ユリアン・プレガルディエン&クリスティアン・ベザイデンホウト
~モーツァルトの歌曲の世界~
2019年5月に王子ホールに初登場したドイツ・リート界の若き星、ユリアン・プレガルディエン。自身愛してやまないシューマンの世界をドラマティックに描いて客席を感動で包みました。今回はモーツァルトの魅力溢れる歌の数々を、モーツァルトと言えばこの人、EU音楽シーンの最先端で活躍するクリスティアン・ベザイデンホウトのフォルテピアノでお届けします。息子フランツ・クサーヴァーの作品を挟むプログラムからも、アイデアに富んだ2人が創造するモーツァルトの世界へ期待が膨らみます。
W.A.モーツァルト
:おいで、いとしのツィターよ K351
:クローエに K524
:ひめごと K518
:夢の像 K530
:孤独に寄す K391
:さびしく暗い森で K308
:別れの歌 K519
F.X.モーツァルト:エマへ Op.24
W.A.モーツァルト
:静けさはほほえみつつ K152
:春への憧れ K596
:幻想曲 ハ短調 K475
F.X.モーツァルト:6つの歌曲 Op.21
W.A.モーツァルト
:ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K457
:無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが K619
ユリアン・プレガルディエン(テノール) ユリアン・プレガルディエンは若い世代の最も優れた歌い手の一人としての名声を獲得している。オペラではエクサンプロヴァンス音楽祭、ハンブルク州立歌劇場、バイエルン州立歌劇場などに出演。2018年にはザルツブルク音楽祭に「サロメ」のナラボート役でデビュー。19年にはベルリン州立歌劇場に「魔笛」のタミーノ役でデビュー。20/21シーズンにも同役で出演する。近年のコンサートでのハイライトにはミュンヘン・フィル、ハンブルク・フィル、モントリオール響との共演のほか、19年、ヴュルツブルクのモーツァルト・フェスティヴァルではアーティスト・エトワールとしてフライブルク・バロック・オーケストラ、バンベルク響と共演した。20/21シーズンはヘンゲルブロック指揮バルタザール=ノイマン・アンサンブル、マイスター指揮ドレスデン・フィル、ケント・ナガノ指揮ハンブルク・フィル、シュルツ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、パッパーノ指揮ローマ・サンタチェチーリア管、ピション指揮アンサンブル・ピグマリオン、ルセ指揮レ・タラン・リリックと共演する。リサイタルや室内楽にも積極的に取り組んでおり、ケルン・フィルハーモニーでの多くの歌曲と室内楽のプロジェクト、パーラ指揮ドイツ・カンマ―・フィルと歌曲を、リート・リサイタルも数多く行い、ピアノのヘルムヒェンとはシューベルト「白鳥の歌」、ル・サージュとは「詩人の恋」を各地で演奏する。レコーディングではアルファ・レーベルと専属契約を結んでいる。またミュンヘン音楽・演劇大学の声楽科の教授を務めている。 |
|
(c)Marco Borggreve |
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ) いまもっとも注目されるエキサイティングな鍵盤楽器奏者。フォルテピアノの名手であるが、チェンバロ、モダン・ピアノにも精通している。21歳でブルージュ国際古楽コンクール、フォルテピアノ部門で第1位と聴衆賞という二重の栄誉に輝く。フライブルク・バロック・オーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、シャンゼリゼ管弦楽団、コンチェルト・ケルンなど世界主要オーケストラに、たびたびゲスト・アーティストとして招かれ、ときにはディレクターとしての役割も担っている。ブリュッヘン、ホグウッド、ガーディナーなど世界的に著名な指揮者と、ソリストではベイエ、カルミニョーラ、ファウスト等とも共演している。レコーディングは2009年からハルモニア・ムンディと長期契約を結んでいる。モーツァルトの鍵盤楽器作品全9集をはじめ多くのCDがリリースされ、エディソン賞、ドイツ・レコード批評家賞、エコー・クラシック賞など数多く受賞。最新ディスクはフライブルク・バロック・オーケストラとのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。現在、フライブルク・バロック・オーケストラ芸術監督、イングリッシュ・コンソート、プリンシパル客演指揮者としても活動している。 |