ojihall


Concert  コンサート情報

MAROワールド Vol.22
“アレンスキー” by 篠崎“まろ”史紀

2014年314日(金) 19:00開演

全席指定 6,500

完売
2013年10月26日(土)

篠崎史紀(ヴァイオリン)
長原幸太(ヴァイオリン)
鈴木康浩(ヴィオラ)
中木健二(チェロ)
セルゲイ・クドリャコフ(ピアノ)

特別協力:株式会社 ヨックモック

王子ホールが、“まろ”の愛称で親しまれているN響コンサートマスター、篠崎史紀と創る音楽の社交場、“MAROワールド”。毎回ひとりの作曲家をテーマにして“まろ”が楽しいひとときをおおくりするシリーズの第22回は、ロシアの薄幸の作曲家、“アレンスキー”のロマンティックな室内楽の夕べです。R.コルサコフを師匠に持ち、チャイコフスキーに影響され、下にはラフマニノフやスクリャービンといった優秀な弟子がぞろぞろ。恵まれたお坊ちゃまの割に浮かばれなかった44年の生涯。その評価もイマイチなれど、帝政ロシア時代のサロン文化を彷彿とさせる魅惑的な名曲を残しているのです。今回は、ロシア・チェロ界の帝王カルル・ダヴィドフ追悼のためのピアノ三重奏曲と華麗なピアノ五重奏曲をCD、コンサートで共演を重ねているロシアのピアニスト、セルゲイ・クドリャコフを招いてお届けします。

プログラム

アレンスキー:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.32
      :ピアノ五重奏曲 ニ長調 Op.51

プロフィール

篠崎史紀(ヴァイオリン)

愛称 "まろ"。NHK交響楽団コンサートマスター。北九州市小倉出身。1963年、両親共にプロの幼児教育者の家に生まれ、3歳より父、篠崎永育にヴァイオリンの手ほどきを受ける。15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国第1位。16歳で単身3ヶ月のザルツブルク夏期講習に参加。高校まで地元で過ごし卒業と同時に8年間に及ぶウィーン留学へ。師トーマス・クリスティアンの門戸を叩き、ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たす。88年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経、97年、34歳でNHK交響楽団のコンサートマスターに就任。以来、"N響の顔"として、ソリスト、室内楽奏者、指導者として、国内外で活躍中。96年より東京ジュニアオーケストラソサエティの音楽監督、2009年よりiiichikoグランシアタジュニアオーケストラの芸術監督を務める他、WHO評議会委員を務め、そのコンサートにも熱心に取り組んでいる。最新CDは、馥郁たる香りがするヴァイオリン小品集「薔薇の騎士」。ヴァイオリン・ピアノ楽譜集「MARO’s Palette」(監修)、エッセイ「ルフトパウゼ ウィーンの風に吹かれて」が出版されている。現在、桐朋学園大学非常勤講師、昭和音楽大学客員教授。

長原幸太(ヴァイオリン)

東京藝術大学附属音楽高等学校、同大学を経てジュリアード音楽院に留学。1998年日本音楽コンクールに最年少優勝したほか、早くから国内外のコンクールに入賞、サイトウ・キネン・オーケストラに最年少参加。12歳でデビューして以来、国内の主要オーケストラ、名指揮者と共演。2012年に6年に亘って務めた大阪フィル首席コンサートマスターを辞し、現在ソリスト、 室内楽奏者、オーケストラのゲストコンサートマスターとして活躍。11年に第21回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞を受賞。


鈴木康浩(ヴィオラ)

読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者。5歳よりヴァイオリンを始める。桐朋学園大学卒業後ヴィオラに転向。第47回全日本学生音楽コンクール東京大会高校の部第1位。第9回クラシックコンクール全国大会ヴィオラ部門第2位(1位なし)。第12回宝塚ヴェガコンクール弦楽部門第1位。2001年よりドイツのカラヤン・アカデミーで研鑽を積んだ後ベルリン・フィルの契約団員となる。室内楽やリサイタルなど各界から嘱望されている逸材である。

中木健二(チェロ)

愛知県岡崎市出身。3歳よりチェロを始める。東京芸術大学を経て2003年渡仏。ロームミュージックファンデーションの奨学生としてパリ国立高等音楽院チェロ科に入学、07年に同音楽院をプルミエ・プリ(一等賞)及び審査員特別賞をもって卒業、引き続き同音楽院第三課程で研鑚を積む。同年スイス・ベルン高等音楽院ソリスト・ディプロマコースに入学、09年同音楽院を首席で卒業。また、04年より6年間イタリアのキジアーナ音楽院夏期マスタークラスでA.メネセスのクラスを受講し、最優秀ディプロマを取得している。05年、ルトスワフスキ国際チェロコンクール第1位ならびに、ポーランド放送局賞、EMCY賞受賞。同年、第16回FLAME音楽コンクール(フランス)優勝。08年第1回Note et Bien国際フランス音楽コンクールでグランプリならびにドビュッシー特別賞、ブーレーズ特別賞を受賞。また09年にはスイス・ベルンにて E.Tschumi音楽賞を受賞、さらに翌年、ラファエル弦楽四重奏団としてボルドー国際弦楽四重奏コンクール第2位など、受賞多数。現在ヨーロッパを拠点とし、リサイタル、オーケストラとの共演、音楽祭出演など幅広い演奏活動を行っている。11年S.ルセフ、馬淵昌子他との共演でしらかわホールマーラー・プロジェクトに出演、12年には宗次ホールで室内楽シリーズをプロデュースした。 これまでにチェロを久保田 顕、林 良一、河野文昭、向山佳絵子、P.ミュレール、A.メネセスに、室内楽を松原勝也、岡山 潔、B.パスキエ、C.イヴァルディ、F.サルク、E.ルサージュに師事。 10年度よりフランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団首席奏者を務める。紀尾井シンフォニエッタ東京メンバー。13年10月、デビューCDをリリース予定(キングレコード)。使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されている1700年製ヨーゼフ・グァルネリ。

セルゲイ・クドリャコフ(ピアノ)

1978年モスクワ生まれ。グネーシン特別音楽学校ピアノ科を経、95年モスクワ音楽院入学、2000年より同音楽院修士課程にてミハイル・ヴァスクレセンスキー教授に師事。現在モスクワ音楽院教授として教鞭をとる傍ら、ヨーロッパ、アジア、南米各地にて精力的に演奏活動を行っている。02年ジュネーヴ国際音楽コンクール第1位、ブレゲ特別賞、聴衆賞を受賞。04年ガエターノ・ジネッティ国際室内楽コンクール(イタリア、ヴェローナ)にて優勝、特別賞受賞。06年ゲザ・アンダ国際ピアノコンクールにて優勝、モーツァルト賞受賞、最終ラウンドの演奏が「ギレリスの再来」と絶賛される。これまでに、スイス・ロマンド管、トーン・ハレ管、モスクワ放送響、東京交響楽団他、フェドセーエフ、フィリップ・アントルモン、テオドール・グシェルバウアー、エリアフ・インバル、アンドレイ・ボレイコ他と共演。ルッツェルン音楽祭など多くの国際音楽祭にも参加している。AKANEレーベルより3枚のCDがりリリースされており、「アレンスキー/ピアノ五重奏&三重奏曲」で篠崎史紀と共演、以来コンサートを行っている。