平崎真弓&ロレンツォ・ギエルミ
“From Venice to Dresden”
ケルン、フライブルク、ベルリンのバロック・オーケストラのコンサートマスターを務めながらソリストとしても活躍し、今や欧州の音楽シーンで貴重な存在となっているヴァイオリンの平崎真弓とチェンバロの名匠ロレンツォ・ギエルミが、8年ぶりに再登場。“From Venice to Dresden”と銘打って、ヴィヴァルディをはじめとする多彩なイタリアとドイツのバロック作品で構成したプログラムは、作曲家ゆかりの地を旅するようでちょっとわくわく。ヴェネツィアから出発して、最後はドレスデンの宮廷と親交があったイタリアの作曲家ヴェラチーニがザクセン選帝侯の王子に献呈した曲を皆様にプレゼント。二人が奏でる香り高い音楽紀行へご一緒に。
カステッロ:ソナタ 第1番
ウッチェリーニ:ソナタ 第2番 Op.4-2 「幸せなルチミニア」
パンドルフィ・メアッリ:ソナタ 第2番 Op.3-2 「ラ・チェスタ」
フレスコバルディ:トッカータ集 第2巻より
トッカータ 第1番/フレスコバルダによるアリア(チェンバロ・ソロ)
ヴィヴァルディ:ソナタ 第12番 イ短調 Op.2-12
********** 休憩 **********
ピゼンデル:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調
J.S.バッハ:ファンタジア イ短調 BWV922(チェンバロ・ソロ)
ヴェラチーニ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 第12番 ニ短調 Op.2-12
(c) Harald Hoffmann | 平崎真弓(バロック・ヴァイオリン) 東京藝術大学よりドイツ・ニュルンベルク音楽大学に留学。2006年、第15回 J.S.バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)においてモダン・ヴァイオリンで第2位。08年マイスター試験に合格。同年ブルージュ国際古楽コンクール、バロック・ヴァイオリン部門第3位。ソリストとしての活動のほか、11年よりコンチェルト・ケルン、さらに近年はフライブルク・バロック・オーケストラ、ベルリン古楽アカデミーのコンサートマスターとしても活躍。CDはドイツ・グラモフォンでカルミニョーラ、パッサカイユ・レーベルでギエルミ等と共演。17年よりザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学バロック・ヴァイオリン科教授。コンチェルト・ケルンとのCD“ピゼンデル”が権威あるオーパス・クラシック賞2023コンチェルト録音部門を受賞。ケルン在住。 |
(c)Lucia Ghielmi | ロレンツォ・ギエルミ(チェンバロ) イタリアを代表するオルガニスト、チェンバリスト、指揮者で、ルネサンスとバロック音楽の研究家。現在、ミラノの聖シンプリチアーノ教会オルガニスト。ミラノ国際音楽アカデミー古楽研究所で教鞭を執っているほか、世界中の著名なオルガン・コンクールの審査員、またマスタークラスの講師を務める。バーゼル・スコラ・カントールム元教授。イタリアの古楽アンサンブル、イル・ジャルディーノ・アルモニコの初期メンバー。2005年に、自身の古楽アンサンブル“ラ・ディヴィナ・アルモニコ”を結成。ヘンデルのオルガン協奏曲第1集、第2集(両方ともディアパゾン賞受賞)などの録音のほか、数多くのCDをリリース。東京カテドラル聖マリア大聖堂のオルガンの芸術コンサルタントを務めた様子は、04年NHKハイビジョン特集「パイプオルガン誕生」で紹介された。 |