《バロック・ライヴ劇場》第4回公演
鈴木優人&藤木大地
~シンプロン・オリエント急行~
鈴木写真(c)Marco Borggreve、藤木写真(c)K.Miura |
鈴木優人(チェンバロ、オルガン) アンサンブル・ジェネシス |
チェンバロ演奏のみならず指揮やプロデュースも精力的に行う鈴木優人が《バロック・ライヴ劇場》に登場。カウンターテナーの藤木大地、楽しい楽士たちとともに音楽のシンプロン・オリエント急行で皆さまを旅にご案内します。モンテヴェルディのマドリガーレやヴィヴァルディ、ヘンデル、パーセルのバロック・オペラのアリア集を聴きながら行くヴェネツィア~ロンドン間の旅。ご乗車を心よりお待ち申しあげております。
フレスコバルディ:トッカータ ト長調
モンテヴェルディ:あの高慢な眼差しは
ファルコニエーリ:パッサカリア
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
カステッロ:ソナタ 第1番 イ調
ヴィヴァルディ:オペラ「ジュスティーノ」より よろこびと共に歌わん
:弦楽のためのシンフォニア ニ長調 RV125
:オペラ「狂乱のオルランド」より 深い闇の世界へ
********* 休憩 **********
パーセル:夕べの賛美歌
ヘンデル:オペラ「オルランド」より 私に戦わせよ
:オペラ「アルチーナ」より 緑の牧場よ
:オペラ「タメルラーノ」より 恩知らずの顔への苛立ち
:オルガン協奏曲 第5番 ヘ長調
:オペラ「ロデリンダ」より
豪華で空虚な死の場~どこにいるのか、愛する人よ?/生きよ、暴君よ
:オペラ「リナルド」より
シンフォニア/いとしい許婚 いとしい恋人よ/風よ、旋風よ
(c)Marco Borggreve |
鈴木優人(チェンバロ、オルガン) 鍵盤奏者(チェンバロ、オルガン、ピアノ)及び指揮者としてバッハ・コレギウム・ジャパンや横浜シンフォニエッタはじめ国内外の公演に多数出演。その演奏は「火花が散るほど熱くて説得力のある演奏」(独フォノ・フォラム誌)と評され、チェンバロソロ CD「rentontre」は各紙で絶賛される。新国立劇場《ポッペアの戴冠》、東京・春・音楽祭でのワーグナー作品の演出、ハクジュホールでのラモー作品の演出・指揮、調布音楽祭総合プロデューサー、九大フィル初代ミュージック・アドバイザーを務めるなど、公的フェスティバルや機関から信頼され、各方面から大きな期待が寄せられている。音楽監督を務めるアンサンブル・ジェネシスでは、オリジナル楽器でバロックから現代音楽まで意欲的なプログラムを展開し、NHK制作の『アンサンブル・ジェネシス~光と影~』が好評を博す。またJ.S. バッハ BWV 190喪失楽章の復元や(Carus)、モーツァルト『レクイエム』の補筆・校訂が高い評価を得る。2015年2月まで首席指揮者を務めた横浜シンフォニエッタとは定期演奏会、サントリーホールのオープンハウス、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン等で定期的に共演を重ねている。オランダ生まれ。東京藝術大学作曲科及び同大学院古楽科、ハーグ王立音楽院オルガン科及び即興演奏科修了。 オフィシャルHP:http://suzukimasato.com/ |
(c)K.Miura |
藤木大地(カウンターテナー) 2012年、日本音楽コンクール声楽部門第1位。権威ある同コンクールにおいて、史上初めてカウンターテナーが優勝したことは、大きな話題となった。13年5月にボローニャ歌劇場に開場250周年記念として上演されたグルック「クレーリアの勝利」マンニオ役に抜擢されてデビュー。続いて6月には同劇場でバッティステッリ「イタリア式離婚狂想曲」カルメロ役で出演、11月には日生劇場でのライマン「リア」エドガー役(下野竜也指揮・読売日本交響楽団)を好演。14/15シーズンにはウィーン国立歌劇場と日本人カウンターテナーとして初めて客演契約(トーマス・アデス「テンペスト」トリンキュロー役カヴァー)を結ぶなど、バロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーで国際的な活動を展開。02年東京藝術大学卒業。05年新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ボローニャ、ロームミュージックファンデーション奨学生としてウィーンに留学。03 年に新国立劇場公演「フィガロの結婚」(U.シルマー指揮)クルツィオ役でテノール歌手としてデビュー後、テノール歌手としての国内外での演奏活動の一方で、コンサートプロデュース、ウィーン国立歌劇場におけるオペラ制作についての研修、ウィーン国立音楽大学大学院での文化経営学の研究など、多彩に活動する。11 年に歌手活動をカウンターテナーに転向。同年ローマ国際宗教音楽コンクールのファイナリスト。12 年、第31回国際ハンス・ガボア・ベルヴェデーレ声楽コンクールにてオーストリア代表として2年連続で選出され、世界大会でファイナリストとなり、ハンス・ガボア賞を受賞した。同年秋、アイルランドにて2都市でのソロ・リサイタルに招聘されたほか、13年にはダブリンでヘンデル作曲「メサイア」、ペルゴレージ作曲「スターバト・マーテル」のアルトソロ、九州交響楽団(黒岩英臣指揮)、東京フィル(小林研一郎指揮)との「第九」アルトソロ、14年にはオーケストラ・アンサンブル金沢のニューイヤーコンサート(井上道義指揮/全国4公演)、日本フィルハーモニー交響楽団(藤岡幸夫指揮)との「第九」アルトソロ、京都芸術センター主催のモノオペラ「ひとでなしの恋」(世界初演)、15年1月3日に行われた第58回NHKニューイヤーオペラコンサートに2年連続出演するなど活躍の場を広げている。15年第19回松方ホール音楽賞受賞。声楽を鈴木寛一、マイケル・チャンスなどに師事。宮崎県出身。ウィーン在住。 オフィシャルFacebook: https://www.facebook.com/daichifujikiofficial |
