ヤノシュ・オレイニチャク ~エスプリ・ショパン~
2017年2月1日(水) 19:00開演
全席指定 6,000円
「ショパンの魂を弾いているかの如く」と称えられているポーランドの巨匠ヤノシュ・オレイニチャクが7年ぶりに来日、王子ホールのステージに立ちます。有名曲はもちろんのこと、ノクターン、マズルカやポロネーズ、そして知られざるワルツなど珠玉の作品が、当時のサロンで演奏したかのように蘇ることでしょう。ショパンの化身と謳われたオレイニチャク、過ぎ去りしショパンの時代がまさにここに現前とします。315席のホールならではのリサイタル、心ゆくまでご堪能ください。
<オール・ショパン・プログラム>
ノクターン 第20番 嬰ハ短調 遺作
ノクターン 第19番 ホ短調 Op.72-1
マズルカ イ短調 Op.17-4
2つのマズルカ 変ロ長調 Op.7-1、ヘ短調 Op.7-3
バラード 第1番 ト短調 Op.23
ワルツ 第3番 イ短調 Op.34-2
2つのワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2、変ロ長調 Op.64-1
ワルツ ホ長調 WN18
ワルツ イ短調 WN63
スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
********** 休憩 **********
ポロネーズ 第3番 イ長調 Op.40 「軍隊ポロネーズ」
ノクターン 第13番 ハ短調 Op.48-1
ノクターン 第17番 ロ長調 Op.62-1
2つのマズルカ ト短調 Op.24-1、ハ長調 Op.24-2
3つのマズルカ Op.63
幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
前奏曲 第4番 ホ短調 Op.28-4
ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」
ヤノシュ・オレイニチャク(ピアノ) 現代ポーランドを代表するピアニストであり、現代最高のショパン弾きのひとりでもある。弱冠18歳で、第8回ショパン・コンクールに入賞。その後、さらに研鑽を積むために、パリに留学。アルトゥール・ルービンシュタインにも師事した。その活躍は、ヨーロッパを拠点に、アメリカ合衆国、オーストラリア、インド、南米を始め、世界各国に及ぶ。そして、多才な活動範囲は、クラシック音楽界だけに留まらない。ショパンの晩年を描いたフランス映画『ラ・ノート・ブルー』(ズワフスキー監督、邦題『ソフィー・マルソーの愛人日記』)では、ショパン役に抜擢され、ソフィー・マルソーとの共演も果たした。2002年度のアカデミー賞を受賞した、ポーランドの巨匠ロマン・ポランスキー監督の『戦場のピアニスト』では、すべての演奏と、手だけによる迫真の演技が、観衆の大きな感動を呼んだ。テレビドキュメンタリーへの出演も多く、ショパン没後140年の1989年に制作された、NHKスペシャル『私のショパン』(ポーランド・日本共同制作)では、ショパン役として出演している。レコーディングの分野でも、シンフォニア・ヴァルソヴィアとの『ショパンピアノ協奏曲集』が「フレデリック95ポーランド大賞」を受賞。ポーランド・ナショナルエディションの『ショパン全集』、ポーランド国立ショパン協会監修の『ザ・リアル・ショパン』などのプロジェクトでは中心的な役割を果たした。エラール、プレイエルなど19世紀のフォルテピアノの名手としても知られ、「ショパン生誕200年記念スペシャルバースデーコンサート」では、ソリストとして、フランス・ブリュッヘン指揮、18世紀オーケストラと共演した。このライブ映像は、全世界でDVDも発売された。これまでも、ショパン国際ピアノコンクールの審査委員に幾度も選任され、15年10月に開催された第17回大会でも、本選審査委員を務めた。ショパンの遺産を未来に継承する真摯な活動に対し、ポーランド政府からも表彰を受けている。15年秋、ワルシャワ国立ショパン音楽院の教授に就任した。日本には、88年ワルシャワ放送管弦楽団のソリストとしての初来日以降、数度に渡って来日ツアーを行い、東京、横浜、名古屋、福岡など主要都市での各公演はいずれも絶賛を浴びた。09年には、横浜みなとみらいホールで全4回にわたるショパン・プロジェクトを行い、連日聴衆を魅了した。 |