ガブリエル・リプキン&ロマン・ザスラフスキー
2009年6月17日(水) 19:00開演
全席指定 5,000円
(c)Marco Borggreve |
ガブリエル・リプキン(チェロ) |
2008年、鮮烈な王子ホール・デビューを果たしたイスラエルの超新星ガブリエル・リプキンが、熱望にお応えして再びやって来ます。心技体を極限まで研ぎ澄ました演奏で聴く人の心を鷲掴みにし、激しく揺さぶるリプキン。彼は究極を求めてチェロという楽器が内包する巨大なエネルギーとテンションを的確に放出すべく神経を集中させ、私たちを音楽の極意に到達させてくれるのです。今回のプログラムは、重量級。チェロ・ソナタの王者とも言えるラフマニノフの作品を前半に置き、演奏される機会の少ないブゾーニの半音階的幻想曲とフーガを経て、第1楽章が特に美しい20世紀のチェロ作品、ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタで終わります。この大曲プロを支えるピアニストは盟友ロマン・ザスラフスキー。肝胆相照らす演奏でリプキン・ワールドをたっぷりと満喫して頂けることでしょう。
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19
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ストラヴィンスキー:イタリア組曲 (※ブゾーニ:半音階的幻想曲とフーガより変更)
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
(c)Marco Borggreve |
ガブリエル・リプキン(チェロ) 1977年イスラエルに生まれ、神童としてその名を広く知られていた。これまでにウズィ・ウィーセル、アントニオ・メネセス、バーナード・グリーンハウスらに師事。イスラエル、フランクフルト、ボストンの3つのメジャーな音楽学校を卒業し、12以上のコンクールで最高位を受賞。2002年にベルリンで行われた第1回エマニュエル・フォイアマン国際チェロ・コンクールでは、モーツァルトの協奏曲およびライマンの「ソロⅡ」の演奏解釈に対してそれぞれ特別賞を獲得した。15歳でズービン・メータ指揮のイスラエル・フィルと共演。その後もミュンヘン・フィル、ボルティモア響などのメジャー・オーケストラ、フィリップ・アントルモン、ジュゼッペ・シノーポリらの指揮者、ユーディ・メニューイン、ピンカス・ズーカーマン、ユーリー・バシュメット、ギドン・クレーメルら錚々たる演奏家と共演する。 オフィシャルHP http://www.lipkind.info/ |
ロマン・ザスラフスキー(ピアノ) ロシアのサンクト・ペテルブルグ生まれのイスラエル人。サンクト・ペテルブルグ音楽院で学んだ後、テル・アビブ(イスラエル)のルービン音楽院、フランクフルトとカールスルーエ(ドイツ)の高等音楽院で学ぶ。現在ドイツを拠点に活動しており、世界の聴衆、批評家、音楽家から注目に値する次世代アーティストとして高く評価されている。著名な国際ピアノ・コンクール及び室内楽コンクールでの受賞暦も華々しく、2000年にはケルン国際ピアノ・コンクールで“ヴァンドーム賞”を受賞。同年、ヴァレンシア(スペイン)でのホセ・イトゥルビ国際ピアノ・コンクールで優勝。その他、イタリア・セニガリア市国際ピアノ・コンクール第4位、浜松国際ピアノ・アカデミー・コンクール第2位受賞。ガブリエル・リプキンと「トリオ・ディ・トリエステ」国際室内楽コンクールに参加し、第3位とブラームスのソナタの最優秀解釈賞を受賞、また、イタリアでのヴィットリオ・グイ国際室内楽コンクールでは、第3位入賞を果たす。非常に知的なアプローチと情熱的な解釈で評判を上げ、ハンブルクのライスハレ、アムステルダム・コンセルトヘボウのリサイタル・ホール、マドリッド音楽堂、バルセロナのカタルーニャ音楽堂、バレンシア音楽堂 、パリのサル・ガヴォー、テル・アビブ美術館他、国際的な舞台で活躍し、欧州の著名オーケストラにも盛んに招かれている。08年5月にはリプキンと来日し、各地でセンセーションを巻き起こした。 オフィシャルHP http://www.zasl.de/index.htm |