クリスティアーネ・カルク
2016年3月10日(木) 19:00開演
全席指定 6,500円
(c)Gisela Schenker |
クリスティアーネ・カルク(ソプラノ) |
ドイツの素敵な歌姫をご紹介します。既にヨーロッパでは一流歌劇場のタイトルロールとしての出演やオーケストラとの共演で急速に頭角を現しているクリスティアーネ・カルク。日本には2012年のヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団の”第九”のソリストで来日しています。カルクにとって多くの活動の中でもとても大切なのがリサイタル。誠実な歌い回しと繊細だけれど強さを秘めた声、そして舞台での居ずまいの美しさが、自然に、巧みに歌曲の世界を創造します。今回の日本初リサイタルでは、モーツァルト、シューベルト、ブラームス、R.シュトラウスの珠玉のプログラムでリート歌手としての彼女の魅力を存分に味わっていただけることと思います。
シューベルト:
音楽に寄す D547
春の神 D448
ギリシャの神々(シラー) D677
糸を紡ぐグレートヒェン D118
君こそわが憩い D776
モーツァルト:
魔術師 K472
すみれ K476
鳥よ、年ごとに K307
寂しい森の中で K308
静けさはほほえみ K152
「フィガロの結婚」より スザンナは来ないかしら~楽しい思い出はどこへ
********** 休憩 **********
ブラームス:
湖上で Op.59-2
私の恋は緑にもえ Op.63-5
ひばりの歌 Op.70-2
永遠の愛 Op.43-1
R.シュトラウス:4つの最後の歌
(c)Gisela Schenker |
クリスティアーネ・カルク(ソプラノ) バイエルン州フォイヒトヴァンゲン(ドイツ)に生まれ、ザルツブルク・モーツァルテウム大学とヴェローナ音楽院で声楽を学ぶ。2008年にフランクフルト歌劇場のアンサンブル・メンバーとなり、これまでに《フィガロの結婚》のスザンナ、《ラ・ボエーム》のムゼッタ、《魔笛》のパミーナ、《皇帝ティートの慈悲》のセルヴィリア、《アラベラ》のズデンカ、《ラ・カリスト》のタイトルロールなどで出演。13年にも同歌劇場に再登場し、クラウス・グートの新演出による《ペレアスとメリザンド》のメリザンドで、批評家たちから大絶賛される。ザルツブルク音楽祭では、リッカルド・ムーティとの共演で《オルフェオとエウリディーチェ》のアモーレ、ヤニック・ネゼ=セガンの共演で《ドン・ジョヴァンニ》のツェルリーナを歌った。アン・デア・ウィーン劇場にも定期的に客演しており、《ポントの王ミトリダーテ》のイズメーネ、《カストールとポリュックス》のテライール、《ベアトリスとベネディクト》のエローを歌っている。そのほか、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場では、《パレストリーナ》のイギーノを、ベルリン・コーミッシェ・オーパーでは《ラ・ボエーム》のムゼッタと《ドン・パスクァーレ》のノリーナで出演。13年には、グラインドボーン音楽祭にイポリートとアリシー》のアリシーでデビュー。翌年には、《偽の女庭師》のサンドリーナで、同音楽祭に再び出演。この他にも、役デビューとなる《ばらの騎士》のゾフィーで、フランダース・オペラとドレスデン国立歌劇場に出演。14/15シーズンは、シカゴ・リリック・オペラと、英国ロイヤル・オペラハウス・コヴェント・ガーデンにデビュー。コンサート活動においてはアーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団(日本公演、ベートーヴェンの《交響曲第9番》、ティーレマン指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(ザルツブルグ・イースターフェスティバル)ほか、ネゼ=セガン、ダニエル・ハーディング、ジョナサン・ノット、ハイティンクをはじめ、多くの著名な指揮者との共演が続いている。リサイタルの歌手としても傑出しており、これまでに、ウィーンの楽友協会ホール、シュヴァルツェンベルクのシューベルティアーデ音楽祭、ウィグモア・ホール、エジンバラ・フェスティバルなどに出演。15年8月にはザルツブルク音楽祭にもリサイタルで登場している。 |
マルコム・マルティノー(ピアノ) エジンバラに生まれ、ケンブリッジ大学のセント・キャサリンズ・カレッジと英国王立音楽大楽に学ぶ。同世代の中でもトップレベルの伴奏者として認められており、これまでに数多くの世界的名歌手たちと共演、昨シーズンは、サイモン・キーンリーサイド、ブリン・ターフェル、エリーナ・ガランチャ、スーザン・グラハム、クリスティアーネ・カルク、ケイト・ロイヤル、フロリアン・ベーシュ、マルクス・ヴェルバ、アンネ・シュヴァーネヴィルムスとステージを共にした。これまでにウィグモア・ホールや、エジンバラ・フェスティバル(フーゴ・ヴォルフの歌曲の全曲リサイタル)で自身のコンサート・シリーズを行っている。また、欧米各地の著名ホールで演奏し、エクサン・プロヴァンス、ウィーン、エジンバラ、シューベルティアーデ、ミュンヘン、ザルツブルクなどの各音楽祭に出演している。CDでは、ブリン・ターフェルとの共演による、シューベルト、シューマン、イギリス歌曲などの歌曲集、サイモン・キーンリーサイドとのシューベルトとリヒャルト・シュトラウスの歌曲集をリリースしている。この他にもアンジェラ・ゲオルギュー、バーバラ・ボニー、マグダレーナ・コジェナー、デラ・ジョーンズ、スーザン・バロック等との歌曲集がある。さらに、サラ・ウォーカーとトム・クラウゼとの共演によるフォーレの歌曲全集、ブリテンの編曲による民謡全集、ベートーヴェンの編曲による民謡全集(ドイツ・グラモフォン)、プーランクの歌曲全集、フロリアン・ベーシュとの共演によるブリテンの歌曲チクルスとシューベルトの「冬の旅」、クリスティアーネ・カルクとのリヒャルト・シュトラウス歌曲集などのCDをリリースしている。2004年、英国王立スコットランド音楽院から名誉博士号を授与される。また、09年には同音楽院伴奏科の「インターナショナル・フェロー」に任命され、後進の指導にあたっている。11年には、リーズ・リーダー(歌曲)・フェスティバルで音楽監督を務めた。 |