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Concert  コンサート情報

《バロック・ライヴ劇場》第1回公演
ロベルタ・マメリ&ラ・ヴェネクシアーナ
~ある夜に~バロック・ライブ劇場

2014年1016日(木) 19:00開演
全席指定 7,000

完売
2014年5月31日(土)


マメリ写真(c)Ribalta Luce Studio

ロベルタ・マメリ(ソプラノ)
クラウディオ・カヴィーナ(音楽監督/チェンバロ)

ラ・ヴェネクシアーナ
 エフィックス・プレオ(ヴァイオリン)
 ダニエラ・ゴディオ(ヴァイオリン)
 ルカ・モレッティ(ヴィオラ)
 懸田貴嗣(チェロ)
 アルベルト・ロ・ガット(コントラバス)
 ガブリエレ・パロンバ(テオルボ)
 キアラ・グラナータ(ハープ)

こんな美し、楽し音楽知らなきゃ損!王子ホールが放つライヴ感溢れるバロック音楽のコンサート・シリーズ、《バロック・ライヴ劇場》第1回公演。お届けするはバロック・オペラの傑作、モンテヴェルディの「ポッペーアの戴冠」で来日する美しい歌姫ロベルタ・マメリが精鋭アンサンブル、ラ・ヴェネクシアーナを従えて繰り広げるめくるめくイタリアン・マドリガーレの一夜。王子ホールのみのスペシャル・リサイタルです。ルネサンス時代のヴェネチアの石畳の小路や運河をゆくゴンドラに揺られながら歌われた求愛や失恋の歌の数々をお楽しみください。

 

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プログラム

~ある夜に~

クラウディオ・モンテヴェルディ:オペラ「オルフェーオ」より ペルメッソの川から
ビアージョ・マリーニ:シンフォニーア(パッサカリア)
モンテヴェルディ:「音楽のたわむれ」より ああ、私は倒れてしまう
アレッサンドロ・グランディ:シンフォニーア
ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:簒奪者にして暴君
モンテヴェルディ:「マドリガーレ集 第5巻」より シンフォニーア(こんなに素晴らしい響き)
ニコラ・フォンテーイ:エリンナの涙
モンテヴェルディ:「マドリガーレ集 第7巻」より シンフォニーア(チェトラの調べに合わせて)
        :「マドリガーレ集 第7巻」より 唇よ、何とかぐわしく匂うことか
***** 休憩 *****
モンテヴェルディ:「マドリガーレ集 第4巻」より シンフォニーア(私は泣き、溜め息をついた)
タルクイニオ・メールラ:子守歌
モンテヴェルディ:シンフォニーア(つれない娘たちのバッロ)
        :オペラ「アリアンナ」より アリアンナの嘆き
        :オペラ「ポッペーアの戴冠」より シンフォニーア
フランチェスコ・カヴァッリ:オペラ「カリスト」より 情熱をもやし、嘆き、涙して
モンテヴェルディ:オペラ「ウリッセの帰郷」より シンフォニーア
        :「マドリガーレ集 第8巻」より ニンファの嘆き

プロフィール

(c)Ribalta Luce Studio

ロベルタ・マメリ(ソプラノ)

ローマ生まれ。ピアツェンツァのニコリーニ音楽院の声楽科とクレモナ市民音楽学校のヴァイオリン科を卒業している。エドアルド・ミューラー指揮のパーセルの歌劇「ダイドーとエネアス」で若くしてデビュー。ウィーンのコンツェルトハウス、アムステルダムのコンセルトヘボウ、パリのシテ・ド・ラ・ムジーク、フィレンツェのテアトロ・ラ・ペルゴーラとボローニャのテアトロ・コムナーレなど一流の音楽ホールに招かれ、クラウディオ・アバド、ウムベルト・ベネデッティ、ファビオ・ボニッツォーニ、クラウディオ・カヴィーナ、ジェフリー・テイトなどの指揮者と共演している。過去の成功のハイライトは、ユトレヒト古楽祭などのエンリコ・ガッティ指揮ストラデッラの「サン・ジョヴァンニ・バッティスタ」。ハノーヴァー、レーゲンスブルク、パリ、ミラノ、ペリグーでのモンテヴェルディの歌劇「ポッペーアの戴冠」、サンタンデール国際音楽祭のモンテヴェルディ「オルフェーオ」、クラクフのオッターヴィオ・ダントーネ指揮アカデミア・ビザンティーナのペルゴレージ「オリンピアーデ」への出演がある。最近は、ポール・グッドウィン指揮カペラ・クラコヴィエンシスとのヘンデル「アタリア」、ピサのアニマ・ムンディ・フェスティバルではホグウッド指揮フィレンツェ五月音楽祭合唱団&管弦楽団とモーツァルト「レクイエム」、アムステルダムとレーゲンスブルクでのラ・ヴェネクシアーナとの「ウルリッセの帰郷」、アン・デア・ウィーン劇場とブラウンシュヴァイクのソリ・デオ・グローリア・フェスティバルでアラン・カーティス指揮イル・コンプレッソ・バロッコとヘンデルの歌劇「デイダミア」などに出演。今後は、ボーヌ・バロック国際音楽祭でヘンデルの歌劇「アグリッピーナ」、ヴィヴァルディの歌劇「狂気のオルランド」、ヴィヴァルディの歌劇「ウティカのカトーネ」、ヘンデルの歌劇「ガウラのアマディージ」、ヴィヴァルディの歌劇「ダリオの戴冠」などへの出演が予定されている。最近のディスコグラフィーは、ラ・ヴェネクシアーナとモンテヴェルディの「マドリガーレ集」「ポッペーアの戴冠」(グロッサ)、アンサンブル・イネガルとゼレンカの歌劇「ディアマンテ」(ニビル)。ソロ・アルバム「ラウンドM: モンテヴェルディ ミーツ ジャズ」は2010年のベストセラーとなる。

