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Concert  コンサート情報

銀座ぶらっとコンサート #126
西山まりえの歴女楽 Vol.5
アルバ公爵夫人〜スペイン情熱の恋物語

2017年104日(水) 13:30開演

全席指定 3,200 

公演終了
2017年5月27日(土)

西山まりえ(チェンバロ)
原田 陽、廣海史帆(ヴァイオリン)
朝吹園子(ヴィオラ)
懸田貴嗣(チェロ)

協賛:株式会社ヨックモック

平日の昼下がり、銀座でのお買い物のついでに、お友達との銀ぶらの途中に立ち寄れる気軽なコンサート、『銀座ぶらっとコンサート』第126回は、クラシック音楽界きっての(?)歴女、西山まりえが歴史上のヒーロー、ヒロインの物語をチェンバロやハープで綴っていくシリーズの第5回。ヨーロッパで活躍する気鋭の日本人奏者を集めた弦楽カルテットを迎えての豪華版。ボッケリーニとソレルによる名作「ファンダンゴ」の聴き比べもどうぞおたのしみに。

 

ゴヤの絵画によく描かれている黒髪の美女。官能的な肢体と謎めいた視線で、キャンバスから見る者に強烈な印象を与える彼女は、恋多き女性としてスペイン宮廷にも愛の嵐を吹き起こしたアルバ公爵夫人です。西洋美術史上初、ヘアヌードの女性を描いたゴヤの傑作「裸のマハ」、対になる「着衣のマハ」のモデルも、もしかしたらアルバ公爵夫人ではないかと言われています。宮廷に出入りしていた画家ゴヤのパトロンであった彼女ですが、王妃を敵にまわしながらも挑発し、強く愛を貫き、最期は謎の死を遂げた公爵夫人の人生を辿りつつ、当時流れであろう音楽や楽器と共に、18世紀末のスペイン宮廷を再現します。
毎回、沢山のお客様にお越し頂いております「西山まりえの歴女楽」シリーズは、次回おかげさまで5回目を迎えます。そこでゲストはヨーロッパで大活躍をしている、先鋭・日本人奏者を集めた豪華な弦楽カルテットをお迎えします。ボッケリーニとソレルによる名作「ファンダンゴ」の聴き比べもどうぞおたのしみに。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

――西山まりえ

プログラム

【アルバ公爵夫人〜スペイン情熱の恋物語】
B. ネブラ 「ソナタ」
A. de ソレル 「ファンダンゴ」
L. ボッケリーニ ギター五重奏曲 第4番より 第4楽章「ファンダンゴ」
他予定

プロフィール

西山まりえ(チェンバロ)

チェンバロとヒストリカル・ハープ、2種の古楽器を自在に操る希有なプレーヤーとして世界的に知られ、数多くのコンサートや録音に参加。ルネ・ヤーコプス、ボブ・ヤング、「チーフタンズ」のパディ・モローニ、カルロス・ヌニェス、ミカラ・ペトリ、コリーナ・マルティ、山下洋輔、波多野睦美など、幅広いジャンルに渡る音楽家との共演は常に多くの反響を呼んでいる。また音楽番組、教養情報番組などTV出演も多い。アンサンブル「アントネッロ」メンバーとしても活躍している。録音は多数あり、「バッハ インヴェンション&シンフォニア」「バッハ イタリア協奏曲&フランス風序曲」「スカルラッティ 鍵盤の魔術師」以上はすべて「レコード芸術」誌特選盤。「バッハ イギリス組曲」「バッハ ゴルトベルク変奏曲」「バロック・ハープとの出会い」は、同誌準特選盤ほか、朝日新聞、毎日新聞などで採り上げられた。スペイン「エンキリアディス」レーベルより欧州で発売されたデビューCD「ファンタシーアの奏法〜イベリア半島の鍵盤音楽」は「リトゥモ」誌(スペイン)の最優秀推薦盤に選ばれる。中世音楽のスペシャリストとしての評価も高く、ゴシック・ハープとオルガネットを奏するCD「トリスタンの哀歌」は「レコード芸術」誌準特選盤、「ステレオ」特選盤、「音楽現代」推薦盤、「朝日新聞視聴室」個性派盤に選ばれた他、「BURRN!」「フォーブス」「ミセス」「サライ」「暮らしの手帖」などの一般誌でも紹介され、古楽を多くの聴衆に広めている。東京音楽大学卒、同大学研究科修了後、ミラノ市立音楽院、バーゼル・スコラ・カントールムに留学。第11回山梨古楽コンクール・チェンバロ部門第1位(第23回同コンクール審査員)および栃木[蔵の街]音楽祭賞受賞。古楽ワークショップ「信州アーリーミュージック村」芸術監督。2017年より武蔵野音楽大学チェンバロ科非常勤講師を務める。

