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Concert  コンサート情報

《バロック・ライヴ劇場》第2回公演バロック・ライブ劇場
ル・ポエム・アルモニーク

2014年1113日(木) 19:00開演
全席指定 6,500

完売
2014年5月31日(土)


(c)Guy Vivien

ヴァンサン・デュメストル(音楽監督/テオルボ)
クレール・ルフィリアートル(ソプラノ)
ブルノ・ル・ルヴルール(カウンターテナー)
セルジュ・グビウ(テノール)
ジェフロイ・ビュフィエール(バス)
ルカス・ペレス(バス・ヴィオル)
マルアン・マンカル・ベニス(オルガン&チェンバロ)

こんな美し、楽し音楽知らなきゃ損!王子ホールが放つライブ感溢れるバロック音楽のコンサート・シリーズ、《バロック・ライヴ劇場》第2回公演は、ずば抜けて突出した演奏技術とハイセンスな舞台づくりでフランス古楽界の最先端をいくピリオド・アンサンブル「ル・ポエム・アルモニーク」です。2009年「人間喜劇」でブルボン王朝の宮廷に、12年「ヴェネツィア」で黄金時代のカルナヴァルの喧騒漂う街角にホールを変身させた彼らの次なるプロジェクトは、イースターのための音楽を捧げるフランスの小さな修道院が舞台です。時はルイ14世時代の復活祭前の聖週間。3日間にわたり深夜、11個のキャンドルの灯りが揺れる中、修道女の清廉かつ素朴な哀歌が響きます。やがて夜明けが近づき、灯りが一つずつ消えてゆき、暗闇が訪れます。あまりの美しさに私たちの溜息も闇に吸い取られていくようです。

 

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プログラム

~ルソン・ド・テネブル(聖週間のための朝課)~

作者不詳:フォーブルドンによる讃美歌 「主よ、われ御身に依り頼みたり」
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657~1726):聖木曜日のための第3ルソン(独唱)
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ:第7瞑想、第9瞑想
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657~1726):ミゼレーレ

【お知らせ】
本公演には休憩がございません。また演出上、場内がたいへん暗くなります。
お早めにご来場になり、プログラムにお目通しいただければ幸いです。

プロフィール

ル・ポエム・アルモニーク(声楽&古楽アンサンブル)

フランス古楽界で今最も旬のアンサンブル、ル・ポエム・アルモニークは、1998年、音楽・芸術監督ヴァンサン・デュメストルのもとに結集したソリスト集団。17世紀末 から18世紀前半の歌曲と器楽曲をレパートリーの中心とし、その演奏は、様々な分野とのコラボレーションにより、豊かな実りをもたらしている。真の意味でのチーク・ワーク、つまりカンパニーとして多ジャンルのアーティストたちがともに一つの舞台を創り上げているということが、現在数多あるバロック・アンサンブルの中でも、ル・ポエム・アルモニークを特徴づけるものである。俳優やダンサーが、グループの歌手や演奏家に加わった室内楽作品(「妖精たちの踊り」「イル・ファーゾロ」)に加え、2004年以降は、大規模な作品も手掛けている。例えば、モリエールとリュリによるコメディ・バレ「町人貴族」(バンジャマン・ラザール演出)やイタリア音楽とサーカスを組み合わせた独自のプロダクション「バロック・カーニバル」(セシル・ルーサ演出)では、俳優やダンサーがメンバーに加わり舞台を創り上げた。そして、リュリ作曲のオペラ「カドモスとハルモニア」(同ラザール演出)では、その時代の美学(ろうそくによる照明、出演者の動き、背景や装置の色付けなど)と現代のステージプロダクションとの調和を深く研究し、成果を得た。その一方で、口承を中心に伝えられてきたフランスの民謡を集めたCD「宮廷の階段に」のように、伝統音楽や民俗音楽を詳しく研究し、初期フランス、イタリア音楽文化の発掘にも熱心に取り組んでいる。現在、本拠をオート・ノルマンディー地方ルーアン市に置く彼らは、結成以来ヨーロッパ各地に加え、中東、北中南米、東アジア等、文字通り世界中をツアーし続けており、とりわけローマ、ニューヨーク、東京の聴衆とは強い絆が生まれつつある。彼らが生み出した傑作ともいえるこれらの舞台作品は、これまでにパリ・コミック座、シャンゼリゼ劇場、パリのシテ・ド・ラ・ムジーク、ルーアン歌劇場をはじめ、エクサンプロヴァンス、ルクセンブルグ、ユトレヒト、マドリッド、ナポリ、プラハ、ブダペスト、サンフランシスコなど、約130公演、15万人を超える観客数を誇る異例の大成功を収めている。最近の舞台としては、11年9月にシャルルヴィル=メジェールの世界人形劇フェスティバルで、シチリア・パレルモの伝統的な人形劇を取り入れた「カリギュラ」を初演、カヴァッリ作曲の「エジスト」を12年2月にパリ・コミック座で、その後ルーアン歌劇場で上演したことなどが挙げられ、13-14年シーズンには、ルーアン歌劇場のレジデンシャル・アンサンブルとして、パーセルの「ディドとエネアス」を上演する。アルファ・レーベルよりリリースされている録音は、98年以来、CD・DVDの売上が15万枚を超えるという驚異的な記録を誇るとともに、批評家からも高く評価されている。その多くが“シャルル・クロ・アカデミー・グランプリ”、“ディアパゾン・ドール賞”(06年「町人貴族」のベストDVDを含む)、ル・モンド・ド・ラ・ムジーク誌の“ショック・ド・ラネ(今年の衝撃)賞”、03年度プレリュード・クラシック音楽賞(オランダ)、ヴィヴァルディ国際賞(ヴェネツィア)などの賞を獲得している。08年にリリースされた「カドモスとハルモニア」のDVDもディア・パソン・ドール賞を受賞し、クラシカ、BBC  ミュージック・チョイスで取り上げられるなど高い評価を受けている。