ギンザ・ブックカフェ・コンサート Vol.2
江國香織×上森祥平×三和睦子 「わたしが愛した音楽たち。」
2016年7月14日(木) 14:00開演
全席指定 3,500円
音楽に造詣が深い作家が、気鋭の演奏家とともに愛する音楽の世界をご案内するギンザ・ブックカフェ・コンサート。第2回は、音を慈しむ作家、江國香織がチェロとチェンバロやオルガンと小さなバロック真珠のような音楽たちを繋ぐ優しいティータイムをお贈りします。
「わたしが愛した音楽たち。」
かつて、私には音楽がどうしても必要でした。耳や心だけではなく、皮膚も髪も内臓も、音楽を吸収したがっていた。まるで、美しく豊かなもので、自分の欠落部分を埋めようとでもしているかのようでした。若かったのだと思います。
いま、音楽は私にとって、旅先で見上げる星空のようなものになりました。普段は気がつかないけれど、そうだった、いつもそこにあり、きらめいていたのだった、と思い出して嬉しく心強くなるもの。
一日限りのブックカフェ・コンサートで、王子ホールがそんな星空になりますように。
――江國香織
第1部:トーク・ステージ
江國香織が語る~わたしと音楽
第2部:コンサート・ステージ
わたしが愛した音楽たち
T.ヒューム:愛よさらば(チェロ・ソロ)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007より プレリュード(チェロ・ソロ)
J.S.バッハ:「アンナ・マクダレーナ・バッハのための音楽帳」より メヌエット ト長調(チェンバロ・ソロ)
L.クープラン:シャコンヌ ニ短調
D.ツィポーリ:カンツォーナ ト短調
J.S.バッハ:チェロ・ソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
第3部:クロストーク&憧れの楽器にふれてみる
江國香織(作家) 東京生まれ。1989年「409ラドクリフ」で第1回フェミナ賞受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で第15回山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞を受賞。10年『真昼なのに昏い部屋』で第5回中央公論文芸賞、12年「犬とハモニカ」で第38回川端康成文学賞を受賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で第51回谷崎潤一郎賞を受賞。他、著書多数。また翻訳も多数手がけており、近刊に『パールストリートのクレイジー女たち』がある。 |
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上森祥平(チェロ) 東京藝術大学在学中に第66回日本音楽コンクール第1位入賞、併せて「松下賞」受賞。東京藝術大学にて安宅賞受賞。2005年ベルリン芸術大学を卒業、ヨーロッパ各地で演奏ののち帰国。現在ソロ・室内楽・主要オーケストラの首席客演等多方面にわたって活躍。05~08年ドイツ三大Bチェロ作品全曲リサイタルを成功させる。08年より毎年J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会を開催。東京藝術大学、及び京都市芸術大学非常勤講師。京都市芸術文化特別奨励者及び京都府文化賞奨励賞受賞。 |
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(c)Yuji Hori |
三和睦子(チェンバロ) 桐朋学園大学古楽器科チェンバロ専攻卒業後、同大学研究科修了。相愛大学古楽器科チェンバロ専攻非常勤講師を経て、兵庫県新進芸術家海外留学助成事業の第一期生として、ベルギー・ゲント王立音楽院に留学。1996年最高栄誉賞付ディプロマを得て卒業。同年、オーストリア・スティフトメルク古楽コンクールで特別賞を受賞。96年よりブリュージュ国際古楽コンクール公式伴奏者をつとめる。96年から2006年までゲント王立音楽院講師。現在、ヨーロッパ、日本で演奏活動を行っている。 |
野間脩平(司会) 1966年、慶應義塾大学卒業後フジテレビ入社。ワイドショー「3時のあなた」の司会、ニュース・キャスター、ナレーションまで 幅広く担当。アナウンス部長、室長として、後進の指導に当たりフジ・アナウンサーの朗読舞台「ラブシーン」の開始に尽力。2003年、定年退職後は、フリー・アナウンサーとして活動、「朗読」、「ナレーション」などの講師を務めている。かつて、時代劇チャンネル「朗読・鬼平犯科帳」を担当しており、池波正太郎の大ファンでもある。 |