アレクサンドル・タロー（ピアノ）

1968年生まれ。パリ国立高等音楽院卒業。89年のミュンヘン国際コンクールで第2位を獲得、以来国際的な演奏活動を展開。現代フランスを代表するピアニストの一人で、特に優れたCD録音が注目を集めている。近年はハルモニア・ムンディのアーティストとしてフランス作品を中心に数々の録音をリリース、ラモーの「新クラヴサン組曲」は非常に高い評価を得、また、ラヴェルのピアノ作品全集(世界初録音2作品を含む)は2003年アカデミー・シャルル・クロ・グランプリ、ディアパゾン金賞を受賞したほか、ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジク誌、クラシカ誌、BBCミュージック･マガジン、フォノ・フォルム誌を含むヨーロッパの主要音楽誌上で絶賛された。また、「鍵盤の若き巨匠による、優れたフランスの伝統に則ったショパン演奏」(グラモフォン誌)等、高い評価を獲得したショパンのワルツ集に続き、最新ソロCDとしてクープラン作品集をリリース。リサイタル・ピアニストとして、パリのシテ・ドゥ・ラ・ミュジク他で行なったマウリシオ・カーゲル作品のリサイタル、パレ・デ・ボザール（ブリュッセル）におけるサティ・プログラム、若手作曲家への委嘱による「ラモーへのオマージュ」など、常に意欲的なプログラムに取り組み高い評価を獲得しており、ヨーロッパや合衆国の主要コンサートホールより招かれ頻繁にソロ･リサイタルを行なっている。今後の予定には、ケルン・フィルハーモニーでのリサイタル、ロンドン・サウスバンク・ピアノ･シリーズ出演他が含まれる。アンサンブル･ピアニストとして、チェリストのジャン＝ギアン・ケラスとのデュオで度々リサイタルを行なっており、06年秋にリリースしたCD「アルペジョーネ」の成功により、フランクフルトのアルテオーパー、アムステルダム・コンセルトヘボウ、フライブルクのコンツェルトハウス、ロンドン・ウィグモアホールを含むヨーロッパの主要コンサートホールより招かれデュオ･リサイタルを行なっている。オーケストラ・ソリストとして、これまでにバイエルン放送響、ミュンヘン放送管、日本フィル、都響、トゥールーズ･キャピトル国立管、フランス国立放送フィル、フランス国立管、リール国立管、ボルドー・アキテーヌ国立管、シンフォニア・ヴァルソヴィア等と共演。今後の予定にはリヨン国立管、オランダ室内管、エストニア国立響、ザールランド放送響との共演が含まれる。

オフィシャルHP　http://www.alexandretharaud.com/