ojihall


Concert  コンサート情報

望月哲也 Wanderer Vol.6
美しい言葉~日本の名曲。

2015年28日(日) 15:00開演

全席指定 5,000

完売
2014年10月25日(土)

望月哲也(テノール)
河原忠之(ピアノ)

天性のリリックな美声と音楽性で次世代を担うテノールの俊英、望月哲也のシリーズ第6弾。歌の神髄を探求していくさすらい人“Wanderer”、望月哲也が美しい言葉を持つ不滅の日本歌曲の魅力をお伝えします。

***********************

今回のWandererは日本歌曲をおおくりします。
日本人として、日本人歌手として日本語テキストによる作品を歌うことは「義務」だと思うようになってきました。私の活動はオペラが中心ですが、その殆どが外国語の作品であります。その際に我々の歌唱と、聴き手の皆さんとの間に「時差」が生じることがあります。それは字幕を頼らざるを得ないということです。
それに対して、日本語の歌を歌った時のお客様の反応はオペラの時と全く違います。一緒に歌ってくださっているように感じることさえあります。
今回は馴染みのある唱歌から、日本歌曲のスタンダードナンバー、更に今この時代を生きる作曲家の作品も多く取り上げます。初めての試みとして、作詩にも取り組んでみました。「日本語によるカンツォーネ」を目指しています。
この時間、皆さんと共に美しい日本語の世界を共有出来れば、最高です。
どうぞご期待くださいませ。

――望月哲也

プログラム

~日本の歌の過去と現在~
中田 章/吉丸一昌:早春賦
岡野貞一/高野辰之:朧月夜
日本古謡:さくらさくら
岡野貞一/高野辰之:春の小川
木下牧子/立原道造:夢みたものは……
木下牧子/三好達治:鴎
前田佳世子/谷川俊太郎:四月のうた
           :守らずにいられない
桜田直子/望月哲也:夜に
         :記憶の中で(初演)
信長貴富:Fragments ―特攻隊戦死者の手記による― テノールのために

********** 休憩 **********

~大切な日本の歌~
山田耕筰/野口雨情:雨情民謡集
         Ⅰ 捨てた葱 / Ⅱ 紅殻とんぼ / Ⅲ 二十三夜 /
         Ⅳ 波浮の港 / Ⅴ 粉屋念仏
三善 晃/萩原朔太郎:抒情小曲集
          ほおづき / 少女よ / 雨の降る日(兄のうたえるうた) / 小曲 / 五月
石渡日出夫/中原中也:汚れっちまった悲しみに
近衛秀麿/北原白秋:ちんちん千鳥
中田喜直/清水みのる:鳩笛の歌
橋本國彦/林 柳波:お六娘

プロフィール

望月哲也(テノール)

21世紀を担う期待のリリックテナー。東京藝術大学および同大学院修了。文化庁派遣芸術家在外研修員として渡欧。ウィーン国立音楽大学研究課程リート・オラトリオ科にて研鑽を積む。これまでにバロック作品から『魔笛』『ドン・ジョヴァンニ』『ナクソス島のアリアドネ』『椿姫』『愛の妙薬』『セビィリアの理髪師』など数多くの作品で高評を得ているが、とりわけ二期会とハンブルグ国立歌劇場との共同制作『皇帝ティトの慈悲』標題役では歌唱・演技とも各紙に絶賛された。東京二期会『カプリッチョ』フラマン、びわ湖ホール・神奈川県民ホール『ラ・ボエーム』ロドルフォでも成功を収め、新国立劇場『ピーター・グライムズ』ホレース・アダムス、『タンホイザー』ヴァルター、『魔笛』タミーノ、『夜叉が池』晃、『ヴォツェック』アンドレス、『アラベッラ』エレメル伯爵、東京二期会『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、神奈川県民ホール・びわ湖ホール『ワルキューレ』ジークムントなど活躍が続く。「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」などのエヴァンゲリスト、「メサイア」、モーツァルト、ヴェルディの「レクイエム」などの宗教曲のほか、「第九」などレパートリーは広範で、サヴァリッシュ、アシュケナージ、ベルティーニ、C.ミョンフン、小澤征爾などと共演しており、モーツァルトのミサ曲ではドイツ4都市やザルツブルグにも招聘された。ポーランド・レグニツァ市立劇場にて『魔笛』タミーノでヨーロッパデビューを果たし、ウィーン楽友協会での「第九」演奏会にも出演。同年オーストリア・シュタイアー音楽祭にて『蝶々夫人』ゴローで出演するなどヨーロッパでの活動の場も広げている。また「NHKニューイヤーオペラコンサート」に定期的に出演している。CDは「Il mio tesoro」「Amarilli」「ひそやかな誘い~R.シュトラウス歌曲集」をリリース。また豊麗な美声で注目の男声ユニット“IL DEVU”(イル・デーヴ)のメンバーとしても活躍し、ファーストアルバム「DEBUT」をリリース。二期会会員。

望月哲也ブログ http://ameblo.jp/tetsumocci

河原忠之(ピアノ)

日本を代表する歌手や器楽奏者が、その共演者に挙って指名する人気ピアニスト。年間ステージは100を超え、その幅広い音色,繊細な音楽表現には定評がある。国立音楽大学卒業。同大学院修了。サイトウキネンフェスティバル等でコレペティトゥールとして活躍。2006年、江原啓之「スピリチュアル・ヴォイス・カウントダウン」で指揮者デビュー。2013年にはヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」を指揮するなど、オペラやオーケストラの指揮者としても活動の場を広げている。2011年3月から、ひとりの作曲家の歌曲の、広く豊かな音の世界を声で染め上げる「歌霊」シリーズを開催。国内外の第一線で活躍中の「太メン」男声オペラ歌手4人とのユニット、IL DEVUのメンバー。オペラ・カンパニーGruppo Kappa Operaを主宰。国立音楽大学及び大学院准教授,新国立劇場オペラ研修所音楽主任講師。