前橋汀子
バッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲演奏会
2007年9月29日(土) 15:00開演
全席指定 6,000円
(c)Hideki Hosoya |
前橋汀子(ヴァイオリン) |
優雅な品格と情熱を併せ持つ演奏で多くの聴衆を魅了し続ける日本を代表する国際的ヴァイオリニスト前橋汀子。近年のステージは音楽に身も心も捧げている真摯な姿から喜びと優しさが溢れ、以前にも増して心を打たれます。そして今、彼女は再びバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲に挑みます。純粋で強い力を持った眼差しで「もう一度勉強したい」と語る彼女は、10代で初の日本人留学生として単身レニングラード(現サンクトぺテルブルク)へ渡った時の少女とだぶります。今尚前に進もうとしている決意は揺るぎなく、きっと長く記憶に残る名演を聴かせてくれることでしょう。
J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ 全曲
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
********** 休憩 **********
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
********** 休憩 **********
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
※アーティストの希望により、曲順が変更になりました。
(c)Hideki Hosoya |
前橋汀子(ヴァイオリン) 日本を代表する国際的ヴァイオリニスト。5歳から小野アンナにヴァイオリンを学び、その後、桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校を通じて斎藤秀雄、ジャンヌ・イスナールに師事。17歳で、旧ソ連国立レニングラード音楽院(現サンクト・ペテルブルク音楽院)創立100年記念の一環として、日本人初の留学生に選ばれ、ミハイル・ヴァイマンのもとで3年間学んだ。その後、ニューヨーク・ジュリアード音楽院でロバート・マン、ドロシー・ディレイ等の指導を受け、さらにスイスでヨーゼフ・シゲッティ、ナタン・ミルシュテインの薫陶を受けた。レオポルド・ストコフスキーの指揮により、ニューヨーク・カーネギーホールで演奏会デビュー。国内外で活発な演奏活動を展開し、世界各国の代表的なオーケストラとの協演も数多く、ベルリン・フィル、英ロイヤル・フィル、フランス国立管、クリーヴランド管、イスラエル・フィル等々枚挙に暇がない。指揮者もメータ、ロストロポーヴィチ、ケンペ、サヴァリッシュ、マズア、小澤征爾ほか多彩なマエストロたちと協演。スイス・ロマンド管弦楽団とともに国連コンサートに招かれている。また、レニングラードの変貌ぶりをレポートしたNHKテレビ番組『前橋汀子・わが心の旅』は多くの人々に感動を与えた。レコーディングにも意欲的に取り組み、デビュー・アルバム『チゴイネルワイゼン』、文化庁芸術作品賞を受けた『バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ全集』、その他『ヴィヴァルディ:四季』、『メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲』、『ヴァイオリン小品100曲選シリーズ全6巻』等がある。それ以後、東京・サントリーホール、大阪・シンフォニーホールをはじめとする日本各地のホールで、これまでクラシック・コンサートにあまり馴染みのないお客様にも楽しんでもらえる様、小品を中心とした親しみやすいプログラムによるリサイタルを開催、大好評を得ている。一方、ヴァイオリン音楽の原点ともいえるJ.S.バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなどの作品の研究にもさらに力を注いでおり、イェルク・デームスとベートーヴェンのソナタを、アナトール・ウゴルスキとブラームスのソナタ全曲を共演。また、ブダペスト、東京に於いてフランツ・リスト室内管弦楽団とモーツァルトの協奏曲を共演し、好評を博した。2004年これまでのヴァイオリン奏者としての演奏活動に対し、日本芸術院賞を受賞。現在、大阪音楽大学教授として後進の指導にも当たっている。 |