃オッターヴィア、パーセル「ダイドーとエネアス」の悲劇の女王ダイドー、モーツァルト「イドメネオ」の苦悩する王子イダマンテなどを演じ、深い表現力で注目される。現代音楽の分野では広い世代の作曲家から厚い信頼を得て、初演を含む様々な作品に取り組み、静岡芸術館での間宮芳生オペラ「ポポイ」、水戸芸術館「高橋悠治の肖像」、サントリーホール「作曲家の古典2013/権代敦彦」他に出演。また「歌曲の変容」と題したシリーズを2005年から王子ホールで続け、古楽から現代に至る独自の視点からの歌曲プログラムを開拓。放送では「NHKニューイヤーオペラ」「名曲アルバム」「BSクラシック倶楽部」「題名のない音楽会」等出演。CDは古楽器との多くの共演作品の他、高橋悠治とのシューベルト「冬の旅」「風ぐるま」。最新作は大萩康司(G)との映画音楽集「コーリング・ユー」。 オフィシャルサイト http://hatanomutsumi.com |
ジュリア・スー(ピアノ) まれにみる音楽性とあざやかな演奏で多方面に活躍する台湾出身のピアニスト。10代からロンドンで学んだのち、ロイヤル・アカデミーでマスターディプロマを、ハノーヴァーの音楽演劇大学で最高位のソロ演奏家ディプロマを取得。台湾の現代ダンス振付家シャン・チー・スンとのコラボレーションでフランス、イスラエルのダンスフェスティバルに出演。2013年にはニューヨークでソプラノのドーン・アップショウによる声楽プログラムに協力。14年からピーター・ゼルキンとデュオを組み、世界主要音楽祭へ多数出演。16年に初来日、オリバー・ナッセン指揮の東京フィルハーモニー交響楽団と共演。18年にはソロリサイタル(札幌)、波多野睦美との歌曲公演(東京)を行い好評を博す。 |
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辻田 暁(ダンス) 1985年滋賀県生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科演劇専修卒業。6歳よりクラシックバレエを始める。大学よりコンテンポラリーダンスを木佐貫邦子に師事。 |