王子ホールマガジン 連載
クラシック・リスナーに贈る
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王子ホールマガジン Vol.45 より |
「クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス」 クリフォード・ブラウン(tp) リッチー・パウエル(p) 1955年1月18~20日 ニューヨークで録音 |
今はもうそういうことはありませんが、1940~60年代に活躍したジャズマンの多くはアルコール依存か麻薬の常習者でした。この頃のジャズ・クラブの仕事はというと、22時ぐらいからはじまって演奏40分+休憩20分のセットを4~5回というのが普通。そういう過酷な状況の中でおアシをいただける演奏を続けるため――たとえ幻想とはわかっていても――彼らは酒やクスリに走らずにはいられなかったのです。 |
著者紹介 藤本史昭/1961年生まれ。上智大学文学部国文学科卒。写真家・ジャズ評論家として活動。「ジャズ・ジャパン」誌ディスク・レビュアー。共著・執筆協力に『ブルーノートの名盤』(Gakken)、『菊地成孔セレクション~ロックとフォークのない20世紀』(Gakken)、『ジャズ名盤ベスト1000』(学研M文庫)などがある。王子ホールの舞台写真の多くは氏の撮影によるもの。 |
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