ロレンツォ・ギエルミ with 平崎真弓
ロレンツォ・ギエルミ(オルガン、チェンバロ) |
2013年のクリスマス・コンサートにアンサンブルと初登場したイタリアの名オルガニスト、ロレンツォ・ギエルミ。終演後、彼のリサイタルを、というお声が少なくありませんでした。この度、イタリアン・バロックからバッハの神髄に触れて頂くコンサートがチェンバロとポジティブ・オルガンの弾き分けにより実現。ギエルミたっての希望で、コンチェルト・ケルンのコンサートミストレスを務めるなどヨーロッパで活躍目覚ましいバロック・ヴァイオリンの平崎真弓がゲスト出演いたします。13年のアンサンブルに参加していた折の生き生きとした彼女の演奏が印象的で、名匠の信頼厚きパートナーとのデュオも楽しみです。
ヴィヴァルディ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 Op.2-3 RV14<ヴィオリン &オルガン>
J.S.バッハ:協奏曲 ニ短調 BWV974 (原曲 A.マルチェッロ: オーボエ協奏曲)
パスクイーニ:かっこうの歌によるトッカータ<以上、オルガン・ソロ>
コレッリ:ヴァイオリンとヴィオローネまたはチェンバロのためのソナタ ニ短調 Op.5-12 「ラ・フォリア」 <ヴァイオリン & チェンバロ>
********** 休憩 **********
J.S.バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021<ヴァイオリン & チェンバロ>
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV971<チェンバロ・ソロ>
J.S.バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023<ヴァイオリン & チェンバロ>
ロレンツォ・ギエルミ(オルガン、チェンバロ) イタリアを代表するオルガニスト、チェンバリスト、指揮者で、ルネサンスとバロック音楽の研究家。ヨーロッパ、日本、アメリカなどで幅広くコンサートやレコーディングを行う。ドイツ・ハルモニア・ムンディ、ウィンター&ウィンター、アルス・ムジチ、パッサカーユなどからCDを数多くリリース。フレスコバルディとミラノ出身の作曲家の楽譜の出版、16~17世紀におけるオルガン芸術、バッハの作品解釈の研究にも熱心である。現在、ミラノの聖シンプリチアーノ教会(1991年アーレント製作)のオルガニストで、92年から94年にかけてJ.S.バッハのオルガン全曲演奏会を開催。ミラノ国際音楽アカデミーの古楽研究所でオルガン、チェンバロそして室内楽の教鞭を執っているほか、2006年からはバーゼルのスコラ・カントールムの教授も務める。世界中の著名なオルガン・コンクールの審査員、またマスタークラスの講師として招聘されている。イタリアの古楽アンサンブル、イル・ジャルディーノ・アルモニコの初期メンバーとしてレコーディングやライヴに参加したこともある。05年には、自身の古楽アンサンブル“ラ・ディヴィナ・アルモニア”を結成し、ヘンデルのオルガン協奏曲第1集、第2集(両方ともディアパゾン賞受賞)などを録音しているほか、ヨーロッパ各地のコンサートホールや音楽祭、ラジオ放送などに出演している。東京カテドラル聖マリア大聖堂のオルガン建設のための芸術コンサルタントを務めた様子は、04年NHKハイビジョン特集「パイプオルガン誕生」で紹介された。 |
|
平崎真弓(バロック・ヴァイオリン) 東京藝術大学附属高校を経て、同大学在学中にドイツ・ニュルンベルク音楽大学に留学。2005年ディプロムを最優秀で取得後、07年に同音楽院マイスタークラスにてドイツ国家演奏資格を取得。06年ドイツ・ライプツィヒのJ.S. バッハ国際コンクールにおいてモダン・ヴァイオリンで第2位。07年よりミュンヘン国立音楽大学にてバロック・ヴァイオリンを学び、08年に審査員の満場一致でマイスター試験に合格。また同年夏に開催されたベルギー・ブルージュの国際古楽コンクールではバロック・ヴァイオリンで第3位。09年よりエッセン・フォルクヴァング音楽大学にてバロック・ヴァイオリンの講師を務める。11年よりコンチェルト・ケルンのコンサートミストレス。14年にはドイツ・グラモフォンよりジュリアーノ・カルミニョーラとコンチェルト・ケルン共演のCDをリリースした。ドイツ・ケルン在住。 |