イザベル・ファウスト&アレクサンドル・メルニコフ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会
2012年
2月16日(木) 19:00開演
2月17日(金) 19:00開演
2月18日(土) 14:00開演
全席指定 各日6,500円、3公演セット券18,000円
※3公演セット券は王子ホールチケットセンター電話予約のみ取り扱い
(c)Marco Borggreve |
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) |
2011年7月に王子ホールで圧倒的なバッハの無伴奏を聴かせてくれたイザベル・ファウストと、若手ピアニストのなかでも指折りの実力派であるアレクサンドル・メルニコフ。09年にハルモニア・ムンディからリリースされた両者によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集は、名盤として各所で高い評価を得ており、日本でもその実演が待たれていました。ですが誰よりもこのリサイタルを待ち望んでいたのは、ほかならぬ演奏家本人。ファウストもメルニコフも口をそろえて、「理想的な会場で、理想的なオーディエンスの前で演奏できるので、今から楽しみです」と語っています。研究熱心な2人が練り上げてきたベートーヴェンのソナタは、いずれも愉悦と発見に満ちた音楽体験となることでしょう。3日にわたる記念碑的な連続演奏会にぜひお運びください。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ
<第1日 2/16>
第1番 ニ長調 Op.12-1
第2番 イ長調 Op.12-2
第3番 変ホ長調 Op.12-3
********** 休憩 **********
第9番 イ長調 Op.47 「クロイツェル」
<第2日 2/17>
第6番 イ長調 Op.30-1
第7番 ハ短調 Op.30-2
第8番 ト長調 Op.30-3
※途中休憩はありません。
<第3日 2/18>
第4番 イ短調 Op.23
第5番 ヘ長調 Op.24 「春」
********** 休憩 **********
第10番 ト長調 Op.96
(c)Marco Borggreve |
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) クリストフ・ポッペンとデネーシュ・ツィグモンディに師事し、1987年アウグスブルクの「レオポルド・モーツァルト・コンクール」で優勝。また93年「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」第1位。さらに97年には、バルトークのソナタのデビュー録音で、グラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。最近では、アバド、アントニーニ、ビエロフラーヴェク、ハーディング、ハインツ・ホリガー、ヤノフスキ、ヤンソンス、オラモ、ミュンヘン・フィル、パリ管、ボストン響、BBC響、マーラー室内管、等の指揮者およびオーケストラと共演をし、芸術的価値の高い関係を築いている。2009年1月には、ついにベルリン・フィルと共演を果たし、その演奏は専門紙で絶賛された。古典作品に加えフェルドマンやリゲティのヴァイオリン協奏曲のように前衛的なレパートリーも持っており、97年ワルシャワ音楽祭でのミュンヘン室内管弦楽団とのヴィットマンの「Insel der Sirenen」や、同じく彼女に捧げられた「Etude Ⅱ」、01年春、マレク・ヤノフスキ指揮バイエルン放送響とのエックの「ヴァイオリン協奏曲」に加え、09年にはトーマス・ラルヒャー、ミカエル・ジャレルの作品の世界初演を行った。また室内楽奏者として、ロッケンハウス、リヨン、オックスフォードなどの音楽祭に定期的に出演、共演者にはラルス・フォークト、クリスチャン・テツラフ、ジョゼフ・シルバースタイン、タベア・ツィンマーマン、クレメンス・ハーゲン、ジャン=ギアン・ケラスなどがいる。CDでは、バルトーク作品全集、フォーレ作品集(以上ハルモニア・ムンディ)、ジルケ・アーヴェンハウスと共演したシューマンのヴァイオリン・ソナタ全集(cpo)などをリリース、協奏曲では、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲(カップリングのピアノ三重奏曲Op.65ではケラスと共演)、ジョリベ、ベートーヴェンの協奏曲(以上ハルモニア・ムンディ)などがあり、特に最近リリースしたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集とバッハの無伴奏集の評価が大変高い。使用楽器は、ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ(1704年製)」。 |
(c)Marco Borggreve |
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ) 1973年モスクワ生まれ。16歳の時、シューマン国際コンクール、エリザベート・コンクール、エネスコ国際コンクールと矢継ぎ早に上位入賞を果たす。モスクワ音楽院では名教授レフ・ナウモフ教授に師事。92年ドイツのシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭に伝説の巨匠リヒテルの代役として演奏、リヒテルにその才能を認められたメルニコフは、巨匠を中心とした周囲の優れた音楽家、ロストロポーヴィチ、バシュメット、グットマン、ヴィルサラーゼ等との共演を通して直接影響を受けながら、独自の音、色彩を完成させた。ゲルギエフ指揮/ロッテルダム・フィル、プレトニョフ指揮/ロシア・ナショナル管、デュトワ指揮/ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管を含め、フィラデルフィア管、サンクトペテルブルグ響、ロイヤル・コンセルへボウ管、ウィーン室内管、フィルハーモニア管、BBC響、バーミンガム市響、マルメ響、ベルゲン・フィルハーモニー管、マレーシア管との共演、また日本でのリサイタルツアー等で好評を得ている。また、ウィグモア・ホール、ウィーン・コンツェルトハウス、シャトレ劇場、コンセルトヘボウを含む世界の有名なホールでリサイタルを開くと同時に、クラウディオ・アバド音楽祭やシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン、ヴェルビエ音楽祭にも出演している。室内楽でもワディム・レーピンとの確固たる関係を始め、ユーリー・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ、ナタリー・グットマン、ヴィクトル・トレチャコフ、ボロディン四重奏団、イザベル・ファウスト、また二台のピアノ作品をアンドレアス・シュタイアー、ボリス・ベレゾフスキー、アレクセイ・リュビーモフと演奏している。2000年から02年まで「BBC次世代音楽家」としてBBCラジオにリサイタルや室内楽で数多く出演した他、BBC交響楽団と共演、録音を行っている。フォルテ・ピアノも演奏し、古楽器集団コンチェルト・ケルンと定期的にコラボレーション、フィリップ・ヘーレヴェッヘとのオランダ・ツアーにソリストとして参加した。07年10月に東京フィルハーモニー交響楽団の定期公演にソリストとして出演、また08年3月N響オーチャード定期公演と九州ツアーに参加した。 |