MAROワールド Vol.14
“ブラームスPart.II” by 篠崎“まろ”史紀
2010年9月17日(金) 19:00開演
全席指定 6,000円
篠崎史紀(ヴァイオリン) 特別協力:株式会社 ヨックモック |
王子ホールが、“まろ”の愛称で親しまれているN響コンサートマスター、篠崎史紀と創る音楽の社交場、“MAROワールド”。毎回ひとりの作曲家をテーマにして“まろ”が楽しいひとときをお贈りするシリーズ。第14回は、5年ぶりのブラームスPart.II。今回MAROが選んだのはブラームスが充実した時期に残した作風が異なる2曲の弦楽六重奏曲です。快活な感じで若々しい情熱に溢れ親しみを覚える民謡風の第1番と、繊細な芸術性が顕著になり、ロマンティックで牧歌的な第2番。第2番は、ブラームスが一時婚約したことがあるアガーテ嬢との逸話があることから「アガーテ六重奏曲」と言われることも。真偽はさておき、この二大名曲をMAROと仲間たちの弦で存分にご堪能ください。
ブラームス:弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 Op.18
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ブラームス:弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 Op.36
篠崎史紀(ヴァイオリン) 愛称 “まろ”。NHK交響楽団コンサートマスター。北九州市小倉出身。1963年、両親共にプロの幼児教育者の家に生まれ、3歳より父、篠崎永育にヴァイオリンの手ほどきを受ける。15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国1位。16歳で単身3ヶ月のザルツブルク夏期講習に参加。高校まで地元で過ごし卒業と同時に8年間に及ぶウィーン留学へ。師トーマス・クリスティアンの門戸を叩き、ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たす。88年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経、97年、34歳でNHK交響楽団のコンサートマスターに就任。以来、“N響の顔”として、ソリスト、室内楽奏者、指導者として、国内外で活躍中。96年から東京ジュニアオーケストラソサエティの音楽監督を続けている他、WHO評議会委員を務め、そのコンサートにも熱心に取り組んでいる。 |
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伝田正秀(ヴァイオリン) 3歳よりスズキ・メソードにてヴァイオリンを始める。ウィーン国立音楽大学、ウィーン市立音楽院室内楽科に留学。全日本学生音楽コンクール全国1位、日本クラシック音楽コンクール全部門グランプリ、JILA音楽コンクール1位。日本音楽コンクール2位などを受賞。2006年より仙台フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めている。 |
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鈴木康浩(ヴィオラ) 5歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て桐朋学園大学卒業。卒業後ヴィオラに転向。読売新聞社新人演奏会出演。第47回全日本学生音楽コンクール東京大会高校の部1位。第9回クラシックコンクール全国大会ヴィオラ部門2位(1位なし)。第2回淡路島しずかホールヴィオラコンクール2位。第12回宝塚ヴェガコンクール弦楽部門1位。2001年よりドイツのカラヤン・アカデミーで研鑽を積んだ後ベルリン・フィルの契約団員となり、04年秋帰国。現在読売交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者を務めている。 |
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鈴木 学(ヴィオラ) 桐朋学園大学音楽学部(ヴァイオリン)卒業。同大学研究科(ヴィオラ)修了後、ハンブルク国立音楽大学に留学。1993年オーストリアのリンツ・ブルックナー管弦楽団に首席ヴィオラ奏者として入団。同オーケストラとはソリストとしても共演。2004年4月に帰国し、東京都交響楽団の首席ヴィオラ奏者に就任。サイトウキネンフェスティバル等国内外の数々の音楽祭に招かれている。室内楽ではムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ペーター・ルーカス・グラフらと共演。ソリストとしては東京都交響楽団、マインツ室内管弦楽団等多数のオーケストラと共演。オーバーオーストリア弦楽協会アカデミー、ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン等にて後進の指導にもあたる。 |
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桑田 歩(チェロ) 3歳よりヴァイオリンの、8歳よりチェロの手ほどきを父、桑田 晶に受ける。東京音楽大学付属高等学校を経て1984年に同大学専修科コースに入学。87年よりウィーン市立音楽院に留学。第10回霧島国際音楽祭にて特別賞、イタリアのキジアーナ音楽院にて特別名誉賞を受賞。91年群馬交響楽団の首席奏者、新星日響(現東フィル)の首席奏者に就任。新日フィル、東京都響、大阪フィル等の客員首席奏者も務める。99年NHK交響楽団に入団、現在フォア・シュピーラーを務める。アンサンブル・ヴェガのメンバー、またN響の4人のチェリストによって結成された「ラ・クァルティーナ」のメンバーとして8枚のCDをリリースしている。 |
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上森祥平(チェロ) 東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。同大学院音楽研究科を経てベルリン芸術大学に留学、ヴォルフガング・ベッチャーのクラスで研鑚を積み、2005年に国家演奏家資格を得て帰国。 1997年、第66回日本音楽コンクール1位、「松下賞」受賞。98年、安宅賞受賞。99年、『京の俊英演奏家シリーズ』第1回公演アーティストに選ばれる。03年、ベルリンフィル定期演奏会にオーケストラの一員として出演。京都市芸術文化特別奨励者に選出され、初の無伴奏チェロリサイタル。04年、J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲連続演奏会、05年ベートーヴェン、06年ブラームスのチェロソナタ全曲演奏会を成功させる。06年より東京藝術大学において後進の指導にあたる。 |