クラウディオ・カヴィーナ(音楽監督/チェンバロ)

同世代でもっとも重要なカウンターテナーの一人。ボローニャで歌の勉強を始め、バーゼル・スコラ・カントールムで研鑽を積む。クレマンシック・コンソート、コンチェルト・イタリアーノ、エウローパ・ガランテなど多くの古楽グループのレギュラーとして演奏、著名なフェスティバルに出演している。オペラのキャリアは、ヴェローナ円形劇場(1990)とローマ・オペラ座のモンテヴェルディの歌劇「オルフェーオ」でスタートをきった後、ウィーンのムジークフェラインでフックスの祝祭オペラ「コスタンツァとフォルテッツァ」に出演。94年にはグスタフ・レオンハルト指揮によるコンチェルト・ケルンとのツアーに参加。2000年にルネ・ヤーコプスが音楽監督を務めた歌劇「オルフェーオ」で歌った(フィレンツェのテアトロ・コムナーレ)。96年にラ・ヴェネクシアーナを結成、このイタリアのマドリガーレ・グループは99年にセシリア賞、ヴェニスのチーニ財団賞(マレンツォのマドリガーレ集第9巻)、グラモフォン・アワード2000とカンヌ・クラシック・アワード2001(ジェズアルドのマドリガル集第4巻)、アマデウス・グランプリ2002(マレンツォのマドリガル集第6巻)、ドイツ・レコード・プライス(ジェズアルドのマドリガーレ集第5巻およびモンテヴェルディのマドリガーレ集第6巻)、CHOC 2005(モンテヴェルディのマドリガーレ集第6巻)などを受賞している。

ラ・ヴェネクシアーナ(古楽アンサンブル)

1996年クラウディオ・カヴィーナによって結成された、モンテヴェルディをレパートリーとする最も重要なグループである。ラ・ヴェネクシアーナという名前は、作者不詳のルネサンス喜劇に由来。修辞的な色合いと調和のとれた気品がブレンドされた地中海特有の、イタリア古楽演奏の新しいスタイルを確立した。常に刺激的で驚きに満ちた活動をしている。スペインのCDレーベル、グロッサと共同でイタリア・マドリガーレ集をプロデュース、12枚のCDを製作。それらのCDは数々の賞を受賞し、イタリア・マドリガーレの「新しいオルフェウス」といわれている。近年、モンテヴェルディのマドリガーレ全集のレコーディングを完結した。モンテヴェルディの「倫理的・宗教的な森」(スペインのクエンカ宗教音楽祭)、「聖ヨハネの晩課」(ブリュージュ、ポボア・デ・バルジン)、「祝福されたクリスマスの晩課」(ベルリン・コンツェルトハウス、フォントヴロー修道院)、「聖母マリアの祈りの夕べ」はローマのサンタ・マリア・マッジョーレ教会の宗教音楽祭のために演奏した。2006年フランダース・フェスティバルでモンテヴェルディの「つれない娘たちのバッロ」を上演、08年歌劇「オルフェーオ」をロンドン、ジェノヴァなど12都市でツアー。このときのCDは、グラモフォン・アワードのバロック・ヴォーカル部門賞を受賞。09年は歌劇「ポッペーアの戴冠」をヨーロッパ各地で上演し、大成功を収めた。10年はカヴァッリの「アルテミージア」(ハノーヴァー、モンテペリエ音楽祭)、11年は歌劇「ウリッセの帰還」をレーゲンスブルク、パリ、アムステルダムなど各地で上演し、いずれもグロッサからCDをリリースし高い評価を受けている。今後のプロジェクトは、オスカルラッティのオラトリオ(カインの「5人の預言者」)、バッハのカンタータ、ヘンデルとヴィヴァルディの音楽、ヘンデル ミーツ ジャズ(ハレのヘンデル・フェスティバルに出演)などを予定。