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Concert  コンサート情報

ウィーン・ゴールデン・ハープ・トリオ

2009年72日(木) 19:00開演

全席指定 7,000 


グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)
ウォルフガング・シュルツ(フルート)
フランツ・バルトロメイ(チェロ)

グザヴィエ・ドゥ・メストレ…このハープの貴公子は短い年月になんと多くの聴衆を魅了してしまったことでしょう。2006年に王子ホールに登場して以来年々客席のボルテージは上昇するばかりです。4回目となる今回のプログラムは、ハイドン・イヤーを祝して珠玉の室内楽の数々を彼が敬愛するウィーン・フィルの仲間とお贈りいたします。フランス室内楽の真の唱道者であり、ハープの既存のイメージを見事に塗り替え新しい世界を教えてくれたメストレとソロ・フルート奏者シュルツ、首席チェロ奏者バルトロメイというまさに“黄金”のトリオ。溜め息が出るような夢のひと時になりそうです。

プログラム

ハイドン:フルート、ハープ、チェロのためのトリオ ト長調 Hob.XV-15 (フルート、チェロ、ハープ)
J. シュトラウス Ⅱ:ロマンス ニ短調 Op.243、ト短調 Op.255 (チェロ&ハープ)
マルセル・グランジャニー:ハイドンの主題による幻想曲 (ハープ・ソロ)

********** 休憩 **********

ハイドン:アダージョ ヘ長調 Hob XVII-9 (ハープ・ソロ)
     :変奏曲 ハ長調 Hob.XVII-5 (ハープ・ソロ)
フォーレ:シシリエンヌ、子守唄、幻想曲 (フルート&ハープ)
ラヴェル:ソナチネ (フルート、チェロ、ハープ)

プロフィール

ウィーン・ゴールデンハープ・トリオ

フランス人として初めてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソロハーピストになったグザヴィエ・デュ・メストレを中心にウィーン・フィルの首席奏者たちが結成したまさに“黄金”のトリオ。2009年から日本での本格活動を開始する。


グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)

地元トゥーロンの音楽学校でハープを始める。その後、パリでジャクリーヌ・ボローとカトリーヌ・ミシェルに師事すると同時に、経済をパリ政治学院とロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学ぶ。1998年著名なUSA国際ハープ・コンクール(ブルーミントン)において1位と2つの解釈賞を受賞。同年、誰もが望む地位であるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ハーピストに就任。ソリストとしての活動も活発に行い、アンドレ・プレヴィン、ハインリヒ・シフ、アルミン・ジョルダン、アレクサンダー・ラザレフ、ワルター・ウェラー、ギルバート・ヴァルガ、ジョセフ・ポンス、ベルトランド・ドゥ・ビリー、フィリップ・ジョルダン等著名な指揮者の指揮のもと、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ放送響、バイエルン放送響、KBS交響楽団(ソウル)、ボルドー交響楽団、スペイン国立交響楽団、NHK交響楽団と共演。2002年5月には、ウィーン・フィル史上、ハーピストとして初めてソロ・コンチェルトを演奏した。また、シュレスヴィッヒ・ホルスタイン音楽祭、ザルツブルク音楽祭、シューベルティアーデ、ラインガウ音楽祭、ウィーン音楽祭、ウィーン復活祭音楽祭、ブタペストの春音楽祭、シュティリアルテ音楽祭、ヴェルビェ音楽祭、ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭を含む世界各地の主要な音楽祭に招かれ、キャスリーン・バトル、ディアナ・ダムロー、インゴルフ・ターバン、ボー・スコウフス、バーバラ・ボニー等のアーティストと共演するほか、ピーター・シモニシェック、ミゲル・ヘルツ・ケストラネク、アンドレア・ジョナサン等の俳優とも共演。01年、ハンブルク音楽大学教授に就任。ジュリアード音楽院(ニューヨーク)、桐朋音楽大学、上海音楽院、トリニティ音楽院(ロンドン)で定期的にマスタークラスを行っている。08年よりSony-BMG Internationalで専属的に録音を始めた。

ウォルフガング・シュルツ(フルート)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ソロ・フルート奏者。世界で最も活躍するフルート奏者の一人。ソリスト、室内楽奏者として国際的な活動を行い、若い時からザルツブルク音楽祭、ウィーン芸術週間、シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭、ラヴェンナ音楽祭、ルツェルン音楽祭等、数々の音楽祭に参加。また、ヘルムート・ドイチュ、エリザベス・レオンスカヤ、アンドラーシュ・シフ、ステファン・ヴラダー等をパートナーに迎え、デュオ・リサイタルを行う。1983年よりウィーン・フィル、ベルリン・フィルのソロ木管奏者によって結成された木管五重奏団「アンサンブル・ウィーン=ベルリン」のフルート奏者。レパートリーはバロックからモダンまで幅広く、アバド、バーンスタイン、ベーム、マゼール、メータ、小澤征爾、プレヴィン、シュタインらの指揮のもと、世界のほとんど全ての音楽都市で演奏をしている。特にオーストリア人作曲家による現代曲を演奏することに興味をもっており、チェルハ、エダー、エレート、ウルバンナー、ウィリーらの作品の初演に力を注いでいる。レコーディングも数多く、ウィーン笛時計賞、エジソン賞、グランプリ・ドゥ・ディスク、ディアパソン金賞を受賞している。最近の10年間は、自身の音楽祭「ボヌール・ミュージカル」をフランス・ルールマランで開催し音楽監督を務めている。79年よりウィーン芸術大学で教鞭をとる。また世界各地で定期的にマスタークラスも実施している。広大な音楽経験と音楽に対する情熱は、彼をフルート教育の第一人者の一人として位置づけている。


フランツ・バルトロメイ(チェロ)

ウィーン生まれ。ウィーン音楽芸術アカデミーでリヒャルト・クロチャック教授に師事、エマニュエル・ブラベッツ教授に個人的に指導を受けた。1963年ブタペスト、66年モスクワ、67年ウィーンなど数多くの国際コンクールで受賞。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 首席チェロ奏者。祖父の代から3世代に亘りウィーン・フィルのメンバーである(祖父はソロ・クラリネット奏者、父はヴァイオリン奏者)ソリスト、室内楽奏者としても国際的な活動を行い、「ウィーン・ゾリステン・アンサンブル」、「ウィーン・ゾリステン・トリオ」、アンサンブル「ドゥ・ユー・ノウ?」、「ウィーン・ヴィルトゥオーゾ」のメンバー。ソリストとしてバーンスタイン、レヴァイン、バレンボイム、プレヴィン、ハイティンク、ヤンソンス、ラトル等と共演。室内楽では、アンドレ・プレヴィン卿、オレグ・マイセンベルク、ダニエル・バレンボイム、クリスティアン・アルテンブルガー、イーゴリ・オイストラフ、ボリス・ペルガメンシコフ、ギル・シャハム、シュテファン・ヴラダー、シルヴィア・マクネアー、バーバラ・ボニー、ジェシー・ノーマン、トーマス・ハンプソンら著名なアーティストをパートナーとしてあげている。定期的にマスタークラスを実施。TV、ラジオに出演し、多くのCDもリリースしている。特に言及に値する作品として、TELARCレーベルで録音した、プレヴィン指揮/ウィーン・フィルのリヒャルト・シュトラウス「ドンキホーテ」がある。ナクソス、BMGでも録音している。2004年より、クラウディオ・アバド指揮 ルツェルン音楽祭オーケストラの首席奏者も務める。ダヴィッド・テヒラー製のチェロ(1727年、ローマ)を使用。