G-Lounge #7
アンヘル・ロメロ
2007年5月18日(金) 19:30開演
全席指定 6,500円
アンヘル・ロメロ(ギター) |
天才ロメロ・ファミリーの三男にしてスペイン・ギター界最後の巨匠、アンヘル・ロメロは、マラガに生まれ、6歳でギタリストとしてデビュー。16歳の時、ハリウッド・ボウルでアメリカ・デビューを果たし、今日まで世界中の主要な文化的都市で、ギタリストとして、指揮者として定期的に公演を行っています。そのアンヘル・ロメロが18年ぶりに来日、王子ホールのG-Loungeに登場します。超絶技巧とラテンの情熱が溢れんばかりの一夜となるでしょう。
MESSAGE
日本で演奏する機会を得るたびに、自分のなかにある人生や自然、そして何より音楽に対する情熱が新たになる気がします。今度の王子ホールでのリサイタルも、日本ツアーのお話をいただいたときから楽しみにしてきました。音楽のよろこびを分かち合えるというのは大いなる恩恵であり、真摯に感謝すべきことだと思います。私の大好きな言葉に、19世紀ドイツの小説家、ベルトルト・アウエルバッハの次のような一文があります。「音楽は魂にこびりついた日常生活の汚れを洗い落としてくれる」。私はカリフォルニア州のサン・ディエゴに住んでいますが、山と草原と樹木に囲まれた土地でギターを練習していると、世の中の問題をすべて忘れさせるような安らぎを美しい自然が与えてくれます。そして私はステージに立つとき、こうして自然のなかで得たフィーリングを音楽を通じて表現しようと努めるのです。音楽が私に与えてくれる安らぎが、リサイタルに来てくださる皆さんにも伝わり、心に宿り続けることを願っています。
――2007年3月 アンヘル・ロメロ
『オーディエンスの一人としてこの公演を楽しみにしている』 という村治佳織さんからコメントが届いています。
天才少年として早くから演奏活動を行ってきたアンヘル・ロメロ。聞けば、一度も活動を休止したこともなければ大きな故障にあったこともないといいます。まさしく音楽とギターの神に選ばれた一人なのだと思います。初めて聴くアンヘルのソロリサイタル、文字通りに期待で胸がいっぱいです!
――2007年4月 村治佳織
ガスパール・サンス/アンヘル・ロメロ:スペイン舞曲
イサーク・アルベニス/アンヘル・ロメロ:伝説
:入江のざわめき
セバスチャン・イラディエル/タレガ:ラ・パロマ
フランシスコ・タレガ:タンゴ
イサーク・アルベニス/アンヘル・ロメロ:セビ―リャ
********** 休憩 **********
フランシスコ・タレガ:アルハンブラの思い出
エンリケ・グラナドス/アンヘル・ロメロ:スペイン舞曲集 Op.37より 第5番 アンダルシア (祈り)
レナード・バーンスタイン/ホルヘ・モレル:「ウエストサイド物語」幻想曲
セレドニオ・ロメロ:アンダルシア組曲より ソレアーレス、アレグリアス、タンゴ、サパテアード
※2007年3月現在プログラムは上記のように変更になっております。
アンヘル・ロメロ(ギター) スペイン・マラガに生まれ、6歳でギタリストとしてデビュー。16歳の時、ハリウッド・ボウルでアメリカ・デビューを果たし、今日まで世界中の主要な文化的都市で、ギタリストとして、指揮者として定期的に公演を行っている。ニューヨーク・フィルハーモニック、クリーヴランド管、ロイヤル・フィル、ニュー・ワールド・シンフォニー・オーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管などの主要オーケストラとソリストとして共演を果たす一方で、ユージーン・オーマンディーに師事し、ピッツバーグ響、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールドを指揮、同オーケストラとは、弾き振りによるヴィヴァルディのギター協奏曲を録音している。1991年、アメリカ・リンカーンセンターにて、ホアキン・ロドリーゴ作曲「スペインの響き」の世界初演を行う。最近の活動としては、ベルリン響、ボゴタ・フィル、サンディエゴ響、ボールダー・フィルハーモニー管、アラバマ響、ランカスター響などとの共演があげられる。また、ニューワールド・シンフォニー・オーケストラの99/2000年シーズンのオープニングコンサートでは、マイケル・ティルソン・トーマスの指揮のもとソリストとして出演。04年8月、バハ・カリフォルニア響の音楽監督に任命されるとともに、05年5月にはエスコンディドにあるカリフォルニア・アーツ・センターのファースト・レジデンシャル・アーティストに就任。05/6年シーズンは、シカゴ・シンフォニエッタ、北ドイツ放送響、上海響、ユーロ・アジア響、リンカーン響などに指揮者として客演。また、デトロイト響とソリストとして共演する他、カリフォルニア州モデストを始めソロ・リサイタルも多数行う。07年には再びトルコ、イスタンブールでのソロ・リサイタルを予定。現在、録音はデロス・インターナショナルで行っている。01年、バッハの「G線上のアリア」や、父、セレドニオ・ロメロが妻に捧げた「タンゴ・アンヘリータ」など、記念碑的な作品を収録した「Bella」をリリース。その他主要な録音は、RCAレッド・シール、RCAビクター・ワールドワイドなどでも行っており、パッヘルベルからビル・コンティの作品までの幅広いパートリーを収録したアルバムや前述のヴィヴァルディのギター協奏曲、ロドリーゴがアンヘルのために捧げた曲を集めたアルバム「ロメロ・プレイズ・ロドリーゴ」がリリースされている。その他、TELARCより4枚、EMIより14枚の録音がある。86年、当時最年少でスペイン文民功労勲章大十字章を叙勲するとともに、00年2月には彼の音楽的な業績が称えられ、スペインで最高の栄誉となるイザベル女王勲章を叙勲している。 |