ojihall


Concert  コンサート情報

クリスティアン・ゲルハーへル
シューベルト三大歌曲集全曲演奏会

2008年130日(水) 19:30開演、21日(金) 19:30開演、23日(日) 15:00開演

全席指定 各日7,000円、3公演セット券19,000


(c)BMG

クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)

彼の来日を心待ちにしていた方が少なくないのではないでしょうか。若手の台頭著しいドイツ・リート界でも今もっとも注目を集めているクリスティアン・ゲルハーヘルがおよそ5年ぶりに来日します。今世紀を代表するバリトンへの道を確実につき進むゲルハーヘル。王子ホールではシューベルトの三大歌曲リサイタルをお届けします。以前から欧米では活躍していた彼の名を全世界に知らしめるきっかけとなったのもシューベルトの三大歌曲のアルバムでした。久々の来日でのリサイタルがこのチクルスであるということは、ゲルハーヘル自身期するものは大であり、また、そこで時を共にできる私たちも最上のリートに酔いしれることができるでしょう。

プログラム

[シューベルト三大歌曲集全曲演奏会]

<第1日> 1/30 19:30

歌曲集「美しき水車屋の娘」 D.795、Op.25全曲

さすらい
どこへ?
止まれ!
小川に寄せる感謝の言葉
仕事を終えた宵の集いで
知りたがる男
いらだち
朝の挨拶
水車職人の花
涙の雨
僕のものだ!
休息
緑色のリュートのリボンを持って
狩人
嫉妬と誇り
好きな色
邪悪な色
枯れた花
水車職人と小川
小川の子守歌


<第2日> 2/1 19:30

シューベルト:歌曲集「冬の旅」 D.911、Op.89全曲

1. おやすみ
2. 風見の旗
3. 凍った涙
4. かじかみ
5. 菩提樹
6. あふれる涙(水の流れ)
7. 川の上で
8. 回想
9. 鬼火
10. 憩い
11. 春の夢
12. 孤独
13. 郵便馬車
14. 霜おく頭
15. からす
16. 最後の希望
17. 村で
18. 嵐の朝
19. 幻覚
20. 道しるべ
21. 宿屋
22. 勇気
23. 幻の太陽
24. 辻音楽

※<第1日><第2日>は休憩がございません。演奏が始まりますと入場ができませんのでご了承ください。


<第3日> 2/3 15:00

歌曲集「白鳥の歌」 D957 第1部 (第1曲~第7曲 レルシュタープの詩による)
愛の便り/戦士の予感/春のあこがれ/セレナード/すみか/遠い国で/別れ
遠くへの憧れ D770、Op.71
冬の夕暮れ D938
漁夫の愛の幸せ D933

********** 休憩 ***********

歌曲集「白鳥の歌」 D957 第2部 (第8曲~第13曲 ハイネ詩の詩による)
アトラス/彼女の肖像/漁師の娘/都会/海辺にて/影法師/鳩の使い(D965A) (第14曲 ザイドルの詩による)

プロフィール

クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)

ドイツ、バイエルン州シュトラウビング生まれ。ミュンヘンでパウル・クーエンとライムンド・グリュンバッハに師事し、ミュンヘン国立音楽大学のオペラ科に在籍した。専属ピアニストのゲロルト・フーバーと共に、同音楽大学のヘルムート・ドイチュのリート科でも学び、ディートリヒ・フィッシャー=ディスカウ、エリザベート・シュワルツコップ、インゲ・ボルクのマスタークラスを受講した。現在では自身もミュンヘン国立音楽大学の教授に就任し、声楽とオラトリオクラスを指導している。医学博士号を修得した1998年、パリ、ニューヨークのインターナショナル・プロ・ムジチス賞を受賞。その後すぐにカネーギー・ホールの室内楽ホールでソロ・デビューを飾る。それ以降、ロンドンのウィグモア・ホール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ウィーンのコンツェルトハウス、楽友協会といった世界的に有名な舞台に立ち、また、ウィーン芸術週間、エディンバラ音楽祭、ルツェルン音楽祭といった著名な音楽祭に出演している。オーケストラとの共演も多い。H.プロムシュテット、N.アーノンクール、S.ラトル、M.ヤンソンス等の著名な指揮者率いる、バイエルン放送交響楽団、コンツェントゥス・ムジクス、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団等、一流のオーケストラと共演している。もちろん舞台作品にも数多く出演している。2005年、フランクフルト歌劇場でのモンテヴェルディ「オルフェオ」でタイトル・ロールを歌い、06年には、初出演のザルツブルク音楽祭でR.ムーディ指揮の「魔笛」でパパゲーノ役、07年2月にはフランクフルト歌劇場でワーグナーの「タンホイザー」ヴォルフラム役、4月にはパリのシャトレ座にてエマニュエル・ハイム指揮のバッハの「ヨハネ受難曲」に出演した。CD録音では、シューベルト「冬の旅」が02年ドイツ・レコード業界のアカデミー賞と称される「エコー・クラシック賞」を受賞、このCDは日本でもレコード芸術の「レコードアカデミー賞」も受賞している。04年には、シューベルトの「美しき水車屋の娘」(アルテ・ノヴァ)のCDでも「エコー・クラシック賞」を受賞している。最新CD「夕暮れの情景」は06年に有名な「グラモフォン賞」に輝いた。03年11月からRCAレッド・レーベルと専属契約を交わしている。

ゲロルト・フーバー(ピアノ)

ドイツ、バイエルン州シュトラウビング生まれ。奨学金を得、ミュンヘン国立音楽大学に進み、ピアノをフリーデマン・ベルガー、リート伴奏法をヘルムート・ドイチュに師事、その後、ベルリンのディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウのリートクラスで学んだ。1998年にクリスティアン・ゲルハーヘルと共にパリ・ニューヨーク・インターナショナル・プロ・ムジチス賞を受賞し、パリとニューヨークのカーネギーホールでコンサートを行った。2001年にはザールブリュッケンの国際ヨハン・セバスティアン・バッハ・ピアノコンクールに入賞。02年に声楽アンサンブル「リーダーターフェル」のピアニストとしても活動している。また、アルテミス・カルテットやラインホルト・フリードリッヒの室内楽のパートナーとしても演奏会を行っている。ゲルハーヘルにとってはなくてはならないサポート役であり、伴奏の域を超えた素晴らしい彼のピアノは必聴である。