イアン・ボストリッジ&ジュリアス・ドレイク
2008年11月13日(木) 19:00開演
全席指定 9,000円
(c)Mike Owen |
イアン・ボストリッジ(テノール) |
待望のボストリッジが王子ホールに登場します。しかもブリテン、コール・ポーター、ノエル・カワード、クルト・ワイルで構成された、彼の母国語である英語の歌をたっぷりと堪能出来る素敵なプログラムを携えて。プログラム前半のブリテンの「冬の言葉」は2006年の来日時にシューベルトの「冬の旅」と共に披露されましたが、名演を再び。トーマス・ハーディの詩の世界を315席でじっくり味わっていただきたいと思います。後半はエンターテイナー、ボストリッジの魅力全開。「ソングブック」という名盤も録音しているほど自身思い入れ深いカワードにコール・ポーター、クルト・ワイル、いずれも英・米国ショー・ビジネス界の鬼才というボストリッジからのプレゼント。王子ホールもサロンからライブハウスに変身します。このセンスの良さが散りばめられた時間を共に創り上げるパートナー、ジュリアス・ドレイクのピアノがまた素敵。揺るぎない言葉と音楽の一体感で聴衆を別世界へさらって行くボストリッジ。その魅力に抗うのは諦めて、一夜魅惑の世界を旅しましょう。
>>インタビューを読む
ベンジャミン・ブリテン(ウィリアム・スーター詞):歌曲集 「この子らは誰?」 Op.84より
悪夢/殺戮/この子らは誰?/子供達
ベンジャミン・ブリテン(ト-マス・ハーディ詞):歌曲集 「冬の言葉」 Op.52
11月のたそがれ/真夜中のグレート・ウェスタン鉄道/
セキレイと赤ん坊/古い小机/聖歌隊長の葬式/
誇らしげな歌い手たち/アップウェイの停車場にて/
生まれる前とそのあと
********** 休憩 **********
ノエル・カワード:ひとりだけの旅/あなたと行けたなら/20世紀のブルース/パリの道化
クルト・ワイル:ウォルト・ホイットマンの4つの歌曲
叩け!叩け!太鼓を!/おお船長! 我が船長!/
畑からこっちに来て お父さん/古参兵二人の哀歌
クルト・ワイル (バルトルト・ブレヒト詞):「三文オペラ」より
メッキー・メッサーのモリタート/ソロモン・ソング/快適な生活のバラード
コール・ポーター:夜も昼も/いつもさよならを
イアン・ボストリッジ(テノール) オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジで歴史学の博士課程を修了後、本格的に歌手としてのキャリアをスタートさせた。これまでに世界中の主要なホールでのリサイタルをはじめ、エディンバラ、ミュンヘン、ウィーン、オールドバラ、シューベルティアーデなどの音楽祭にも出演している。2003~04年、アムステルダム・コンセルトへボウのカルテ・ブランシュ・シリーズに出演。05~06年カーネギー・ホール、08年ロンドンのバービカンにて、自らのシリーズを開催している。CD録音では、EMIクラシックスと専属契約を結び、シューベルトやシューマンの歌曲集を皮切りに、歌曲、オペラ、カンタータなど多岐にわたる録音を残している。01年にオックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジの名誉学士、また03年にはセント・アンドリュース大学の名誉音楽博士を与えられている。04年には大英帝国勲章のひとつであるCBE(Commander Order of British Empire)を叙任された。 |
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ジュリアス・ドレイク(ピアノ) ロンドン生れ。室内楽のスペシャリストとして、世界の多くの一流声楽家、器楽奏者と共演している。近年はオールドバラ、エディンバラ、ミュンヘン、ザルツブルク、シューベルティアーデ、タングルウッド音楽祭に登場し、ニューヨークではカーネギーホール、リンカーンセンター、アムステルダム・コンセルトヘボウ、パリのシャトレ劇場、ウィーンのムジークフェライン、コンツェルトハウスなどで演奏している。ロンドン王立音楽院の教授を務めるほか、定期的にマスタークラスも開催ており、2009年にはリーズ国際ピアノ・コンクールの審査員に招聘されている。多くの著名演奏家とアルバムを録音しており、イアン・ボストリッジとはシューマンの歌曲集、2枚のシューベルト歌曲集、ヘンツェの「アラビアの歌」、ブリテンの「カンティクル」「英国歌曲集」、そしてフォーレの「優しい歌」(ベルチャ弦楽四重奏団が共演)がある。 |