上海クァルテット
~名曲コンサート~
2007年11月30日(金) 19:00開演
全席指定 5,000円
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ウェイガン・リ(ヴァイオリン) |
結成60周年を迎えたジュリアード弦楽四重奏団の後輩である上海クァルテットによる名曲コンサート。アジアで生まれアメリカで美しく開花した彼らは、来年結成25周年を迎えます。更なる飛躍を遂げようとしている今、彼らは敢えて名曲を携えて王子ホールに初登場します。コンサートは軽快な躍動感溢れる「騎手」ではじまり、機能美が顕わになる「セリオーソ」へ、そして歌心に満ちた大曲「死と乙女」で終わります。一夜にしてクァルテットの醍醐味と多彩な魅力を堪能させてくれることでしょう。
ハイドン:弦楽四重奏曲 第74番 ト短調 Op.74-3, Hob.III-74 「騎手」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 Op.95 「セリオーソ」
********** 休憩 **********
シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D.810 「死と乙女」
上海クァルテット 1983年リ兄弟を中心に上海音楽院で結成。85年ポーツマス(現:ロンドン)国際弦楽四重奏コンクールで第2位。審査員だったメニューインに絶賛され渡米。87年シカゴ新人コンペティションで優勝し、ニューヨーク・デビューを果たし本格的な演奏活動を開始する。その後、ジュリアード音楽院でジュリアード弦楽四重奏団のアシスタントを務め、グァルネリ、フェルメール、東京などアメリカを代表するクァルテットに師事する。リンカーンセンターの「モーストリー・モーツァルト」や「偉大な芸術家」シリーズ、タングルウッド音楽祭、ラヴィニア音楽祭に出演。アメリカ、カナダ、ヨーロッパへ演奏旅行を行う。また、ヨーヨー・マ、ゲルハルト・オピッツ、メナヘム・プレスラー、アーノルド・スタインハート、デイヴィッド・ソイヤーなど名だたる演奏家と共演を重ねている。ヴァージニアのリッチモンド大学のレジデント・アンサンブルを10年以上にわたり担当。2002年よりニュージャージーのモンクレア州立大学でレジデント・アンサンブルを務めることになり、拠点をニューヨークに移す。さらに上海音楽院の客員教授でもある。96年、香港、台湾を含む初のアジア・ツアーを行い、日本デビュー公演では、大阪・東京公演とも新人のクァルテットとしては異例のソールド・アウトを記録。以後、98年、00年以上はほぼ毎年来日を重ねている。01年秋は、北京音楽祭、韓国での招待公演を含むアジア・ツアーを成功させ、4度目となる来日ではNHKにも生出演する。03/04シーズンは結成20周年を機に、初めてのベートーヴェン全曲演奏に取り組み、ニューヨークを皮切りにアメリカ国内はもちろんのこと、日本各地で全6回のシリーズを無事終了させた。06年、10度目の日本ツアーを成功させ、08年に結成25周年を迎える。 |
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ウェイガン・リ(ヴァイオリン) 1964年上海生まれ。5歳でヴァイオリンを始め14歳で上海音楽院に入学。81年サンフランシスコ音楽院へ留学。上海交響楽団、BBC交響楽団等とソリストとして共演。アイザック・スターンが中国を訪れた時の模様を綴ったドキュメンタリー映画「毛からモーツァルトへ」にも出演している。ヴィオラのホンガンとは2歳違いの弟。 |
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イーウェン・ジャン(ヴァイオリン) 1963年北京生まれ。6歳でヴァイオリンを始める。81年中央音楽院に入学。85年セント・ルイス音楽院に留学。室内楽をジェイミー・ラレード、マイケル・トゥリーに学ぶ、90年にはラトガー大学でアーノルド・スタインハートに師事する。アレクサンダー・シュナイダー、リン・ハレル等の優れた演奏家と共演し、その実力を高く評価されている。 |
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ホンガン・リ(ヴィオラ) 1962年上海生まれ。弟のウェイガンと共に両親のもとでヴァイオリンを学ぶ。77年文化大革命後、再開された北京音楽院に入学。その後、上海音楽院で学ぶ。上海音楽院オーケストラ、上海交響楽団とソリストとして共演。上海クァルテット結成当時はヴァイオリンを担当していたが、94年のイーウェン・ジャンの加入とともにヴィオラへ転向。 |
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ニコラス・ツァヴァラス(チェロ) 1975年ハワイ生まれ。イーストハーレムにあるオーパス118ミュージック・センターの創立者である母ロベルタ・ガスパーリ(メリル・ストリープ主演映画「ミュージック・オブ・ハート」の主人公)にチェロの手ほどきを受ける。ニューイングランド音楽院で音楽学士号、NY州立大学ストーニーブルック校で音楽修士号を習得。2000年より上海クァルテットのメンバーとなる。 |