アンサンブル・ジェネシス(バロック・アンサンブル) 鈴木優人と山口幸恵によって2005年に結成された古楽器とモダン楽器を駆使するアンサンブル。バロックから現代までの幅広い作品を取り上げ、若手らしい瑞々しい解釈と詩的感性による演奏が高い評価を得ている。音楽の歴史的分類、あるいは美術、映像などの境界を超えたプログラムの創造を行い、音楽を総合的に演出するという手法で作品を提示。NHK「クラシック倶楽部」の「アンサンブル・ジェネシス 光と影」放送、11年『エウリディーチェの嘆き』(神奈川芸術劇場)での音楽・ダンス・映像・照明・電子音響との複合的な公演で好評を得た。ドイツ、オランダ、スイスの音楽祭に招かれるほか、13年ベルギーでもデビューし、ヨーロッパでの評価も高い。14年には細川俊夫「ヴェネツィアの歌う庭」を日本初演。 |
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山口幸恵(ヴァイオリン) 桐朋学園にて江藤俊哉に師事したのちバロック奏法を本格的に学ぶ。文化庁派遣芸術家研修員としてアムステルダム音楽院に留学、ルーシー・ファン・ダールに師事。積極的かつ柔軟なアンサンブルへの姿勢が高い評価を得ており、リクレアツィオン・ダルカディア(イタリア、ボンポルティ古楽コンクール第1位)、デュオ音の恵(ベルギー、ブルージュ古楽コンクール第1位)、アンサンブル・ジェネシス、バッハ・コレギウム・ジャパンでヨーロッパ、アメリカ、日本の主要な音楽祭、コンサートホールにて演奏、TV収録、ラジオ録音をこれまでに多数行っている。リリースされた室内楽のCDはレコード芸術準特選盤、読売新聞推薦盤、古楽雑誌『アントレ』の音楽の玉手箱で紹介されている。使用楽器はJacques Boquay(Paris, 1723)。 |
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廣海史帆(ヴァイオリン) 東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、同大学大学院修士課程古楽科を修了。第22回古楽コンクール〈山梨〉最高位、併せて栃木・蔵の街音楽祭賞を受賞。2007、08年、パリ・シャンゼリゼ管弦楽団より奨学金を受け、サント・ヨーロッパ音楽アカデミーに参加。NHK-FM「名曲リサイタル」、旧奏楽堂デビューコンサート等に出演。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、レ・ボレアード、横浜シンフォニエッタ等の公演・録音に多数参加するなど、古楽、モダンを問わず様々な演奏活動をしている。 |
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吉田 篤(ヴィオラ) 山口県出身。全日本学生音楽コンクール福岡大会第1位。東京芸術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院室内楽科ヴィオラ専攻修了。「カルテット・アーニマ」で松尾財団より音楽助成を受ける。「緑の風音楽賞」受賞。現在、東京芸術大学管弦楽研究部非常勤講師。「 芸大フィルハーモニア」、「東京シンフォニエッタ」、「カルテット・アーニマ」、「音楽集団“渦々”」メンバー。また2000年よりタンゴヴァイオリニストとしての活動も始め、10年にはアルゼンチ ン・ブエノスアイレスでのタンゴフェスティバルに招聘され、好評を博す。現在「小松真知子とタンゴクリスタル」、「Tango-Jack」、「オルケスタ・アウロラ」等、数多くのタンゴバンド のメンバーとして活躍中。 |
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懸田 貴嗣(チェロ) 東京芸術大学大学院修了後、ミラノ市立音楽院に学ぶ。チェロをガエタノ・ナジッロ、鈴木秀美、藤森亮一に師事。イタリア・ボンポルティ国際古楽コンクール・アンサンブル部門で第1位、聴衆賞を受賞。ラ・ヴェネクシアーナ、バッハ・コレギウム・ジャパン、リクレアツィオン・ダルカディアのメンバーとして、国内・欧州各地の主要な音楽祭での演奏や録音活動を行っている。エンリコ・オノフリ、ロベルタ・マメリ等海外の著名な演奏家との共演も数多い。2007年度文化庁在外派遣研修員。2012年9月にソロCD「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」(ALM)をリリース、12年度第67回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。日本イタリア古楽協会運営委員。 |
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今野 京(コントラバス) 東京音楽大学卒業。NHK交響楽団コントラバス奏者。1992年文化庁芸術家在外研修員として、ベルギー王立アントワープ音楽院に留学、フランス弓奏法の研究をする。93年最高位で同音楽院修了後はイタリアに渡り、キジアーナ音楽院(シエナ)にてディプロマ・ディ・メリト賞受賞。ベルギー、オランダで活躍したのち、帰国後は古楽器演奏にも精力的で、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ等に参加。これまでに小野崎 充、エティエンヌ・ジーベンス(ベルギー)、フランコ・ペトラッキ(イタリア)、フランソワ・ラバト(フランス)に師事。洗足学園音楽大学非常勤講師。 |