Marie Nishiyama Official Websiteリンク http://marienishiyama.com/

原田 陽(ヴァイオリン)

東京都生まれ。6歳でヴァイオリンを始める。13歳で渡米し、ニューヨークジュリアード音楽院より奨学金を受け、川崎雅夫、ドロシー・ディレイのもとで研鑽を積む。1999年に当時最年少でパリ国立高等音楽院大学院課程に入り、レジス・パスキエに師事。2003年、ザルツブルク及び東京王子ホールにてピアニスト、イェルク・デームスと共演。このリサイタルでの演奏が高く評価され、04 年S&R財団よりワシントン賞受賞。05年、武生国際音楽祭フェスティバルオーケストラにゲストコンサートマスターとして招待され、ハンス=マルティン・シュナイト指揮、ベートーヴェン・荘厳ミサ曲を共演。06年ウィーンにて、エドゥアルト・メルクス率いるカペラアカデミカ・ヴィーンと共演。 04年より毎年行っているカンボジアへのチャリティーコンサート活動にあたり、09年にはカンボジアを訪問。各地で子供たちへの演奏会を行い、同国の首相より勲章を授与される。現在、オーケストラ・リベラ・クラシカ、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして主要公演&録音に参加。15年、寺神戸 亮率いるレ・ボレアードとモーツァルト協奏交響曲にて共演、ヴィオラソロを務める。アンサンブル・ジェネシスメンバー、横浜シティアンサンブル・コンサートマスター。

廣海史帆(ヴァイオリン)

東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、同大学大学院修士課程古楽科を修了。これまでに、佐々木晶子、久合田緑、田中千香士、原田幸一郎、若松夏美、アレッサンドロ・モッチアに師事。第54回全日本学生音楽コンクール大阪大会高校の部第3位。2002年、原村室内楽セミナーにて、緑の風音楽賞受賞。08年、第22回古楽コンクール〈山梨〉最高位、併せて栃木・蔵の街音楽祭賞受賞。07、08年、パリ・シャンゼリゼ管弦楽団よりスカラシップを受け、サント・ヨーロッパ音楽アカデミーに参加。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、レ・ボレアード等のオリジナル楽器オーケストラの公演・録音に参加するほか、古楽、モダンを問わず様々なアンサンブル活動を行っている。

朝吹園子(ヴィオラ)

東京藝術大学、同大学院修了。明治安田生命より奨学金を受け、文化庁在外派遣研修員としてドイツのフライブルク音楽大学、スイスのバーゼル・スコラ・カントゥルム卒業。第18回宝塚ベガコンクール、第9回コンセール・マロニエ、デンハーグピアノ五重奏団として第16回ファン・ワセナール古楽コンクールにて、それぞれ第1位を受賞。スイスの主要古楽オーケストラ及びEnsemble Il Profondo のメンバー。現在スイスを始めヨーロッパ各地で活動中。


(c)M.Baba

懸田貴嗣(チェロ)

東京芸術大学院修了。文化庁在外派遣研修員としてミラノ市立音楽院古楽科でガエタノ・ナジッロに師事。伊ボンポルティ国際古楽コンクール第1位を受賞。ラ・ヴェネシアーナ(イタリア)、バッハ・コレギウム・ジャパン、リクレアツィオン・ダルカディアなどのメンバーとして、ヨーロッパ、日本国内の主要な音楽祭に招かれるなど、国内外で演奏・レコーディング活動を行なっている。エンリコ・オノフリ、ロベルタ・マメリ、エンリコ・ガッティなど海外の著名な演奏家との共演も数多い。「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」が文化庁芸術祭優秀賞を受賞。日本イタリア古楽協会運営委員。

懸田貴嗣ブログ http://lanzetti.exblog.jp/