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Concert  コンサート情報

鈴木秀美のガット・サロン Vol.6
ボッケリーニ弦楽五重奏の夕べ

2009年1022日(木) 19:00開演

全席指定 5,000


鈴木秀美(チェロ)
若松夏美(ヴァイオリン)
高田あずみ(ヴァイオリン)
成田 寛(ヴィオラ)
エマヌエル・バルサ(チェロ)
福田進一(ギター)

鈴木秀美の室内楽コンサート・シリーズ第6回は、彼と仲間たちがこよなく愛するボッケリーニ・ワールドを作曲家の真髄である弦楽五重奏づくしでお贈りします。日本のクラシック・ギター界の牽引者、福田進一との名手同士の掛け合いもご期待ください。

 

誰でも知っているあのメヌエット。でもその原曲が弦楽5重奏であることは知られていません。“弦楽器作曲家”ボッケリーニの真髄は協奏曲でも交響曲でもなく、チェロ2本の五重奏なのです。全く独自の作風と響きは何時代にも属さず、全てからかけ離れた別世界です。ゲストの福田進一さんと共に、日曜の午後のように緩み、微笑んだ世界があなたをお待ちしています。

――鈴木秀美

プログラム

ボッケリーニ:弦楽五重奏曲  ニ長調 Op.29-1 G313
        :弦楽五重奏曲 ト短調 Op.29-6 G318

********** 休憩 **********

ボッケリーニ:ギター五重奏曲 第9番 ハ長調 「マドリードの帰営ラッパ」 G453
        :弦楽五重奏曲 ホ長調 Op.11-5 G275

プロフィール
(c)K.Miura

鈴木秀美(チェロ)

チェロを故井上頼豊、安田謙一郎ほかに、指揮を尾高忠明、秋山和慶に師事。デン・ハーグ王立音楽院に留学、A.ビルスマに師事。1986年第1回パリ・バロック・チェロ国際コンクール第1位。国内外で演奏活動を展開し、数多くの話題CDも発表。95年に日本人としては初めての、オリジナル楽器による「バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」を録音し、平成7年度文化庁芸術作品賞を受賞。2005年3月にリリースした同曲の新録音は「レコード芸術」誌特選盤に選ばれた。01年よりオーケストラ・リベラ・クラシカを主宰。現在、東京藝術大学古楽科非常勤講師。著書に「『古楽器』よ、さらば!」(音楽之友社)、「ガット・カフェ」(東京書籍)。第37回(05年度)サントリー音楽賞受賞。平井千絵と発表した「メンデルスゾーン: チェロとピアノのための作品集」で平成18年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。

オフィシャルHP http://www.hidemisuzuki.com/

若松夏美(ヴァイオリン)

ヴァイオリンを故鷲見三郎、故江藤俊哉に師事。1982年デン・ハーグ王立音楽院に留学、バロック・ヴァイオリンをシギスヴァルト・クイケンに師事。85年演奏家ディプロマを得て同校を卒業。ラ・プティット・バンド、18世紀オーケストラ、シャペル・ロワイヤルなどのオーケストラのメンバーとして数々の演奏会、録音に参加した。ソリスト・室内楽奏者として国内はもちろん、ヨーロッパ、オーストラリアなどで演奏活動を行っている。現在、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカのコンサートミストレスを務め、18世紀オーケストラのメンバーでもある。BISおよびTDKアルテ・デラルコ(クリエイティヴ・コア)でモーツァルト、ハイドン、ボッケリーニの室内楽、協奏曲などを録音。東京藝術大学古楽科非常勤講師。

高田あずみ(ヴァイオリン)

桐朋女子高校音楽科、桐朋学園大学音楽学部を卒業。ヴァイオリンを故鷲見三郎、海野義雄、三善 晃、岩崎 淑に師事。1983年第2回日本国際音楽コンクール第4位入賞。85年第41回ジュネーヴ国際音楽コンクールで最高位(1位なしの2位)に入賞。バッハ・コレギウム・ジャパンのコンサート・ミストレス。ジャズオーケストラであるスウィート・ファンタジア・オーケストラのメンバー。CD「高田あずみ/solo!」、「バルトーク/ヴァイオリン・ソナタ」(音楽之友社)。95年度村松賞受賞。

成田 寛(ヴィオラ)

オランダ、デン・ハーグ王立音楽院に留学。これまでヴィオラをV.メンデルスゾーン、N.ザイラー、L.ステフェンス、中山朋子に、室内楽をN.ブレイニン、G.ニッセル、M.ロヴェット、鈴木秀美、有田正広、中川良平にそれぞれ師事。現在、山形交響楽団首席ヴィオラ奏者を務めるほか、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団などの客演首席、室内楽・スタジオレコーディングなどフリーとしても活躍中。KISA Quartet、Sirius Quartetメンバー。

エマヌエル・バルサ(チェロ)

リヨン国立音楽院のチェロ科を主席で卒業。チェロをモーリス・ジャンドロンに、バロック・チェロをリヒテ・ファン・デァ・メールに、ヴィオラ・ダ・ガンバをヴィーラント・クイケンに師事。レザール・フロリサンやラ・プティット・バンド、リチェルカーレ・コンソートなど欧州の優れたバロック・アンサンブルのメンバーとして、数多くの録音に参加している。ヴィオル・コンソート、オルランド・ギボンズのメンバーでもある。また自身のアンサンブル「レ・コンヴェルサシオン」では室内楽の活動も活発にしている。現在、パリ7区立音楽院のバロック・チェロ科、ナント国立音楽院のヴィオラ・ダ・ガンバ科の教授。2001年からはバルバストゥでも教えている。

福田進一(ギター)

パリ・エコール・ノルマル音楽院を首席で卒業。1981年パリ国際ギターコンクール優勝。N響をはじめ各地の主要オーケストラと数多く共演。ここ数年間で世界20ヵ国以上に招かれリサイタルを開催し世界的な評価を獲得、2008年5月には福田進一に献呈されたブローウェルの協奏曲「コンチェルト・ダ・レクイエム」をコブレンツ国際ギターフェスティバルにてライン州立響と世界初演、引き続き作曲家自身の指揮によりコルドバ管弦楽団(スペイン)、ムルシア交響楽団(スペイン)にて再演され大成功を収めた。平成19年度外務大臣表彰を受ける。発表したCDは既に50枚を越え、「セビリア風幻想曲(マイスターミュージック)」は平成15年度第58回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞。近作は「福田進一/アランフェス協奏曲」、「翼~イン・メモリアムタケミツ Vol.2」(コロムビア)。

オフィシャルHP http://cadenza-f.seesaa.net/